2014.07.11 Friday
<<Preview : Next>>
〜最終話 彼と彼女と、そして自分の未来〜
柔らかな日差が来たるべく真夏の太陽を連想させ始める季節、クールビズに衣替えした東京の街並みは色とりどりに華やいでいた。
数年前とはガラリと雰囲気を変えた東京都心部。
緑に溢れ、整備された道路は渋滞も少なく、洗練された印象と昭和を彷彿とさせる安心感に包まれた超近代都市は、全ての人々に優しく、そして居心地の良い環境を提供していた。
1960年代の高度経済成長期からスクラップアンドビルドの一途を辿ってきた巨大都市は、前年の東京オリンピックへ向けての市街地の大構造改革を終えたばかり。
常に建築音の鳴り止む事のなかった東京の街は、オリンピックが開催されてから約半年の間、工事らしい工事は一切行われず、数十年に一度あるかないかの「静かな都会」の佇まいをしていた。
完成型、の筈のこの街が再び動き始めたのはこの春から。
増殖する街の発展に終わりはない。
夢から覚めたかのように、再びの忙しない人の動きが間延びした時間軸を引き締め始めていた。
2021年6月、東京都千代田区麹町。
炎天下のアスファルトに囲まれたビル群の中を、ひと組の老夫婦が額の汗を拭いながらそこを目指していた。
杖を付きながら歩く男性に寄り添い、甲斐甲斐しく先導役を果たすその女性は、地図を片手に目の前の立派なビルを見上げた。
「お父さん、ここだよ。ここの7階だよ」
エレベーターを降りた二人は目前の重厚な扉を開けた。
バリバリのスーツに身を固めた受付の若い女性の後をついていくと、観葉植物と革張りの大きなソファーが置かれた個室へと案内された。そしてすぐに事務所の名札を付けた女性が部屋に入ってきた。
「先日お電話いただいた○×塗装の佐藤様ですね?」
50代と思しきその女性の柔らかい笑顔に思わず表情を緩める二人。
零細企業や町工場がひしめく大田区で、数名の従業員を抱える塗装工場を切り盛りする二人は、始めての弁護士事務所に極度の緊張感とある種の懐疑心を持って訪れるも、事務責任者と思われるこの女性の穏やかな表情に心から安堵の表情を浮かべていた。
特許侵害と株主代表訴訟が絡む複雑な案件で、高度な会社法知識が必須。ただ一つ言えるのは、このままではこの工場は立ち行かなくなるばかりか、これまで築いてきた一切の権利の放棄を迫られる可能性すらあるという事。老犬が巨象に戦いを挑むという馬鹿げた構図ではあるが、それを避けては通れなくなった二人が最後にたどり着いた先がここ「宮條法律研究所」だったのだ。
事前に電話で状況を確認していた担当の女性は始終笑顔を絶やすことはなく、僅か15分程の面談にも関わらず、三人を結ぶ信頼の絆が築かれようとしていた。
「大丈夫ですよ、佐藤社長。全て中で話は進めていますから」
「お願いします・・・お願いします・・・」
社長がしきりに頭を下げる隣で、妻である女性もハンカチで目頭を抑えながら一緒に頭を下げていた。
「ところで佐藤社長、うちには宮條という姓の弁護士は二人おりますが・・・どちらを」
「え?・・・あ、和希先生!・・・宮條和希先生に、お願いします・・・」
「先生ー!さようならー!」
「おぉー、気をつけてなー!」
日曜日正午の校庭から飛び出してゆく子供達。
大きなリュックを背負っていたり、そのまま道着の姿で帰ってゆく子供達もいた。
区立小学校の体育館で毎週日曜日に行われている空手の稽古が終わった後のいつもの光景がそこにはあった。
体育館の戸締りを確認、守衛室に鍵を届けた後、眩しそうに空を見上げながら最後に出てきたその青年が中心となってここで1年前から行われている空手教室。本来であれば師範の資格を許される程の実力者であるその青年は、それよりも無報酬での指導者としての立場を選んだ。
弁護士として忙しい毎日を過ごす彼は、本部直轄道場の師範としての誘いを固辞。彼が受け持ちを期待された成年部の稽古の指導は午後7時から、だから仕事との両立は問題ないはずではあるが、責任感の強い彼が多少でもどちらかが疎かになる可能性を憂慮した結果だったのだ。
もとより子供が大好きな彼は、唯一の休業日である日曜日の指導もいささかも苦痛ではなかった。
空手道着を着たまま校庭のブランコで遊ぶ子供達に目を細める彼。
家までの道のりをゆっくりと歩き始めると、初夏の香が穏やかに彼の鼻腔をくすぐり始める。
もう夏もすぐそこまで来てるんだな・・・
普段仕事ばっかだから、こういう季節感って中々感じ取れないんだよな
まあ言い訳だけど
こんな事言ったらまた怒られるな・・・
彼は表情を緩めると慣れ親しんだ道順を辿る。
この街に住み続けて10年以上が経つ。
途中、何年か離れていた時期もあったけれど、青春時代の多感な時期を過ごしたこの街に今も、そしてこれからも居続ける事ができる幸せを彼は噛み締めていた。
「お、先生、おかえり!」
「先生、空手の帰りかい?お疲れさんだね」
近所の人達が気さくに声を掛けてくれるこの街が彼は大好きだった。
「ただいま」
「おかえりなさい、先生!」
「ごめん、これ洗濯・・・」
「はいよ・・・うわっ!汗くさっ!」
自宅に戻った彼は、四本の金色の筋が入った帯と空手道着を彼女に手渡すと、期待通りの毎度のリアクションに苦笑いすると同時に、何とも言えない居心地の良さを感じていた。
幸せの形ってこういう事なんだ、と認識して数カ月。その思いは薄れることはなく、益々強くなっていく。
自分の居場所を実感できる事の素晴らしさ、両親を亡くしている彼は、今のこのかけがえのない幸せを全力で守りたいと思っていた。
彼は簡単にシャワーを浴びると、二階にある「二人の部屋」へ向かった。
階段を上がった先には立派なキッチンも作られ、一階とは独立した生活が営めるように改築されていた。所謂、二世帯住宅だ。
大きなベッドの上に横になり、窓から吹き抜ける緩やかな風を横顔に受けていると、意識せずとも全てを忘れられる。仕事の事も、空手の事も、そして・・・・
次第に微睡み始め、意識が遠のいた時、彼女の声で現実に引き戻される。
「先生、入るよ」
言い終わらない内に部屋のドアが開き、一瞬吹き抜けた風が彼女の栗色の長い髪をなびかせた。
「お昼ご飯、お蕎麦でもいい?」
乱れた髪を耳にかけながら表情豊かに目を躍らせる彼女。
「え・・・うん」
「あ、今寝そうになってたでしょ?」
「い、いや、そうかな・・・あれ?」
「もう〜、ご飯食べてからにしてよね。それにさ、先生、また忘れてるよ」
「ん?今度はなんだっけ?」
「先生の左手!」
彼女は大げさに頬を膨らませると、パタンとドアを閉めて足早に下に降りていった。
やばっ・・・まただ・・・
彼は慌てて机の上の財布を手に取ると、ガサゴソと中をまさぐり始めた。
この財布も年季入ってきたな
これを機会に新しいのにするか・・・・
目指すものを見つけた彼は、それを左手の薬指にはめた。
空手の稽古の時にだけ外すシルバーのリング。
それは一階で蕎麦を茹でる彼女とお揃いの結婚指輪だった。
「冷たい蕎麦が胃に染みる季節なんだなぁ」
「午後から30度になるみたいよ」
「うわ、どうりで暑いわけだ・・・・・」
何気ない会話。
いつもの光景。
紛れもなく幸福の真っ只中にいる自分。
日常の風景に埋没する幸せを、彼は一時も逃さぬようその瞬間瞬間を心に焼き付けようとする。
憧れ続けた自分の家族を持つという夢。
この夢は法律家になる夢よりも大きく、その両方の夢を実現した今の彼は、今度はそれを守りぬく使命感を生きる糧としていたのだ。
