2013.09.29 Sunday
〜13.バンパイアの悪夢、再び〜
人が集中できるのはせいぜい40分程度と言われているらしい。
瞳に送り出され、1時から4時までの3時間ぶっ続けで六法全書と闘った和樹は、その噂を一蹴した。
科学的な根拠があるのかどうか知らないけれど、気分が乗れば3時間は余裕で集中できるわ、今の俺なら
まあ、瞳のお陰だよな、これも・・・
自分の上で腰をグラインドさせる瞳の姿を思い出し、和希は股間に熱いものが流れるのを感じた。
いやいや、性欲あり過ぎ(笑)
ちょっと走ってくるか・・・
アパートの前の通りに出ると、家の門の前で葉月が彼氏を送り出すところが見えた。
彼氏は和希の前でぺこりと頭を下げると、そのまま走って行ってしまった。
「和希君、今から走りに行くの?」
「うん、気分転換」
「そうなんだ、頑張ってね」
「おう」
そそくさと家の中へ戻る葉月。
その後ろ姿はどこか恥ずかし気にも見えた。
いつもならもう少し絡んできてもよさそうなのに
あ・・・制服着てるのに生足にクロックスのサンダルって・・・
短いスカートから真っ直ぐに伸びる長い脚には、普段なら家の中にいる時も履いているはずの紺色の靴下が無かった。
これって、やっぱ・・・エッチとか、してたって事か・・・
まあ、その、高2だもんな・・・そりゃ毎日だってしたいよな・・・
あの時の葉月の声を思い出し、薄いトレーニングウエアの股間部分が微かに盛り上がり始める。
葉月ちゃん、あんな格好で家の前出たらダメだろ・・・
近所の人が見てるかもしれないのに
反対方向に走り出す和希は、やや前屈みの情けない姿のままだった。
こんなにも防音の効いた講堂だと自分の胸の鼓動が彼に聞こえてしまうのでは、と危惧する程に瞳は動揺していた。
どうしてここに岬さんが?
「そんな顔すんなって。俺もこの講義に出るつもりだったんだよ」
また先回りして私が考えている事を・・・
だ、だめ・・・こっちに来ないで
ダメだよ、本当に、ダメだってば・・・
「あれ?ひよっとして、なんか怯えてる?瞳ちゃん」
「い、いえ」
彼はやはり1メートル手前で立ち止まると、机に寄りかかりながら溜息をついた。
「ごめんな、自分から瞳ちゃんの前には現れないとか言っといてさ」
「あ、いや、だって同じ大学だから、それは」
「ははは、ごめんね本当に・・・」
「仕方ないですよ」
ほんの少しの沈黙の後、岬は真剣な表情で彼女に言った。
「彼氏の事、解決したの?」
「え・・・」
どんなに邪魔が入ろうと、何があろうと先生の事を諦めないと決心してからは、私はその事を無意識に忘れようとしていたのかもしれない
岬さんに逃げ、麻衣からも逃げ、そして現実から永遠に逃げて、そしてそれで良しとしようとしていたのかも
「その顔見ると、何にも解決してないみたいだな・・・」
「・・・・・」
「瞳ちゃんと過ごした1ヶ月ってさ、俺にとっては君の気持を掴む為の1ヶ月間だった。けど瞳ちゃんにとってはケジメを付ける為の1ヶ月間だと思ってたんだけど。違うのかい?」
「それは・・・でも、いいんです、私・・・」
「そう・・・だけどこういうのって、疑い出したらキリがないからね。信頼関係が無くなったら終わりだと思うよ。まあ、それで俺が入る隙ができれば有難いんだけどね」
ヘラヘラと作り笑いをする彼を睨む。彼の表情がふざけたものではなく、どこか自虐的な雰囲気にある事を感じると、思わず苦笑いしてしまった
だけど彼の次の一言が私の心臓を鷲掴みにした
「瞳ちゃんさ、彼氏の浮気の事なんだけど、ひょっとして麻衣ちゃん、関係してる?」
やっぱりこの人は私が考えている事が分かるんだ