振り返ると彼の人生には大きな挫折が何度かあった。
両親を亡くした事。
司法試験に何度も落ちた事。
そして長年支え合った恋人との別離。
自分を見失うほどの大いなる喪失感と闘い、努力しても報われない現実を呪って全てを諦めかけた弱い自分と闘い、一生を共にしたいと思うほど強く想っていた人を失った寂しさと闘ってきた。
彼が抱えてきたものが、他の三十代の平均的な男性よりも重いと考えていたのは彼の周りの人達だけ。当の本人は決して他人と比較して自分の立場を測ろうとはせず、ただ只管自分が幸せと感じる生き方を模索し続けてきた。そして、今目の前にいる人を幸せにし、自分も幸せになる事が彼の「生きる道」になったのだ。
「先生、一応聞くけどさ、今度の日曜日のお稽古、お休みだってちゃんと生徒さんに伝えたよね?」
「え?・・・・あっ!・・・」
ため息混じりに大袈裟に首をガックリと項垂れる彼女を見て彼は慌てふためき、弁解の一言も思いつかないまま、あ〜う〜と声を発する事しか出来ないでいた。
すると下を向いたまま、彼女がクスクスと笑い始める。
「本当にもう〜!すっごく大切な日なのにさ〜、久しぶりに皆集まるんだよ?なんでかな〜、本当にもう〜、そんなに空手が大事なの?ね?ん?どうなの?ほれ、言ってごらん?ほれっ、ほれっ」
彼女は箸の先にこんもりと乗せたワサビを彼の口元に持っていき、滲み出る笑顔を堪えながら歪んだ表情で詰め寄った。前髪をクリップで留めておでこを出した無邪気な表情の彼女は、その大きくて綺麗な瞳をキラキラと輝かせ、将来を誓った人を前に一寸の曇りもないその心の全てを彼に曝け出していた。
「あ・・・う、いや、空手も大事だけど・・・勿論・・・うわっ!辛っ!」
お腹を抱えて笑う彼女を涙目で見つめる彼の口の中には、小さな緑色の塊が一つ。
「どうせさ、そんな事だろうと思って午前中に生徒さんの自宅にメール送っておきましたよ〜だ。アハハハハハッ!」
「な、なんだよ、もう〜」
あっという間に空になった彼のグラスに麦茶を注ぎながら彼女が言った。
「まあね、いいんだよ先生はそれで。私がちゃんと全部やってあげるからね」
「いや・・・ごめんな」
「ううん、いいの、先生はちゃんと自分のやりたい事を全力でやってくれればいいから。私はその方がいいの。そんな先生が大好きだからさ。脱線しそうになったら私が助けてあげる」
面と向かってそんな事を言われると恥ずかしくなる。
彼女の整った顔立ちは、付き合いがどんなに長くなろうとも男としての自尊心を擽り、本能的に雄の胎動を奮い立たせようとする。
思えば彼女と正式に付き合いだしてから今日に至るまで、凄く早かったような気がする。気心が知れた者同士とはいえ、丁度一年で籍を入れる事になるとは思ってもいなかった。
「あのさ、先生先生言うけどさ」
「なに?先生!」
「いや、あのな、このままだとあともう少ししたら家の中に先生が三人も居ることになるだろ?」
「あ、そうか。でも分かんないよ、試験通っているかどうかなんて」
「よく言うわ、法科大学院を主席で卒業してる奴がさ。俺なんかよりよっぽど優秀じゃないかよ」
「まあ自信はあるけどね。だって記念日なんだから、絶対にパスしなきゃって、凄く勉強したしね」
俺達が付き合い始めて丁度一年の記念日が彼女の試験日だった。彼女は何故かそれに運命を感じ、絶対合格とその日の入籍を二大目標に掲げ、それを果たすべく頑張ってきたのだ。まあ本人曰く、何かしらご褒美をぶら下げないと本気になれない、との事ではあったのだが。
だから優柔不断な俺からのプロポーズも、彼女の無言の圧力がなければ成されなかったかもしれない。今では笑い話だけど、彼女には絶対に言えない。いや、彼女はそんな事、百も承知かもな・・・
「先生、何ニヤついてんの?」
「あ、いや、だから俺的にはさ、先生はお義父さんだけなんだよね」
「お父さんはお父さんでしょ」
「そうなんだけどさ、つまり、俺の事もそろそろさ、ちゃんと・・・」
「先生って呼ぶなって事?」
「まあ、そうだ」
「じゃあ和希君?」
「そうだ、な」
「それとも、和希、さん?」
自分で言ったその言葉に頬を赤らめ、モジモジし出す彼女。
「うん、ま、まあ呼びやすい方でいいよ」
「じゃあさ、私の事もちゃん付けはもう止めてよね」
「え?・・・ああ」
「呼び捨てにして」
「分かった・・・」
「さあ、早く」
「え?今?・・・」
「うん、ねえ、早く」
「・・・・・」
「・・・・・」
恥ずかしそうに俯きながら、上目遣いで見つめてくるその瞳は潤んでいた。
恥ずかしいんかな・・・いつもは強気なのにな・・・
なんか可愛いな・・・数年前までは妹にしか思えなかったのに・・・・・
和希はクスっと笑うと穏やかに微笑んだ。
その笑顔には気負いや硬さは皆無。妻となった目の前の美しくも幼さの残る最愛の女性に対する深い愛情と優しさが自然と溢れ出るのみ。
「来週の披露宴、楽しくやろうな、葉月」
「・・・・・」
「絶対に幸せにしてやるからな、葉月、これからもよろしく」
「・・・・・うん」
目元を拭う素振りを見せる彼女はその表情を見られたくなかったのか、暫く顔をあげようとはしなかった。
そんな彼女の頭を、彼は慈愛に溢れる笑顔を浮かべながら何度も何度も撫でていた。
週末の東京駅の人混みの中、キャリーバッグを転がしながら新幹線の改札口から出てきた一人の女性。
デニムシャツにジーンズ、スニーカーを履いた姿は地味と言えば地味。しかし、耳元を辛うじて隠す程度のショートの髪型からのぞく小さな顔が周りを一瞥する時、そこにいる人達が振り返る程の華やかさで空気が一変する。
駅の構内を闊歩する同年代の女性が、どんなに着飾って流行りの化粧を纏って女優を演じていようとも、眉を薄く引いただけの殆ど素顔の彼女の前では霞んでしまいそうな程。
岩手県から久し振りに上京してきた彼女はそんな周りの反応に無頓着であり続け、ただ迎えの姿を探すのに精一杯。
「どうしました?」「何かお探しですか?」
彼女を気にかけて声をかけてくる男性は後を絶たず、その都度丁重に断りを入れる姿を見つけた和希は、早歩きで彼女へ近付いていった。
「おーい、瞳、こっちだよ」
「あ・・・・先、生・・・」
たった三ヶ月ぶりなのに、もっと長い間会っていなかったような気がする。一瞬、口ごもっちゃった・・・
当たり前だけど、先生、三ヶ月前と全然変わってない。葉月と一緒に岩手に来てくれた一年前とも変わってないかな・・・いや、七年前と比べても・・・
「荷物持つよ」
「あ、ごめん・・・ありがとう」
先生の後ろを歩く時、その距離感に戸惑ってしまう
もっと近くだっけ・・・あ、でもあんまり近付くと恋人同士かと思われちゃうかな・・・
そんなの、先生迷惑だよね
でも、かと言って離れ過ぎるのも変だし・・・
彼に促されて車の助手席に乗った時にはホッとした
ここなら動きようがないし、余計な事を気にする必要もないから
でも、やっぱりこれはこれで緊張してしまう
もっともっと普通にしなきゃ、って思えば思うほど言葉が出なくなる
今更緊張するって、絶対に変だよ
先生と葉月の結婚については、私は心から祝福している。これは誰がなんと言おうと疑いようのない私の本心
やっぱり・・・以前付き合っていた、からなのかな・・・理屈じゃないのかな・・・
「瞳さ、家に行く前に寄りたいところがあるんだけど、いい?」
「え・・・あ、いいよ」
「悪いな・・・ちょっと見せたいものがあるんだ」
「へぇ、なんだろう」
「行ってからのお楽しみだよ」
先生の声、よく聞いたら少し上ずってる?
まさか先生も緊張?しているの?