いや、私自身考えないようにしている事、私の心の奥まで彼は見えているのかな
この人、私よりもよっぽど私の事を分かっているのかもしれない・・・
「瞳ちゃん、図星?ひょっとして」
「・・・どうして分かったんですか?」
「いつだっけ、麻衣ちゃんと彼氏の話した時に瞳ちゃん、凄い表情してたからさ。俺、めっちゃ気まずかったから、よく覚えてるんだ」
「本当に・・・岬さんって凄いですね・・・」
「いや、瞳ちゃんの事だからだよ。他の女の事はさっぱりわかんねえけど」
ケラケラと無防備に笑う彼の顔がどこか懐かしく、思わず自分の表情が緩んでしまうのを感じた
私、今でもこの人に助けられてしまっている
単なる脇役にしか過ぎない人の筈なのに・・・
「瞳ちゃん」
「は、はい?」
たまに見せる真剣な顔、普段私と話している時はどちらかと言うとヘラヘラしている事が多いから、彼のこの真面目な眼差しが一瞬で私の思考を停止させてしまう
「ちゃんとケジメつけておいでよ。このままじゃダメな事、本当は分かってるんだろ?」
「・・・・・」
「麻衣ちゃん、今日大学に来てるから、連絡してみなよ」
「え?・・・」
「こういう事は勢いが大事だよ。思い立ったが吉日ってさ。今動かないと、また動けなくなるぞ。俺、もう行くから、連絡してちゃんと話し合え。向き合えよ、な?」
そう言うと、踵を返す岬。
途中で何かに気が付いたように後ろを振り向いて、もう一度瞳の傍まで歩み寄った。
「俺、瞳ちゃんの事、忘れられない。彼氏の2番目でも良いとさえ思っている。だけど、それがダメなら君の止まり木になりたい」
「え?」
「麻衣ちゃんと話が終わったら、俺に連絡くれよ、頼むからさ。俺、ずっと待ってるから。絶対絶対、瞳ちゃんの味方だから」
そう言い残して講堂を出て行った岬は、外に出るとさっきから何度も着信のあったメールを開いた。
「今日何時頃お店に来てくれるの?」
旦那が海外に買い付けに行っている恵里からのメール。
「今夜行けなくなるかも。今だったら確実だけど」
岬は鼻で笑いながらリメールを打つと、すぐに恵里からも届いた。
「分かった。お店、少しの間閉めるから。すぐ来てね」
あいつ、店閉めるって・・・適当な奴だな
そんなに俺とやりてえのかよ
まあ、暇つぶしには丁度いいから相手してやるけど・・・
岬はニヤニヤしながら、瞳を一人残した講堂を後にした。
約1時間後、大学の喫茶室の一番奥の席に瞳と麻衣は居た。
気まずい二人はティーカップに口を付けるのみ。なかなか核心に触れられず時間だけが過ぎて行くのだが、あと15分で麻衣のサークルが始まるという時になって、やっと瞳から口を開いた。
「あの、こないだの事なんだけどさ」
「うん・・・」
「ちゃんと説明してくれるって、言ってたよね?」
「そうだよね・・・ごめん」
「あのね、私達、親友だよね?」
「うん」
「ちゃんと答えて欲しいんだけど・・・」
「う、ん・・・・」
緊張で顔が硬直する麻衣に瞳は勇気を出して聞いた。
「1ヶ月前、代官山に行ってたでしょ?」
「1ヶ月前?・・・結構行ってるから私・・・」
「その時、和希君と一緒だったのは、なんで?」
今度は瞳が緊張で顔を真っ赤にしていた。
いつもなら何をするのでも麻衣の方が瞳の前を歩いていたのに、今は立場が逆転してしまっている。こんなに意思が強く、はっきりと物を言う瞳に、麻衣は驚きと彼女の並々ならぬ覚悟を感じていた。
「え?・・・・・」
「もう一度聞くよ?・・・どうして和希君と麻衣が二人だけで代官山に居たの?」
「あ、・・・いや、違うっ」
「何がどう違うの?」
「私が和希君と一緒になんか、居るわけないじゃない・・・」
「私、見たんだよ?二人が仲良く歩いているの」