瞳はハンドルを握る和希の横顔を見ていた。
彼女の人生の多くを一緒に歩んできた人の横顔、見慣れたはずの横顔が、何故か新鮮で、だけど遠く感じてもいた。
7年前、和希と別れた後、気を抜けば生きる意味すら見失いそうになっていた彼女を救ったのは教育者になるという夢。和希からの手紙と家族や友人の存在が彼女の背中を後押しし、夢に向って生きるというもう一つの「生き方」に気が付いてからは水泳と勉強に没頭する毎日を送ってきた。
彼女が教員試験に合格し、教鞭の場として岩手を選んだ事に深い意味はない。都内ではなく、かと言って極端に遠い場所も候補に無かった彼女にとって、たまたま需要と供給が一致した場所がそこだった、というだけのこと。
しかし、10年近く経っても震災の爪痕を未だに垣間見ることが出来る海岸沿いのその場所は、今では彼女にとって第二の故郷と言えるほど愛着のある場所になっていた。
ポッカリと開いた心の隙間を地元の人達が、同僚達が、そして生徒達が埋めてくれたその町が今の彼女が生きている場所。先のことは分からないが、そこで人生を全うする事になろうとも何ら違和感を感じない程の人の温かみに溢れる毎日を過ごしてきた彼女は、7年前の彼女とは別人のように逞しく、しっかりと二本の足で大地を踏みしめる事の出来る女性になっていた。
1年前、先生と葉月が一緒に私の学校に来てくれた時、私は二人の姿を見て一瞬で全てを悟った
驚かなかった、といえば嘘になるけれど、葉月が突然K大学の法学部を目指すと宣言した時、何となく私はこうなる事を予想していたような気がする
そして、私が僅かでもそう思う事が憚れるのだけれど、葉月に期待する気持ちも同時に抱いていた。彼女なら・・・と
三ヶ月前、先生が一人で来県した時も、先生、凄く驚いていたよね。いきなり「葉月にプロポーズする覚悟、できた?」なんて聞かれたら誰でも驚くだろうけど。どうして何も言っていないのに分かるんだって、凄く驚いていたの、昨日の事のようだよ・・・
「少し痩せたか?・・・」
「え?そんな事ないよ・・・」
「そうかなぁ・・・」
「だって先生、こないだから三ヶ月しか経っていないよ?」
先生の何気ない言葉が車中の雰囲気を変えてくれた
「でもね、確かに養護学校の先生って結構体力使うからさ。7年前よりは細くなったけどね」
「逞しくなったって事か」
「それ、褒め言葉なの?」
こうして二人きりで笑い合うのって、何年ぶりだろう
やっぱ、いいな・・・先生の隣・・・
あ、でも恋人、とかじゃなくて、一人の男性として、という意味だけどね・・・
「ほら、着いたよ」
「あ・・・・ここって・・・」
一面を覆うピンクの花びらの存在が、そこが彼女にとって忘れられない場所だという事をすぐには気付かせなかった。
助手席から降りて全体を眺めた時、見覚えのある遊具でやっと記憶が鮮明になる。
「すずらん、公園?」
「そうだよ。こんなに綺麗な花が一杯で、すぐには分からなかっただろう?」
「うん・・・どうして・・・」
「やっぱ覚えていないんだな」
「え?」
先生が言うには、この花がすずらん公園で咲くのは20数年ぶりの事らしい。当時小さかった私自身この光景は見ていると・・・
でも全然思い出せない
「俺ははっきり覚えてるんだ、当時のこと」
「そうなんだ・・・」
「なんでかって、聞いてくれないの?」
「あ、ごめん、どうして?」
先生はにっこりと微笑むと、遠くを見つめたままその理由を教えてくれた
「将来この花を摘んでプロポーズしてってさ、言われたんだよ、瞳に」
「え?私が?先生に?」
「そうだよ。側にいたお義母さんは多分覚えていると思うよ。はははは、本当、ませてたよな」
「・・・・・」
言葉が出なかった
凄く動揺しているのが自分でも分かっただけ
「でさ、俺、なんて答えたと思う?」
「分からない・・・」
「やだよ!あっかんべ〜、ってやったんだよ」
「あ・・・・そうなんだ・・・」
「いや、てかさ、ここ、笑うところなんだけど」
隣で笑っている先生を見て、私も少しだけ笑うことが出来た
正直、先生に救われた気持ちだった
やっぱり先生って、私よりもずっとずっと大人なんだ。屈託なくそんな話が出来るなんて・・・
私、なんか切ないよ・・・・未だに動揺するなんて、切ない・・・・・
「瞳・・・」
「え?」
「向こうでは、どうなんだ?」
「うん・・・ボチボチ、かな」
「そうか」
「うん・・・・・」
横倒しで置いてあるコンクリート製の土管の上に並んで座った二人。
咲き誇る花は綺麗だけれど、それは普段誰も足を踏み入れていない証拠でもある。
本来ならば子供たちの賑やかな笑い声に包まれるのが公園のあるべき姿のはず。
少なくとも、瞳がこの街に住んでいた頃までは多少はそんな光景が残っていたのに、今はその役割を終えたかのように静かでひっそりとしていた。
だけど瞳の物心がついた頃から遊んでいたこの場所、瞳が生まれて初めて恋に落ちたこの場所は、どんなにその姿を変えようとも二人の心を癒してくれる存在には違いなかった。
わだかまりなど、もう無い。それは二人が大人だから。前を向いて歩いているから。
でも、とっくに折り合いを付けていたはずの彼女の想い、それが潜在意識の中で化学変化の如く騒めき出した時、彼女はその事に戸惑い、彼女の表情から笑顔を奪っていった。
そんな曇りがちに俯く彼女に気が付いた和希。
鈍感であろうとし続けた結果、失ったものの大きさに後悔した7年前の彼とはもう違った。
彼はごく自然に、そして心から彼女に語りかけた。
「明日の披露宴、葉月の招待客の人数って、俺の方の2倍以上なんだよ」
「そうなんだ」
「そもそも式にしろ披露宴にしろ、女の子の為にあるからね。葉月、凄く張り切ってるよ」
「そうだよね」
「彼女が喜んでいる姿を見るのが俺の幸せなんだ・・・」
「うん・・・」
「彼女が笑ってくれるなら、俺は何だってする」
「うん」
「俺は葉月の事を、心から愛している」
「うん・・・」
「愛する人の為に生きて行けるって、本当に素晴らしい人生なんだって、思っている」
「そう、だね・・・」
「それをさ・・・教えてくれたのは瞳なんだよ」
「・・・・・」
思わず先生の顔を見つめてしまった
あんなに酷い事をしたのに
先生から奪うだけ奪った私なのに・・・・・
「そんな顔するなって」
「・・・・・」
「君がいたから今の自分があるんだから」
「でも、先生・・・・・」
「だからさ、この事だけは忘れないで欲しいんだ。君がいるから俺がいる、って事を」
「・・・・・」
和希はニッコリと微笑むと立ち上がって大きな伸びをした。
その後ろ姿を見つめる彼女の瞳からは大粒の涙が溢れそうになっていた。
「瞳さあ、この花の花言葉、知ってる?」
「いや・・・知らない」
「私を思い出して、なんだってさ。可愛いよな」
「そうなんだ」
「だけどな、もう一つ意味があるんだよ」
「・・・・・」
和希は振り返り、彼女の方を見ながら続けた。
「心に灯をともす、という意味」
「うん・・・」
「7年前に瞳に書いた手紙に添えた一輪の花、覚えてる?」
「え?・・・・・あっ!」
「そうだよ、この花なんだよ」
全身の毛が逆立つような感覚がした
身体が震え、言葉が出ない・・・・
「瞳、あの時入院してたじゃん。だから俺なりのエールの意味も込めてたんだ」
「先生・・・・・」
「だけどさ・・・」
「・・・・・」
「結局瞳にプロポーズは出来なかった・・・・」
「・・・・・」
「ごめんな・・・約束守れなくて」
「・・・先生、私・・・」
「この光景も見納めか〜」
「え?」
瞳の声を遮るように声のトーンを変えた和希。
「この公園、来月無くなるんだよ」
「無くなる?え?どうして?」
「宅地になるんだってさ。10世帯くらいの家が建つって」
「そう、なの?・・・・」
「1月に決まったんだけど、そしたらこの花が咲き始めてさ・・・この公園も泣いてるのかもな・・・・・」
寂しそうな先生の背中を見ていると色々な思いがこみ上げてくる・・・
だけど先生との思い出があまりのも多過ぎて、頭の中が軽いパニック状態、なのかな・・・
うまく言葉に出来ないよ
プロポーズの話だって、全然記憶にないし・・・・それにそんな事で謝るなんて、先生・・・
でも先生、ちゃんと今言ってたよね、葉月の事を「愛してる」って
先生の口から愛の言葉を聞いたのって、初めてかも
私も言われた事、なかった言葉だもんね
相手が葉月だからかな、私、なんか自分の事のように思っちゃってる、って、ちょっと不思議な気分・・・
先生、あのね・・・先生は今の今まで、私の事を一切責めてこなかったよね
それが凄く苦しかった時期もあったけれど、なんだろう、就職して生徒達に囲まれてる時って必死だから、全部忘れることができたんだ
そして逆にそれを忘れている自分が卑しく思える事もあって、もう浮き沈みが激しくてさ・・・・岩手に行って1年くらいは生活してゆくだけで本当に一杯一杯だった
だけどね、生徒達に頼られると、こんな私でも人を笑顔にする事ができるんだ、って思うことがあってね、それが凄く嬉しかった
だから私、この仕事を一生続けていきたいと思っている
仕事だけが私の生きがいだと思っている
生徒達の為に、私の人生の全てを捧げても良いと思っている
ねえ先生?私、強くなったでしょ?・・・・
「これから・・・どうするんだ?」
前を向いたまま先生が言った。その意味が一瞬分からなかった。
「これから?・・・教師は続けるつもりだよ?」
「うん、瞳の夢だったもんな。それは分かるけどさ・・・」
もう一度私の隣に座る先生。
「瞳がもっともっと幸せになってくれないと・・・俺も幸せになれない」
「え?どういう、こと?」
「そのまんま、だよ」
「・・・・・・」
「仕事に夢中になる気持ちは分かるよ。俺もそうだし」
「・・・・・・」
「でも支えてくれる人の存在があれば、もっともっと有意義な人生になる、俺はそう思う」