瞳の涙が頬を伝い始めていた。
「違うよ、瞳、本当に違う・・・」
「もう一度だけ、聞く・・・正直に答えてね」
「・・・・・」
「あの時、麻衣は和希君と一緒・・・だったよね?」
「あの、だから、違うの・・・瞳・・・それは」
「否定するんだ・・・・・やましい、からなのね・・・」
瞳は伝票を手にすると静かに席を立った。
「ごめんね麻衣、忙しい時に呼びとめちゃって」
「あ、あの、瞳・・・違うの」
「麻衣、私からお願いなんだけど、この事、絶対に和希君には言わないでね。今は余計な事で心配かけたくないから」
瞳はそう言うと振り返らずに店を出て行ってしまった。
ああ、瞳・・・違うの、それは違うっ・・・
どうしよう
私・・・どうしたらいいの・・・
このままじゃ、あの二人ダメになっちゃう・・・・・
カップを持つ手が震え、蒼ざめた表情で俯く彼女の耳には、他の学生の喧騒などまるで入ってこなかった。
静かに時が流れる神楽坂の午後、その街を歩く人波は慎ましくもどこか華やかな雰囲気を醸し出し、贅沢な装いとノーブルな佇まいをしていた。
神楽坂通りのお店はどこも気品に溢れ、大人の落着いた表情を見せていたが、通りから薄いガラス板一枚隔てたその店の中では、およそ店外の情景とは間逆の汗だくになった裸のカップルが、窓際に置かれた売り物の皮のソファーの上で本能のまま四肢を絡めていた。
長身で筋肉質の逞しい男の身体を、比較的小柄な女が下から両手両足できつく抱き締め、重力のまま溢れる彼の唾液を一滴も逃すまいと唇を押しつけていた。
隙間なく密着した身体は互いの汗で水音がしそうな程、そして腰に回された女の脚によってぎこちない動きを強いられていた男は、それでも射精を間近に感じると、その両脚を壊さんばかりにピストン運動を深く、過激に行う事により、相手の女に言外に準備を促した。
既に数回アクメを迎えていた女の髪は乱れ、虚ろな視線で男の端正な顔を見つめるのみであったが、膣の果てしなく奥深い場所で益々硬くなる男のペニスを実感すると、脚の拘束を緩め、彼の動きに合わせて自らの腰を前後に艶めかしく振り始めた。
汗でぬめる腰と腰がぶつかり合い、バフンバフンッという卑猥な音が店内に響き渡る。
あまりの激しい動きに、アンティークのソファーは時折決定的な軋み音を出しながらも、セックスで上り詰める男女を辛うじて支えていた。
子宮口のはるか奥を突き破る程、男は一度深く深くペニスを押し付けると、一気に引き抜き、女の腹を跨ぐ。
女はタイミングよく10本の白く細い指で雑巾を絞るように捻りを加えながら、鋼鉄のように硬く勃起したそれを激しく上下に扱いた。
20cmの極太のペニスが女の手の中で暴れ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、と際限なく大量の射精を始める。彼女の扱き方が激し過ぎて、白い精液は彼女の髪の毛、顔、乳房だけにとどまらず、ソファーや周りの雑貨類にまで、他方面に飛び散っていった。
「お前は口マ○コでいかせてやるよ」
男はそう言うとそのまま女の顔を跨ぎ、半勃起状態のペニスを口中に詰め込んだ。
顔中を精液塗れにした彼女は、眉間に皺を寄せて懸命にそれをしゃぶり、音を立てて吸いながら、自らのヴァギナに手を伸ばし、そこに触れた瞬間、身体中を電気が駆け巡ったように痺れさせた。
「イグッ!・・・イグッ!ゥゥ!ウググググッ!ゥゥゥゥ!」
ソファーの上で男のペニスを咥えながら、何度も腰をバウンドさせて果てる女。ソファーはもう限界を超えていた・・・
男はこれも売り物のロッキングチェアに腰掛けて、着信のあるメールを開いた。