「支えてくれる、人?」
「そう。俺が葉月を支え、葉月が俺を支えてくれている。そういう事だ」
「・・・でも、私・・・・」
「瞳が心から信頼出来る人、いないのか?」
「でも・・・でも・・・」
思ってもいない言葉だった
瞳は和希と別れてから、異性に興味を持ったことは一度もなかった
贖罪の意識が無かったと言えば嘘になる
恋愛に臆病になっていた部分もあるかもしれない
潜在意識の中で異性を拒否していたのかもしれない
思いもよらない和希の言葉に困惑し、彼を見つめたまま固まる瞳
そんな瞳の頭を撫でながら、和希は優しく微笑んだ
「なんて顔してるんだよ、瞳・・・・」
「だって先生、私・・・私・・・」
「もういいだろ?もう充分じゃないか?」
「・・・・・」
「俺は瞳の事を誰よりも分かっているつもりだよ、今も昔も」
「・・・・・」
大粒の涙が頬を伝う
次から次へと涙が溢れてくる
そしてそれを優しく先生が拭ってくれる・・・・温かい手、懐かしい匂い・・・・
「泣き虫なのは全然変わらないな」
先生が笑う
先生との距離も近い
忘れていた感情・・・暖かくて優しくて、そしていつも前向きに行動したいと願う当時の自分に魂が包まれてゆくのを感じた
心が軽くなり、そして全てを問答無用に享受できる広い心根に憧れた当時の自分が今の自分を許してくれたような気がした
私・・・もういいんだ・・・
「先生、あのね・・・」
「ん?どうした?」
「学校の先輩教師で、凄く親切な人がいる」
「お、そうなんだ」
「その人、今思えば私が一人で苦しんでいる時、いつも側にいてくれた」
「うん」
「身体が大きくて恐い顔をしてるんだけど・・・凄く優しいんだ・・・先生みたいに」
「そうか」
「それに空手もやっててさ、だからかな・・・先生と同じ匂いがしていた・・・」
「うん」
「今先生に言われるまで私、全然気が付いていなかった・・・その人の気持ちに」
「その人のこと、信頼してるんだろ?」
にっこりと笑いながらコクリと頷いた瞳の頬には乾いた涙の跡
和希はうんうんと頷きながら、いつまでもいつまでも彼女の頭を撫でていた
二人のシルエットはやがてオレンジ色の空に埋もれていった・・・・・
夜半過ぎに降ったにわか雨が庭の緑を色鮮やかに演出する・・・ここは東京白金台。
葉月の父の知り合いが総支配人を務めるこのホテルでの披露宴は佳境を迎えていた。
純白のウェディングドレスから淡いピンクのドレスに着替えた葉月の周りには、その美しすぎる女性をカメラに収めようとする人集が止むことは無かった。
葉月の学生時代の友人たちに囲まれた華やか過ぎるその光景に、他の来賓達は目を細めてそれを眺めていた。
「あんな綺麗な嫁さんもらって羨ましいですよ」「旦那さん、鼻が高いでしょ」「この幸せ者!」初めて逢ったにも関わらず、次々にビール片手に和希のところへ冷やかしに来る人達に注がれたグラス、一口付けるとテーブル下のバケツにこっそり捨てるという事を繰り返す内に、少しづつではあるが確実に酔いが回ってきたようだった。
「和希さん、大丈夫?顔赤くなってきたよ?」
「マジで?恥ずかしいなぁ・・・葉月は大丈夫か?」
「私は全然大丈夫、強いしさ」
「そっか、そうだよな、はははは・・・・」
「先生にもお化粧してもらおうか?ほっぺたに塗って隠してあげるよ」
「アホな事言うな」
「あはははは!」
そう笑う葉月だって、ほんのりと頬がピンク色になってるのに・・・
でも我が嫁ながら、本当に可綺麗だな・・・
い、いや、惚気けてる場合じゃないか
次は、えーと、そっか、最後は花束贈呈、だよな・・・
一応主役の一人であるはずの和希は、テーブルの脇に置かれた小さなスケジュール表を逐一確認しながら式の進行を見守っていた。慎重な彼には酔っ払っている暇などなかったのだ・・・
爽やかな風が木々の葉を揺らすホテルの中庭では、その時を待つ若い女性たちがひしめいていた。
こっちだろうか・・・・いやあっちかな?
場所を確認しながら、自分の定位置を探すのに忙しい彼女たち。
一層の喝采の中で、腕を組んだ二人が壇上に登場した。葉月の左手には可愛いブーケ。いよいよ式はクライマックスを迎えようとしていた。
「葉月ちゃーん、こっちだからねー!」
そう言って手を振る麻衣の姿もそこにはあった。
葉月は軽く会釈すると、じーっと周りを眺めていた。そして小さな声で「いた」と呟くと、おもむろに後ろを向いた。
「和希さん、いくからね」
葉月はちらっと和希を一瞥すると、大きな声で叫んだ。
「いくよー!」
中庭のボルテージは最高潮、女性たちの悲鳴にも似た歓声に包まれる。
「それーっ!」
空高く舞うブーケ。
数枚の花びらを散らせながら、青い空に吸い込まれるように高く、高く上がってゆく。
っていうか、遠くに飛ばし過ぎ?じゃないのか?
和希がそう思ったとき、隣で葉月が声を張り上げた。
「お姉ちゃーーん!取ーーれーーー!」
葉月が狙った先は庭の端にいる瞳。
葉月の声に戸惑う瞳は、考える間もなく目の前に飛んできたブーケを掴んだ。
「え?え?でも、これ、え?」
戸惑う瞳。
「そんなのありー?」と叫ぶ麻衣。
会場は一瞬の沈黙の後、割れんばかりの拍手に包まれた。
「へっへー、コントロール抜群じゃん」
自慢げな目線で和希を横目にする葉月。
葉月、お前ってやつは・・・・
和希は彼女の肩を抱き寄せると、恥ずかしげに戸惑っている瞳の姿を二人で見つめていた。
―the end―
〜エピローグ〜
まだ陽が完全に登りきらない午前5時。
質素な部屋で目を覚ましたその男は、マッチに火を付けるとダルマストーブの炎を灯した。
正月2日の朝は凍えるように寒い。
部屋に据え付けられた小さな台所で冷たい水道水で顔を洗い、食パンを頬張るだけの簡単な食事を済ませると、階下にある事務所に向かった。
「遅えよ」
「すみません・・・」
「お前そんなんで会社継げんのか?もっとしっかりしろ」
「・・・・」
「昨日打ち合わせた通り、俺は○急百貨店、お前は近○百貨店な」
「分かりました」
「初売りだからな、気合入れてけよ」
「はい」
「声が小せえって」
「はい・・・」
「何度言えば分かるんだ!デカイ声出せよ、潤也ぁ!」
「はいっ!専務」
百貨店の売り場の人達への差し入れを詰め込んだ紙袋を両手に、殆ど人の乗っていない早朝の京阪電車に乗った岬潤也。
彼が営業課長として父の会社に勤め始めて10年が経とうとしていた。
これまで営業のイロハを兄である専務に叩き込まれたはずが、なかなか営業成績は伸びず、かといってここから逃げることも許されない環境で、彼の風貌は年齢以上に老け込んでいた。
彼の順風満帆な人生設計は、彼が大学4年の時に転機を迎えた。
権威ある病院の子息の妻を妊娠させたのだ。
彼は卒業間近の大学を中退し、7桁を超える慰謝料は父が肩代わりをしていた。
本来であれば父の会社を兄と継ぐための「下積み」として一般企業に入社し、あわよくばそのままなし崩しでそこに居座ろうとしていた彼の計画は根底から覆されたのだ。
それまで人に頭を下げることなどしてこなかった彼に営業の仕事は中々馴染めるものではなく、日々のストレスが彼の興味を尽く削いでいった。
事務所の2階に住み込みで働く彼はもはや無趣味。唯一の趣味であった「女」に対しても、ストレスからくる男性機能不全が影響し、抱きたくても抱けない状態が長く続いていた。
やってらんねえよ・・・正月早々からこんなこと・・・
岬は途中下車すると、ホームの椅子に座ってタバコをふかし始めた。
冬の空気はどこまでも澄み渡り、東の空に明けの明星を見つけた時、虚しさと寂しさが彼の心を曇らせた。
俺の人生、どうなるのかな・・・・・
「お客さん、ここ禁煙ですよ」
「ああ、はいはい、すみませんでした・・・」
岬は地面でにじり消したタバコの吸殻を無造作にポケットに入れると、厳しい目つきの駅員に軽く会釈をした。
なんだ俺、今無意識に頭下げてたじゃん・・・・・はははっ・・・・・
気怠そうに立ち上がった岬の目は虚ろ、その先には何も見えていなかった。
同日正午、都内の写真スタジオ。
正月に集まった5人が、数年ぶりに家族写真を撮っていた。
真ん中の椅子を囲むような構図、その椅子は身重の女性が座るためのもの。
「はい、OKでーす」
隣に立つ夫が妻の手を取った時、何かに気づいたようにその女性が父に話しかけた。
「お父さん、彼にも一緒に入ってもらって一枚撮ろうよ」
「おお、そうだった、すまんすまん」
カメラマンの隣に直立不動で立ち尽くして撮影の様子を見守っていた男、ガタイもよく、顔も強ばっており、ちょっと近寄りがたい雰囲気だが、その腰の低さと細やかな配慮から人の良さが滲み出ていた。
「おおい、中西君、君も入ってくれよ」
「え!い、いや、私がそこに入るなんて滅相もない」
「入ってよ、中西さん、お姉ちゃんの隣にさ!」
恐縮しきりに腰を何度も折り畳みながら自然と瞳の隣に並んだ中西。
「撮りますよ!はい!できました!」
半年前、突然瞳から連絡があった
「まず先生に一番に紹介したい人がいるんだけど。私、凄く驚いちゃった。多分先生も腰抜かすほど驚くから、楽しみにしててよ」
紹介と聞いた時点で、その人が以前瞳が言っていた「信頼できる男」だということは何となく分かった。けど、俺が驚くって、一体何なんだろうと思っていたけれど・・・
実際腰を抜かすほど驚いた。その相手が中西だと知って
彼が卒業して郷里に戻ってからは疎遠になりがちだったが、久し振りの再開が瞳の恋人として、だとは夢にも思わなかった
「中西、正月に宮條家に来るって事は、つまり・・・だよな?」
「うん、ちゃんとお義父さんとお義母さんに挨拶しなきゃって」
「だからそれって、瞳・・・さんをくださいって、やつだろ?」
「お、おう」
「プロポーズ、受けてくれたって事だよな?」
「ま、あ」
「凄えな、やったな」
「うん」
大晦日の夜、二人で飲みながら事の顛末を聞いた
その中で、俺と瞳の過去についても全て聞いていると言っていた
正直そこまで話す必要はないと思っていたが、瞳らしいと言えば瞳らしい
「お前ら、苦しんだよな」
「いやまあ、今ではただの思い出だよ」
「そうか・・・そう言えばお前らの縁って長いもんな」
「まあな」
「・・・・・」
彼はグラスの日本酒を一気に飲み干すと、涙ながらに呟いた。
「俺、ちょっと恐い・・・」
「おいおい、何泣いてんだよ」
「こんなに幸せでいいのかなって」
「は?何言ってんだよ、いいんだよこれで」
「そうか?」
「そうだよ」
「お前が言うなら、そうなんだよな」
「何を言ってんだ?酔ってるのか?」
「俺、絶対に瞳の事、幸せにするからさ、安心して任せてくれよ」
「任せるも何も、お前の事だから心配なんかしていないさ。それに瞳、さんが選んだ相手だしな」
「・・・お前さ、無理して瞳「さん」なんて言わなくていいんだよ?」
「でもお前の嫁になるんだから、ちょっとは気を使わないと・・・」
「今まで通り呼び捨てにしてやれよ」
「してやれよって、お前・・・」
「俺達、親戚になるんだろ?家族みたいなもんだろ?」
「そうだな」
彼は周りを気にせずに声を上げて泣き始めた
彼の嬉し泣きは何度も見てきたけれど、今までで最高で最悪の嬉し泣きだった
「声デカ過ぎ!他のお客さんが見てるからさ、な?中西、そろそろ行こうぜ」
「・・・これからもよろしくな」
「ああ、こちらこそよろしくな」
「皆で幸せになろうな?」
「おう、絶対にな」
フラフラの中西の肩を担ぎながら歩いていると、着信履歴満載の携帯が鳴った。
「もう!和希さん、何時だと思ってるの?」
「え?何時?」
「もうお正月になっちゃったよ!早く帰ってきてよね!」
「あ、本当だ!・・・ごめん・・・て言うかさ、葉月まだ起きてるの?寝ないとお腹の子に・・・」
「もう寝るから、だから早く帰ってきて」
「分かったよ、タクシー飛ばして帰るわ」
「ねえ、和希さん?」
「ん?」
「いよいよ今年だね・・・やっと赤ちゃんに会えるね」
「そうだな・・・」
「愛してる、和希さん」
「俺も、愛してるよ、葉月」
携帯を切って二人の写真が載った壁紙を見つめた。
「お前ら、ラブラブじゃん」
「うわっ!中西、お前起きてたのか!」
結局タクシーが拾えず、夜風で酔いが覚め始めた中西とグダグダになりながら歩いて帰った頃には葉月はすっかり夢の中、だったとさ・・・・・
<<Preview : Next>>
Comments
まあ結構抜いたぜ
作者さん本当に乙カレー。
わたしなんか見落としたのか?
ハッピーエンドな終わり方で満足です。岬氏については皆さんが納得する末路でないかなと思います。凄いすっきりしました(笑)
今後新しい作品を書かれるかわかりませんが、寝取られではない純愛ものを書いてほしいと思います。
いい作品をありがとうごさいました(*^^*)
長い間大変でしたね。
次回作の予定とかあるのでしょうか?
エロは?
(しかも和希が浮気してるのは勘違いと知った後も岬と寝てる)
その「汚さ」が悪いとは言わないけど罰を受けるべきだと思う。本人のためにも。
一発ぐらいビンタしてやるべきだなーと。
二人が結ばれないのは良いけど、瞳が和希に必死に弁解しようとする姿勢とか
和希の瞳に対する拒絶とかをもっと描いてほしかった。
結局どういうつもりで浮気誤解に気付いたに岬と寝たのかと、葉月含めた家族は瞳の所業を知ってるのかが気になりますねー。
長々すみません。色々思うところはあるけど長期間楽しめました。
作者様はお疲れ様です。
ハッピーエンドって言うから再構築しかないと騙されてたわ
瞳がすんなり許されてるのが何だなぁと思うけど、ある意味断罪されたとは言えるから半分は納得かな。
それにしてもいつの間にか退場させられた葉月の彼氏、恭介君だけは不憫だねw
思うんだが…、
ラストの寝取られは?
なし?
…これってむしろ、「Another End」じゃね?
「ハッピーエンド」を至上命題としちまった歪みがな…厳しい感想だけど。
つーか、むしろ、作者の考える「Bad End」が読みたいわ。
どっちが「True End」は、読者に任せる形で…
河内先輩とかは番外編で出るんか
作者さんお疲れ様でしたっ!
ただ,あまりにも綺麗過ぎて不気味で,何かあるのではと勘ぐってしまいますが・・
17話から後は尻窄み感しか感じない
ま、お疲れ様
長い間、お疲れ様でした。
意外と(?)綺麗な終わり方で、少し驚きました。
最後に落ちぶれた岬が瞳を見かけて・・・みたいなモヤモヤがあるかと思ったんですが、まあ、ちょっと欲張りですかねw
ラスト2話は個人的には好きだった
何はともあれ、お疲れ様でした!
綺麗に収まったいい終わり方だと思います。
葉月とどうやって付き合い始めたのかは知りたい気がしますが・・・。
ともあれお疲れさまでした!煽りに負けずよく頑張った!感動(ry
……いや、褒めてるんだよ?話としてのまとまりは良かったと思うし
うん
…うん(パンツ履き)
岬氏根性見せろよ
ラストセクロスうPしてメチャクチャにしたれ(笑)
あとエロに関しては殆ど期待してなかったからいいやもう
とりあえず乙
個人的には他のENDも書いて欲しい
なんだろう、因果応報と言えばそうなんだけど、お前そんなタマじゃねえだろって思ってしまった。
何だかんだで懲りずに好き勝手やってて欲しかったなあw
どうしてそうなったかが重要なところなのに、結果だけ語られても・・・消化不良だ(泣)
エロくて面白かったです!
報いうけるなら瞳の方だと思うんだけど。
作者さんお疲れ様。10位までは素直に面白かったです。
素直に胸糞エンドでよかったじゃん
岬の性格悪いのと過去の女性関係で問題がありすぎるから
そんな素行の悪い奴と娘を結婚させて責任取らせるわけにはいかず
慰謝料で制裁っていう形になったんでしょうね
岬の親としても会社への影響を考えたらなんとか示談にしたいでしょうし
岬は和希に凹られてガキ特有の全能感が抜けて
更にゲーム感覚で弄んだ女の関係者から訴えられて
自分の親に尻拭いしてもらうことで優秀で挫折を知らなかった子供が現実を知り
心が折れるっていうのはよくある話ですね
寝取られがみたいんであって屑が好き勝手する話がみたいわけじゃないから
このENDはよかったです
相手が落ちぶれてもあくまでも寝取られた過去は消えないわけですし
むしろそんな小物に寝取られたっていう方が興奮できますしw
手抜きしないできっちり、書いて欲しかった。
結果については、初めからの予定だったんならそれはそれで良いけど。
恋人?のいた葉月が和希とくっつくことになった過程や潤也に墜とされ恋人に酷い別れを宣言した麻衣のあの後の展開とかはどうなったんだろ。
何にも、書かないで終了とか。
正直、なんじゃそれ。
結末の中でも、潤也の自業自得な結末は良かった。SEXしか能のない寝取りバカが、それで世の中渡っていけるという結末が多いので、これは珍しくシピアに書いてくれて良かった。
まあ、後は、寝取り、寝取られモノなので、そのあたりの影響を受けているSEX描写とか、最後に欲しかったな。特に、葉月と和希のSEXは必須でしょ。
まあ、不満が多い最終話でしたが、最後の2話以外はすごく楽しめました。
作者様。
お疲れ様でした。
お前はそんなタマじゃねぇだろと。
全体的には楽しめたけど、終盤でちょっと萎える展開が多かった。
岬が最後に高笑いしてたら、また印象も変わったんだろうけど…
後でゆっくり読もう
まあ、そちらのルートは大変だとは思うけど、ハッピーエンドって言うから、二人が茨の道でどうやり直すのか見たかったわ
そこを誤魔化されたと個人的に感じられたのが不満だな
エロは良かった
次回作頑張れ
「え、なんであの男(岬)と付き合ってないの?」ってならないか?
まあ病院で寝てる瞳を見たから察したのかもしれないけど
「なんで浮気したのか?」は問い詰めるべきだと思うが…
和希と瞳が過去を乗り越えるのは良いけど、あまりにもお互いに未練がないと
二人の絆とやらの価値はなんだったんだという気分に…
これまでの流れからこうなる想像がつかないから夢の話を読んでるみたい
とりあえず、おつかれさまでした
序盤は楽しませてもらったよ
話しの展開もグダグダになるな
お疲れ様でした。
おつかれさん
この投稿分全てが、昏睡状態の和希の夢オチ…とかでも全く違和感ないぞw
つーか、「この結果」に至るまでの、書かれていない「経過」が、
本編に表れていた登場人物の人物像との違和感ハンパない。
これじゃ、「実は誰でもよかった」ってことにならんか? 瞳も和希も葉月も。
そういう殺伐感が作者からのメッセージなのかもしれないけど…
まあでも、長編書き上げ、とりあえずお疲れ様。
次回作あるのかわからんけど、その前に、やっぱり「別エンド」を読みたいな
久しぶりに和希と会えることになって身勝手と知りながらも期待してたら葉月と付き合うという件で愕然とするとか、身体で迫るけどすげなく拒否されるとかそういう無様な感じのを。
中西が瞳と和希の過去を知ってもなお付き合うところに違和感あるし、
葉月が付き合っていた彼氏とどうなったのかも書いてほしいし、
瞳に対する和希の態度が不自然だし、
色々突っ込みどころ満載で打ち切りになった連載漫画みたいな印象だけど
とりあえず長編お疲れ様でした。
まあ葉月も前は他の男とヤリまくってたしね
長いことお疲れさまでした
何の盛り上がりも感動も無く、ただ終わった・・・
って感じですねぇ
面白味の欠片も無い、上の人たちも書いていますが経緯をすっ飛ばして唐突に結果だけ書かれても「ふーん、あ、そう・・・」としか感じないです
もっと全体の構想を立ててから書いたほうがいいと思いますよ
それとも書いているうちに飽きてテンション下がってしまいましたか?