「岬さんのおかげで今日、白黒はっきりさせる事ができました。有難うございました。残念ですが、少しすっきりした気分です」
瞳からの短いメール。
なんだ・・・麻衣と瞳の彼氏が浮気とか・・・彼氏もようやるわ。屑じゃん、はっきり言って
ま、俺も人の事言えないけどな
さてと・・・なんか、フォローウィンドじゃね?俺的には
やっぱ、堕とせるかも
これは一気にいこうかな
「連絡有難う。今夜時間ない?以前合コンした店でパーっと行こうよ」
送信ボタンを押して携帯を置いた。
連絡よこせとは言ったけど、本当にすぐメールくれるとはな・・・
やっぱそうだよな
うん、瞳も満更じゃねえんだろう、俺の事
親に感謝だな、こんなに格好良く産んでくれて
ははは、馬っ鹿みてえ
目の前では、裸で床に膝まづきながらソファーを拭く恵里の後ろ姿。
若干腰を曲げて前屈みになると、こちらに向けたその豊満な尻の間からはアナルが丸見えになっていた。
太いペニスをさっきまで咥えていた真っ白に泡立ったヴァギナはやや口を開いたままで、そんな後ろ姿に再び股間に血流が向かうのを感じていた岬。
「なあ恵里」
「なあに?」
振り向いた彼女の顔は綺麗だったが、髪に残る精液は拭き切れていなかった。
「お前、俺のどこが好き?」
「何よ急に」
嬉しそうに笑うと、再び前を向いてソファーに付着した精子を拭きとる恵里。
「全部、かな」
「本当かよ」
「本当だよ」
「もし俺が不細工だったら?」
「え〜、何それぇ、有り得ないし」
「怒らないから正直に言えよ。俺の外見がこうじゃなかったら?」
「ん〜・・・分かんないよ」
笑いながらはぐらかす恵里。
「なあ、マジでさ」
「・・・・付き合わなかった・・・かな?」
「ははは、正直でよろしい」
岬は恵里に歩み寄ると、パックリと開いたヴァギナからアナルを撫で上げた。
ビクッと身体を敏感に揺らすと、ソファーを拭いていた手が止まる。
岬も床に座り、完全に勃起したペニスをヴァギナに擦りつけ、愛液で鬼頭を濡らすとそのまま丸出しのアナルにあてがい、ズブズブと押し込んでいった。
恵里は頭を垂れておしぼりを握る手に力を込めた。
「お前、俺のルックスが大好きなんだろ?」
「す、好き・・・だって・・・超格好いいんだもん」
「俺のチ○ポは?」
「すっごく、好き」
「旦那よりも好きか?」
「・・・好き・・・ああああっ!潤也のが・・・ああ、凄っ!」
根元までアナルに入れると、ゆっくりとピストン運動を始める岬。
「このソファー、もう壊れちまっただろ」
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・・」
「売り物こんなにして、悪い奴だな」
「だ、だって・・・潤也がぁ・・・あっ!あっ!あっ!そ、それっ、凄く、いいっ!」
「旦那が遠くまで買い付けにいったのによ・・・俺とセックスして壊しました、なんて旦那に言えんのか?」
「い、言えるわけないよ・・・・あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!」
「じゃあ、止める?」
腰の動きを止める岬。
「いやぁ、止めないでぇ、お願いだからぁ」
「じゃあ壊すかもよ、完全に」
「いいからぁ・・・壊しても、いいからぁ!」
岬は繋がったまま彼女の両手をソファーの背もたれにつかせ、自分も片膝をソファーに乗せた時、バキバキと音がして左の前の脚が完全に折れてしまった。
「あ〜あ、知らねえぞ、旦那に怒られるぞ」
「いいから、そんなの、もういいからぁぁぁ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!いいっ!深っ、いいっ!」