自分の妹に好きだった人を取られるってのも瞳が受ける罰としては相応ってことで
和希くんも確か葉月がセックスしてるの覗いてオナニーしてたよね
決着を先送りにし、伏線やフラグを回収しないまま、いきなりエピローグじゃ、読者としては、中途半端感や、もやもや感、を払拭できないです。
とにかく話を終わらせたという感じにも見えます。
起承転結の結で失敗してしまったと感じます。
本当に、惜しいです。
勝手に続きを考えてた人いましたけど、another endってことであの人の話見てみたいと思ってしまいました。話的にはあの人の方がすっきりしてる感じがします。
作者様。作者様にもanother endかまたは、本編を補完する話をお願いしたいです。
瞳の友人の彼女がどうなった?とか省略しすぎて中途半端な感じとか
色々有りますが・・・完結おめでとう
一作を書き上げるという作業は、大変だった思います。
まぁ外伝やアナザーを求める読者は、居るとは思いますがこの物語は一旦
筆を置いた方が良いかと思います。
今書くと結局蛇足となる様な感じがします。
長い間お疲れ様でした!
表現力あって凄く好きな作品です!次の作品楽しみにしてますね!
あんだけ濃厚セックスしてた葉月の彼氏がしれっとフられて退場してるのはワロタけど
まあ、この読後感は嫌いではない
空白の期間埋めるスピンオフ読みたいな
葉月の彼氏視点なら寝取られにもなるし
それか葉月と付き合ったはいいがセックス時にチラつく元彼の影に悩む和希とか
あと瞳と岬先輩の
ブログで書かれただけのセックス部分も普通に読みたい
続きや外伝、または新作でも構いません
あなたの書く作品がまた読みたいです
これからもここでまた読める事を楽しみに待っております
こういう終わり方、ありですよ。
いいもの読ませてもらいました。
なんつうか、皆が想像したEDを書くのがいやで、斜め上の着地してドヤ顔しているようにしか思えないな。
そこに至る過程すっ飛ばしすぎ。
ゼノギアスのディスク2枚目かよ。
こういう系って最後に「なるほど!」って思わせてくれるもんだと思ってたんだけど。
後半からペースが極端に遅くなりましたが、ある理由から書くことを断念する直前までいったものの、何とか最後まで自分を奮い立たせてこの日を迎える事が出来ました。ひとえに皆様と、そしてNTRBlog管理人様のお陰でございます。本当に有難うございました。
振り返りますと自分の文才の無さ、現実に忠実にと言っておきながら和希の法科大学院すっ飛ばし等、反省点は多々ありますが、概ね当初の思い描いていた通りの内容で進めることが出来ました。
途中、皆さんのコメントが50を超えるようになってきた頃からは、結構右往左往して皆さんに満足いただく為にはどうしたら良いか?などと無い頭で悩むこともありましたが、「読み手の希望は千差万別なので合わせてたらキリがない。書きたいように書きなはれ」等のご意見を頂いてから吹っ切れ、書きたいように書かせて貰いました。
さて、今回初の投稿で特に悩んだのが、如何にして読み手の想像力を掻き立たせるか、ということです。
一般的に読み物とは、必要最小限の情報を与えるだけで後は読み手の感性に任せるタイプのものと、最大限の情報で読み手に想像の余地を与えないもの、の二種類に分かれると思います。世にあるものの多くは後者かもしれませんが、ことNTRに関して言いますと前者の方が合っているような気がします。性癖は人それぞれで、普通は皆心に秘めたものですよね?人に堂々と自分の性癖なんて話さないですよね?特にNTRなんて変態チックなものなんて言語道断、ではないでしょうか?
だからこそ、情報を与え過ぎて想像の余地を無くしてしまうのは読み物として魅力半減かも、と考えていました。つまり、読み手夫々の性癖を擽る程度にしておいて、後は自身の想像力を発揮していただいて最大限の興奮を得られるよう昇華していただく、のがベストかと。
それを指摘された方も何人もいらっしゃったかと思います。
ただ、この間合いというか、さじ加減が難しいんですよね・・・・・最終話のコメント読んでも、その辺りに消化不良を感じてる方もいらっしゃいましたし。本当は最後だから全てのご意見にご回答しようかと当初は考えましたが、それは逆に野暮なんだろうなと考え、一切のレスは控える事にしました。
全てを投稿するかどうかは分かりませんが、少なくともその場はここではありません。
NTRBlogはその筋の人には掛け替えのないBlogです。(恐らく少数派の)同じ性癖を持つ人達の色々な作品が沢山発表されるべき場所だと思います。ですから私一人がこれ以上ここに留まるわけにはいかないと判断しました。
近々にBlogを立ち上げて、それらの話を投稿してゆく所存です。
私の作品は当社お話した通り、基本は読後の爽やかさには拘って行きたいと思っています。寝取られはバッドエンドが至高である、との考えの方は物足りないでしょうけど。
あ、エロい描写はもっともっとドギツク行きたいですけどね(笑)
それと私これでも結構忙しいサラリーマンしています。アイデアは机上で浮かぶこともあれば、事務員のパッツンパッツンのお尻を見て浮かぶ事もあります(笑)。
何れにせよ、ストロベリーキャンドル以外にも書きたい題材はいくつかありますので、それも追い追い発表できれば、と考えています。
いつになるか分かりませんが、またお会い出来る日があれば幸甚です。
ではでは・・・・・・
書きたいシチュエーションはたくさん有るんだろうし表現力もあるんだけど、まとめる力が不足してると思う
起承は良いけど転結がダメすぎる
この章なんて、ハッピーエンドにする為に美辞麗句並べてるけど、キャラの言動に違和感感じまくりで、説得力無い
他の人も言ってるけどハッピーエンドを謳うなら和希と瞳が結ばれた方が良かった
たまに挟まれた瞳の和希に対する想いってなんだったの?
瞳の行為について二人ともそのことに真剣に向き合って乗り越えたって方がベタだけど良かった
実際はそんな事難しいって事なんだろうけど、ノンフィクションとしてのリアリティが欲しかったかも
作者的には描かなかった時間の間にキャラが成長したので、OKと考えたんだと推測するけどちょっと無理過ぎる気が…
逃げ出した和希を、瞳は探さなかったけど葉月は捜し出して支えたので今があるとするなら彼氏の存在は無くて良かったし、葉月の想いをキッチリ描いておくべき
葉月や麻衣のエロシーンはサービスのつもりだった?
なら岬のセフレとのもので良かったような…
麻衣は本当に要らない子になっちゃたよね
瞳の処理は最悪、両親や葉月は瞳のしたこと知らないとしか思えない
知ってて前章からの対応ならあの家族普通じゃ無いと思った
知ってて結婚する中西って寝取られマゾなの?っていつから惚れてた?
接点、限りなくゼロだったよね?
エンディングから逆算してキャラ設定してるんだと思うけど、それなりの描写は必要でしょ
設定は良いけど、作品は…ってのが感想
批判するだけっていうのもモヤモヤするので、自分なりのハッピーエンドを考えて見た
二人の絆の強さでもとの関係に戻るも和希は岬の影に悩まされて瞳を抱けず、開発されてしまった瞳は和希の知らない処で麻衣とつるんで男漁り、和希は葉月を寝とるけどお互いの行為を容認
心は寄り添っているけど、体は他者を求める
歪んでるかも知れないけどこれも一つの愛の形、なんてね
作者の次があるなら書きたい事を書くだけで無く、他人に読ませる事を意識して欲しいと思いました
お疲れ様でした
このブログ的にはアレだけど
純粋な寝取られ物にしては岬のセフレ描写も多かったし、自覚してか無自覚かは知らんが、作者の筆力や描写のエロさはそういうフレームで見たほうが収まりがよく感じられるんだよな
俺は作者のエンドの方が好きだわ。少なくとも貴方の考えたエンドは俺的には全然ダメ。
押し付けは良くないって何度も言われてるのに、今だにこんな意見する人がいるって、なんだかな〜
最初からそうしてくれれば良かったのに。
読者の前に「客観的に」表れちゃったんだよな。
物語の最後までそれら人物像が貫けていたとすれば、
こんなに「不満派」は湧かなかったと思うぞ。
作者としてこのエンディングにこだわりがあるとしても、
作品としては、どこかで決断間違ったとしか見えない…。
つまりは、個々の読者の好み以前の、構成上の大問題。
描写力・表現力は十分過ぎるほどあるんだからMottainaiよ。
次回作ではもうちょい制作ノート詰めてからな〜
とりあえず乙。
必要最小限の情報もないから皆呆れてるんだろ。
正直言ってこのラスト、どこがどうなってこうなったのか想像することすらできないし、想像する楽しみもない。
だってこうなる要素が全く伏線として張られてなかったもの。
今までの投稿より批判が少ないのは、受け入れているんじゃなくて呆れてものも言えないんだと思うぞ。
だからおざなりな乙の一言で終わってる。
アクセス数を見込んで他人のブログに乗っかって書いたにしては、お粗末な終わり方だったな。
自分のブログで新作を書いたとき、どれだけ反響があるか楽しみだわ。
この作品の結末ってそういうもんですわ・・・
作者様、和希と葉月がくつつくに至る、必要最小限の情報ってどのあたりにあったんでしょうか?
瞳と中西がくっつくことになる必要最小限の情報って、どこでしょうか?
とても、前話までで、感じられないんですが、作者としてどのあたりが伏線なのか教えていただきたいのですが。
・瞳ENDが見たかった
・セックス描写が見たかった
とか、他にも言いたいことはあったけど、すでに散々言われてるし、作者も個人ブログ立ち上げるみたいだし、そっちで番外編を楽しみにしておきます。
葉月の彼氏って、岬なのかと思ってた。偽名使ってんのかと。
飛び飛びで半分も読んでないから、勝手に思い込んでた。
だから、最後に主人公が二人とも岬から奪い返した(瞳は奪ってないけど)エンドとして、なかなか面白いな~って思ったんだけど。
まあ,個人にとっては18話の時点,作品はすでに完結。
作者様のエロ描写とても良い!
これからも頑張ってください!
大部分の読者が知りたかったのは作者の思考法とか環境じゃ無くて、作品の情報なんじゃ?
作品を纏める為に必要な情報を提示するのと、読者の想像力を刺激する為の隙間を作るのは同義じゃ無い。
最低限の情報は提示しましたので後は各人の想像で補って欲しい、ドヤァ って言われても0 x 100は0なので無理。
綺麗な文章で誤魔化して良い話っぽくしてるけど、これがハッピーエンドと思ってるなら違うんじゃない?
そもそも始まってもいなかったから、ブツ切り感しか無いけど。
作者に話を纏める力は無いけど、書きたいエロシーンを詰め込んだので結果的に長くなっただけの冗長な作品だった。
お疲れ様でした。
エロシーンは使えたので、次もあるなら読ませてもらいます。
あ、ブロクのコメント欄は承認制にしないでね。
一体何様のつもりなんだか・・・
お決まりのフレーズ言わせてもらいます。
「だったらお前が書けよ」
↑かといって、こういうのクソダサイと思う。話をすり替えて謎擁護。
だって本当に批判が不当だと思うなら、「こういうところが素晴らしかっただろ!よってお前らの批評は妥当じゃない」って書くべきだし、そっちの方が百倍生産的で議論になる。
でもそれを放棄して「お前が書け」とかコイツが勝手に言っちゃったら、作者には批判を受けきれない・作者の文章には批判をねじ伏せるだけの力がないって言っちゃってるようなもんだ。
つまり擁護してるようで一番作者を貶めてるのはコイツ。お前こそ何様なんだよ。
>この作者コメントって言い訳ばっか、本人は言い訳と思ってなさそうだけど。
>ドヤァ って言われても0 x 100は0なので無理。
>作者に話を纏める力はないけど
こういう言葉を並べる意味って何なんだ?これが批評か?
馬鹿が私生活の鬱憤をここで晴らしているとしか思えないんだが。
邪魔なんだわ、こいつみたいなの。
これは批評だろ。
この話に伏線が無いって言ってるんだから。
何でもかんでも悪意と取る方もどうかしてるわ。
無理矢理な擁護も気持ち悪いよ。
それに
>馬鹿が私生活の鬱憤をここで晴らしているとしか思えないんだが。
>邪魔なんだわ、こいつみたいなの。
人に言うわりには、お前も悪意の言葉投げかけてるよね。
お前に理解力がないのだけは分かったよ。
熱くなるだけ無駄でした。
コレちょっと違うと思うのよ。
いや、言いたい事は判るからね、アレなんだけれども。
そこで、こういうのはどうだ。
「だったらお前が面白いの紹介しろよ」
お前らは本当に仲良いな
>お前に理解力がないのだけは分かったよ。
>熱くなるだけ無駄でした。
理解力が無いのはお前だろ。
もういいから書き込むなよ。
お前の存在自体が邪魔なんだわ。
大体熱くなるって何?
せっかく小説を書いてくれてた作者さんに悪意を投げかけるなんて、この正義感溢れるボクチンが許すわけにはいかないデブ!! ってか?
キモッ。
ウザッ。
そっくりその言葉お返しします。
抜ける話はGJ
抜けない話は糞
抜けなかったストレスを作者にぶつけては
いけません。
>抜ける話はGJ
>抜けない話は糞
俺は、違うな。
この話のエロエロ表現には抜かしてもらい、そこは良かったんだけど、
話の展開と表現が最後がダメダメになったので、わざわざ作者が大切にしていると公言していた読後感が最悪となってしまった。
とても読後感を大切にしている作家とは思えない。
「終わり良ければすべて良し」の逆パターンとなってしまい、何だよ、と批判的な意見が出てもしょうがないと思うよ。
前半ではこのエンドは有り等の好意的な意見が多く、後半では不満が多い。凄く楽しみにしていた人と、そこそこ楽しみにしていた人の差なのかな?
いずれにしても短期間で100レス以上つくって注目度満点な証拠だよね。
Blogも期待しています。
瞳はまぁ妥当かもしれない結果に感じました。
岬はオチとしては個人的な最低ラインはクリアした印象です。
でも他の件もばれて、総額十桁請求されてたらなお良かったです。
働きながらハラスメントで暴力を振るわれていたらもっと面白かったです。
カマを掘られて、去勢されていたら大笑いできました。
この作者さんの妄想というか、要は書きたいことをこの一作に全部詰め込んじゃったんだよね。やたら熱の入った空手の描写とか。
だから各シチュエーションというか、状況の繋がりが悪いというか流れが悪い。
頭っから思いつくままにエロイ妄想を書き連ねちゃってるから、そもそも寝取られる側の印象が薄い。それでそのまま寝取られちゃうから感情移入し辛い。
それなのに何度も何度もクドいくらいヒロインが抱かれて読み手としてはもう堕ちてるだろって感じてるのに作者さんはまだです、まだ堕ちてないです、ってしつこく抱かせて多くの読み手を置き去りにしちゃった。
寝取られとして書くなら寝取られる側の絆の深さとか、ヒロインのキャラクターがそんなことしそうにないと思わせるとかしないと。
後、こうやって連載小説みたいになったら各回(一度に投下する分に)山場がなければ批判はどうしても増えてしまう。
関西在住ってことはわかったw
何しろ動機が自分の親友と一緒に買い物してたのを見ただけで、他人に股開くとか、いくらヒロインを持ち上げようとしても、本当にきちんとしてる子ならあり得ないし。間男に魅力を感じ、そういうことを恋人がいても他人と出来ちゃう思考を持ってる時点で、無理無理だったよ。
元々、身持ち固くないじゃん、って。
作者のコメント見てても、作者の脳内でしか説得力がない設定や表現、展開、を重要な部分で前面に押し出してるんで、単に自分勝手な作品に見えてしまったね。残念だったよ。細部の表現力は素晴らしいと感心できてたんだけど、本当にもったいない。
トゲトゲしい言葉はスルーしてます^^;が、ちゃんと意見は聞いてますからね。ど素人なので、皆さんの意見を肝に命じながら筆力アップを目指します。
ですが、表現力が良いだとか、エロが良いだとか、抜きまくった!という意見を聞く度に嬉しくて小躍りしてしまいます。もっともっとエロいの書きますからね!
さて、過去「作者は純愛物が向いてるのでは?」とのコメントをいくつかいただいていました。結構考えさせられました。自分は何を書きたいのかって。
で、行き着いたのが、純愛なくしてNTRなし、ということでした、やっぱり(笑)
ということで、ストロベリーキャンドルの派生物語をBlogで少しやってから、引き続きNTR路線で行きたいと思います。
基本は可愛い女の子がセックスの上手い男にやられる、という王道を貫きます。色々な部分で間男に負けていないと興奮できませんからね、私的には。
魔法少女の人みたいに、エロを追求すべくファンタジー要素を入れるのも面白いと思っていますけど。
すみません、ちょっと仕事の合間で時間あったので、ツラツラとイミフな事を書いてしまいました。
あ、それと私が空手経験者であることはご想像に難くないと思いますが、関西住みであることが何故分かったのでしょうか?ちょっと驚いてます・・・・・
>引き続きNTR路線で行きたいと
>基本は可愛い女の子がセックスの上手い男にやられる、という王道
>色々な部分で間男に負けていないと興奮できません
共感できますねぇ。(笑)
期待しています。
今回の作品、HAPPY ENDを標榜してたようですが、
一度は、寝取られ側の二人が、色々な困難を乗り越えて迎えるHAPPY ENDの王道ともいえる展開で終了、の物語をお願いします。
寝取られBAD ENDは、寝取られマゾの男主人公か寝取り男のどちらかにしか感情移入しての満足感を得られないので、寝取られ男に感情移入したい時はヘタレじゃない寝取られ男に感情移入したい自分は、寝取られBAD ENDの話を見るたびに、またかよ、って失望してます。
話的にも、寝取られBAD ENDの場合、寝取られ部分をキモにする(寝取られ前の様子の記述があっても起が寝取られパート)ため起承結で単純に終了で、抜くためだけの作品となり、他のルートがない場合、ヒロインにも魅力を感じなくなって読み捨てという感じで、後味が今一つです。
少なくとも、起(寝取られ)、承(寝取られ進む)、転(寝取られに対するしっかりした最後の反発)、結(寝取られEND又は寝取られ解消END又は寝取られ公認END)でないと話自体を楽しめません。
抜けるのは必須ですが、話自体も楽しみたいので。
なかなか、基本的な表現力・文章力を感じられる寝取られ系作家さんがいないので、大いに注目して期待しています。
ブログの方、決まりましたらぜひ、アナウンスして下さい。
エロゲも何もかも、最初にどっちなのかアナウンスして欲しいね
阪急百貨店と近鉄百貨店と京阪電車なんてラインナップ出て来ないだろwww
前回までとの関連性が感じられないんですけど
前回までの続きだとしたら一番の被害者は岬に開発された腐れマンコを嫁にもらう中西でしょう
この事実は隠してますよね?