岬は後ろから左腕を回して恵里の両胸を強く抱き締め、右の乳首を捻り上げ、右手でクリトリスを強く摘んだ瞬間、ガクガクと腰を痙攣させながら恵里がイき始めた。
前の穴から吹き始めた潮が二人の下半身を暖かく濡らし始める。
「あ〜あ、せっかく拭いたのに・・・もう本当にこのソファーだめだな」
岬は愉快そうに笑うと、彼女の腸内で二回目の射精を果たした。
宮條の自宅。
階段の途中で身をひそめる不審人物あり。
一度家を出て帰ったはずの葉月の彼氏が再び戻ってきたのを偶然見かけ、その不審者は身を潜めスパイさながら表口から堂々と中へ入っていった。
物音を一切殺し、抜き足差し足で階段を登るその姿は、とても法律家を目指す男がする行為とは思えない程、滑稽で不謹慎極まりないものだった。
ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ
ゆっくりとした軋み音の中に、時々聞こえる溜息のような声。
ここまでくると、行為の最中の二人が何を言っているのか知りたくて仕方が無くなる。
和希は階段の一番上まで登り葉月の部屋の方を見ると、微かにドアが開いたままになっているのが確認できた。
用心深い姉妹のこの無防備さに驚きつつ、後ろ髪を引かれる思いでそのドアへと近づいてゆく。
ダメだって・・・まずいよ、さすがに・・・
覗きだろ?これって・・・
逮捕案件だよ、間違いなく
もう、戻らなきゃ・・・本当に、戻らなきゃ・・・
四つん這いのまま、後ろを向こうとした矢先、ベッドの軋み音が激しくなった。
ギシギシギシギシギシギシ・・・ギッギッギッギッギッギッギッギッ・・・
思わず足を止める和希に追い打ちがかかる。
「あっ!あっ!あっ!、すごっ!・・激しっ!あっ!あっ!あっ!あっ!」
葉月ちゃんが喘いでいる・・・
あの葉月ちゃんが・・・セックスしてる・・・
17歳の女の子が・・・同級生と・・・・セックスして喘いでいる・・・
額に滲む汗、掌も汗でベタベタ、身体は固まって動かない。
「あっ!いいっ!気持いいっ!あっ!あっ!あっ!い、いやんっ!」
ううっ、と言う男のうめき声が聞こえるとベッドの軋み音も止んだ。
セックスが終わった事を悟り、和希は我に返ると再び来た道を戻ろうとした。
「ウフっ・・・おっきい・・・凄く大きいから・・・気持ち良かったよ」
最後に聞こえてしまった葉月の声。
和希は下を向くと、暗い表情のまま玄関から外へ出て行った。
葉月ちゃん、彼氏の大きいって、言ってたよな・・・
大きいから気持ちいいって・・・・
やっぱ、大きい方が気持ちいいんだろうな・・・
・・・いや、絶対そうだよ、どう考えたって
だって、小さかったら摩擦感とか、多分無いんだろうし・・・
中の奥の方まで、届かなかったりするかも、だしな・・・
い、いや、大事なのは、相性、だろ
瞳はちゃんと感じてる、って言ってたから、きっと俺のとは相性がいいんだよ・・
うん、間違いないよ・・・
い、いや、いいから、今はそんな事
兎に角、勉強しないと・・・・・勉強・・・
色々と想像し、勝手に敗北感に打ちひしがれたり、勝手に気分を持ち直したり。忙しなく頭の中で妄想する和希の股間は、しかし完全に委縮していた。
俺、何やってんだ・・・・・自己嫌悪
相変わらず岬さんの話は面白い
一生懸命私の事を元気づけようとしてくれているその姿に、以前の岬さんの姿がオーバーラップしてしまう
あの時もそうだったよね
貴方は何も聞かずに、只管私の気持ちを癒してくれようと努力してくれた
本当に嬉しかったんだよ
本当に・・・
私ね、あの時は先生から逃げようとしていたけれど、最近はね・・・ずっと岬さんから逃げようとしているんだ
私は先生のもの、そして先生は私のものだから、他の人が私達の間に入る余地なんて、絶対にないんだって、ずっと思っていた・・・
なのに・・・・・正直邪魔なんだ、貴方の存在が
だから逃げてるの、貴方から
分かって欲しいなんて言わない。だって、絶対に貴方は分かってくれないから
・・・・だからね・・・正直、今日岬さんからメールが来た時は、絶対無理だと思っていた
行っちゃいけないって
だけどね・・・多分だけど、二人きりで会っても、なんともないよ、って証明したい自分もいるんだよ
私、そんな弱い女じゃないんだよって
自分に言い聞かせたかったんだと思う
だから今日こうして貴方と二人きりで喋っているんだよ
それと、もうひとつ分かった事があるんだ
・・・・・ひょっとしてだけど、先生は麻衣の事を好きなのかもしれない
先生、鈍感だからさ、自分の気持ちに気付いていないのかもしれない
だからさ、そうだとしたら私は身を引くつもり
私にとってどんなに大切な人でも一方通行なら意味ないもんね
先生を解き放してあげなきゃ
・・・・・だけどそれ考えたら怖いんだ
とてつもなく恐い
先生がいない世界を考えたら、本当に怖い
でも仕方ないよね、気持ちを縛る事なんて出来ないんだもん
自虐的かな、私って・・・
でもいいの、本来の私って、暗くて大人しくて、ウジウジした子なんだから
岬さんと会っていると、凄く自分が明るい積極的な女になった気がするんだけど、実際の私って、こんなもん
貴方と会っている内に、私変われるかなって、思った時もあった
だけどそんな単純なもんじゃないという事も分かった
私ね、試験が終わるまでは全力で先生を愛し続ける
そして、試験が終わったら、全てが終わったら、先生を問い詰めるんだ
先生、驚くだろうな・・・
そして、それですべてを終わらせる
先生を疑う事も・・・
「ねえ瞳ちゃん、ちゃんと俺の話、聞いている?」
「う、うん、聞いているよ!」
「本当かな〜」
どこまでも明るい岬さん・・・・・
ねえ、好きって、何なんだろうね・・・
自己矛盾してるかも、今の私・・・
本当に分からなくなってきちゃった・・・
大切な人と好きな人・・・同じだよね・・・同じはず、だよね・・・
酔い過ぎかな、私・・・・・
下半身を支配する違和感に気が付いて目が覚めた
目が覚めたけれど、恐くてはっきりと目が開けられない
これは、この感触は・・・
耐え切れなくなって私は声を出してしまった
い、いく・・・・・
アルコールが回った身体は、全ての認識を曖昧に、鈍くするはずなのに
自分が女である事を嫌でも認識させるその甘美な感覚は、絶頂を極めてからも気だるく全身に広がっていった
勇気を振り絞って目を開けた瞬間、私は予想した通りの光景に悲鳴を上げてしまった
「み、岬さん、何するんですか!・・・やめて、お願い、やめて!」
そこは見慣れた彼の部屋
私も彼も、何一つ纏わず、ひとつになっていた
彼の分身がメリメリと私の敏感な奥へ容赦なく割り込んでくる久しぶりの感覚に、彼を拒絶しようとする両腕の力がストンと抜けてゆく
「酷い・・・岬さん、酷いよ・・・」
言葉とは裏腹に、意識を持ってから2度目のアクメへ向けて彼女の身体は突き進んでいった。
Comments
でも、もう少し瞳と岬に焦点を当ててほしいな・・
他の女との描写が細かく分量も多いのに、肝心の瞳と岬の描写が飛び飛びで量も少なく・・・
岬が瞳のことをどう思ってて、どうやって今回部屋に連れ込んだ行ったのかが読みたかった。
このサイトじゃなくて自サイトでやって欲しいかなー。
そして先生も間が抜けてきた
これだけ書ける人あんまいないと思うけど。
お預けを食らった感はあるが・・・
だとすると、これから・・・でしょうか?