暴漢に成り下がった和希が弁護士で空手道場までやってるとか失笑物です
岬の制裁にしても示談金は親が肩代わり、職に就けば多少の制約は付きものだし大店の息子なら安泰で女遊びも相変わらずでしょう
NTRなのか純愛なのかそれも判然としないまま突然全員ハッピーとは恐れ入ります
これが和希の夢オチならサブの葉月の情事を垣間見るというのは深層心理かも知れませんね
>さて、今回初の投稿で特に悩んだのが、如何にして読み手の想像力を掻き立たせるか、
話が纏まらなくて投げ出した言い訳にこれはひどすぎます
むしろ作者は連載中もコメントを投稿して読者に余計な情報を与えただけではないでしょうか
作者は発言に整合性が欠けるので余計なコメントは控えた方がいいと思います
自分はNTRに全く興味が無く作者のエロ描写のみを楽しみに読み続けてきました
エロ描写には自分のツボを突くところがあるのです
それだけに今回は勃ったちんぽをどうやって収めるのかというのが一番の大問題です(困
実は19話のページをブクマしてたので今まで更新を知らず普通にググってやっと読めました
もう作者もここを見てないかも知れませんが次回作も読みたいですね
新しいブログには投稿欄がないので、何か新しい変化(新作品投稿)がないのかなとたまに覗きに来ます。
さて、中西君は全ての事を瞳から聞いていると文中に書きました。ご確認ください。
また、岬含め、全員がハッピーになったとは考えていません。岬ざまぁ、みたいな感想を書いている方もいます。そこの感じ方は人それぞれだと思います。
でもエロには共感していただいたみたいで何よりです。
さて、私としてはNTRたとしてもハッピーエンドが絶対条件、と考えていましたが、ことこの分野にはそれを是としない方が多いようです。だから私には純愛物が良いのでは、とのご意見が出るのかもしれません。
今後は自分でブログを開設してチンタラ投稿を続けて行こうかと考えており、今の段階である程度まで書き上げた作品もありますが、このハッピーエンドについて最近色々と考えてしまっています。バッドエンド(と言っても人によって、作中の人物の立場によって色々と解釈はあるかと思いますが)もありかも、とか考えてしまったりして。
いつになるか分かりませんが、縁があればブログの方も読んでください。
少なくともエロだけは気合入れますんで。
非常に面白かったです。ドキドキしました。
色々ケチを付ける人はいるようですが、性に関する好みは千差万別なので
全ての人に受け入れられることは不可能です。
私は市販の官能小説やWEB小説をかなりの数読んできましたが
最高ランクの逸品だと感じました。こう言う評価をする人もいるので
「不満派」の声の大きさに惑わされないでください。まー、作者さん分かってるようですね。
ですがw
思うところがないわけではありません。参考までに。
1.葉月が高校生の頃に、少しでも和希と付き合う姉を羨むような描写があればなー。
2.葉月と彼氏も尻穴ナメしてましたが、それは岬と彼が落とした女だけのプレイに
した方が特別感があって良かった。
尻穴ナメってかなーりハードル高くないですか?これ少数派の感覚?
3.ブログ読んでて岬がどんだけクズか承知してるのに、「隣の人は、君が選んだ人なのかい?」
で終わらそうとするのはいくらなんでも不自然では?
では、作者さんこの作品ありがとうございました。新ブログ楽しみにしてます。
魔法少女の人みたいにノクターンにこの作品を転載しては?
この旧NTR BLOGは「恋人じゃ…ない」以外は終わってますし。
さて、新しいブログですが、ただ単にストキャン載せるだけだとつまらないので、新しい中編作品を書いているところです。
これが出来上がり次第アップしようかと考えています・・・・まあ、相変わらず筆が遅くてすみません。
どこでやるか迷ってまして(汗)
ぶっこんで、それが(テクニカルな部分を除いて)最高傑作という作者が多い。
傑作は「鬼椿」みたいにネット上の口コミとかで何年も新しい読者を獲得
し続けていくもんだし、新作を量産するだけでなく既に完結した作品でも
推敲・改善を繰り返して完成度を上げていって欲しいです。
ブログ、楽しみです。
趣味嗜好が似てるって言うんかね
嘘つく理由もないし。
描写の言葉使いはこちらの作品がよりエロくて好みです
ブログ開設楽しみにしています
新NTRblogで1ページ紹介されてますが、今まさに私が書いている短編と被ってるような・・・・
ちょっとショックです・・・・・
このまま書き続けるか、封印するか、ん〜〜〜
モタモタしてるからですよね・・・・
新妻物語買いたいですが、取り敢えず私のが出来てからにします。
はぁ〜
何書いても、既に書かれた話と多少被るのはしょーがないかな
すぐに出来てる部分だけでも発表しちゃえば
新妻物語読んでパクったみたいな中傷さけられるんじゃ?
とにかくお蔵入りみたいな勿体なことはやめて!
それせいで、本筋のテンポが悪くなってる。
ここの投稿作品はレベルが高いため、批評する側の求めている作品の質が高く、批判的なコメントが多く感じます。
基準がこれまでの「魔法少女」の作者の作品と同じになっているからでしょう。
あの方の作品は無名とはいえ、ネット上では最上級、商業作品でも上位に分類される作品ですから。
本作品は、ネット上の他の寝取られ小説と比べると、作品としての質は、中位〜上位に位置づけられると思います。
又、商業作品(二次元ドリーム文庫とか色々)と比べても、中盤までは遜色ないと思います。終盤になるにつれ、手抜き感がでるのはあれですが。
小説にとって一番大事な「読ませる力」はありますので、今後、文章を書き続け、構成や推敲をしっかりと行えば、大成すると思います。
男が生理的に嫌いな女の思考が上手く描かれていたのかと思います。
実際、こういういった面の思考をする女性を見かけることが多々ありますので。
しかし、記載が中途半端だったため、理解できない=ストレス=女批判に向かったのだと。
ヒロインに対して嫌悪感を抱く、が、その嫌悪感を許せてしまう程の魅力をヒロインが持っており、葛藤するという。という、「寝取られの一つの楽しみ」ですから。
しかし、こういった生々しい女性の心理と、抜き目的の男が望む女性の心理描写は、中々一致しませんので、この部分をどう扱うかが寝取られ小説でリアリティを出す際の課題であったりします。
生々しい女性の心理を描きながら抜ける文章を書く、これをかけることができれば、まちがいになく、作家の中で「違い」を出すことができます。
本作者には、その才能の欠片のようなものを感じました。
是非、批判に負けず、頑張っていただきたいです。
筆者がブログなどを開設したり、twitterなどのアカウントを持っていましたら、是非、寝取られ談義をしたいと思っております。
男が生理的に嫌いな女の思考が上手く描かれていたのかと思います。
実際、こういういった面の思考をする女性を見かけることが多々ありますので。
しかし、記載が中途半端だったため、理解できない=ストレス=女批判に向かったのだと。
ヒロインに対して嫌悪感を抱く、が、その嫌悪感を許せてしまう程の魅力をヒロインが持っており、葛藤するという。という、「寝取られの一つの楽しみ」ですから。
しかし、こういった生々しい女性の心理と、抜き目的の男が望む女性の心理描写は、中々一致しませんので、この部分をどう扱うかが寝取られ小説でリアリティを出す際の課題であったりします。
生々しい女性の心理を描きながら抜ける文章を書く、これをかけることができれば、まちがいになく、作家の中で「違い」を出すことができます。
本作者には、その才能の欠片のようなものを感じました。
是非、批判に負けず、頑張っていただきたいです。
筆者がブログなどを開設したり、twitterなどのアカウントを持っていましたら、是非、寝取られ談義をしたいと思っております。
やっとブログ解説しましたので、この場を借りてご報告させていただきます。
その名も、「純愛とNTRのblog」です。さあ、笑ってください(笑)
ttp://blog.livedoor.jp/realloventr/
取り敢えず、新しい作品をちょこっと掲載しました。
超弱小ブログですが、皆様の厳しい意見を糧に、細々とやっていこうかと考えております。
お暇な時に、時間つぶしに覗いてもらえるとありがたいです!