個人的には葉月の覗き場面に興奮します。自分も和希の立場だったら、間違いなく覗いてます(笑)
どうすればここまで身勝手な人間になれるんだろう。びっくりするわ。
麻衣絡みの件をどう回収するのか気になるけど、和希が多少なりとも救われる終わり方してほしいって感じてしまうわ。瞳の馬鹿さ加減のせいで。
とはいえネットのエロ小説ではいい方だし気にせず書いてほしい
登場人物たちのアホさ加減は取り返しの付かないところまで行ってるね
もはやラブコメのブラックバージョン
対象読者は基本18歳以上なんだろうからもうちょっと何とかして欲しかった
瞳が、岬に流され行くばかりで和希も物語のテンプレート沿って演じてるだけだし
読んでいてイライラするのは其処なんだろう感じる。
瞳にしても和希にしても現状に対してもっと抗う事や葛藤を書くべきなんだけどな。
岬というキャラは、よく書けてるだがな・・・勿体ない
そして「結末は●●な感じがいい」とか色々なレスがあるけれど、
そんなのはALL無視で、作者の書きたいように書けばいい。
応援してる。
とは言えいつもいつもエロ全開というわけにもいかないだろうからね。
これでハッピーエンドというからには、岬の完全勝利一択しかないような気がする。
フミとかを瞳にイメージしてたんだけど、ちょっとちがうなぁ、瞳の苦悩
している感じが少ないような気がする。
寧ろ、元サヤになってからタカシを忘れるのに苦悩していたのでは?
この作品は、長編物の難しさかと思う。
作者の自サイトで読みたい…というのはアリだと思うぞ確かに。
それで良い流れになってる作者さんもいるしなNTR界隈には。
作者さん頑張って下さい!
前回の和希アホ説に加わり、瞳馬鹿アホスイーツ野郎とのご指摘が多くなってまいりました。
女の冷酷さに関してはセフレ達に投影しているつもりです。瞳はウジウジだってだって女の子なので、その辺り中々難しかったりします。まあ、私の文才が無いだけですけどね(泣)
私が今書いてて優先するのは、まず第一にエロさ。読んだら即勃起して、読み終わったらセックスしたくて堪らなくなる位のエロさの追求です。だから今回あまりエロくないとのご意見は少しショックでした。
第二に寝取られ感。嫉妬とか、焦りとか、不安とか、置いてきぼり感とか、切なさとか。
第三にスッキリとした読後感です。
だけど、長編って本当に難しいです。短編なら読み手に預けて妄想して貰う部分も多くなって、それが上手い具合に興奮を掻き立てる事もあると思います。上で言う第二の設定が一番大事なんですが、後編で頑張ります。
次回からは岬が本領発揮します。「まだ本気じゃないのか!」と言われそうですが、他のセフレとの付き合い方見てもわかる通り、あれがまさに岬なんです。
お預けしてるつもりはないのですが、確実にクライマックスは近付いてます。
煽りでも何でも甘んじて受けます。
最後までひとつよろしく!
雑音の大きさは期待度の大きさってことで、完走目指して頑張って〜
あぁ、作者さん判っておられる。この部分で一喜一憂欝勃起している寝取られ好きですw
僕も期待しています!
葉月はこのまま同級生とのイチャラブで終わるのか・・!?
楽しみにしております♪
そのうちドアの外でシコりはじめますね
この程度の女に執着する岬くんの品格も問われますよ
まあ完堕ちしたらポイ捨てなんでしょうが
性格アレだが肉体面は最高なウブマンコ瞳を好き放題もてあそぶ…
瞳と岬がくっついて早々に子作り〜和希に托卵、とか、
全力でハッピーエンドだしな(モブ主人公和希以外は)。
♂読者としては、岬への嫉妬心しかわかないわ。笑。
プロローグで当然のように中出ししてたな・・・
>全力でハッピーエンドだしな(モブ主人公和希以外は)。
状況の全く読めないアホ主人公()和希クンも何も分からないままハッピーになれると思うよww
ティッシュ準備して待ってますよ~
実際、自分に都合の良い嘘を表層意識上では信じ込んでみせる天性の詐欺師は、一般人の普通の女性に多数存在している
彼女らは自分が生み出したペルソナを巧みに操作し、本心から都合の良い嘘を信じている様に見せ掛ける事で男を騙す
これを呼吸する様に自然と行うから女は怖い
でも分かります。非現実を現実に脳内変換できるくせに、超現実的であったりするのが女ですよね。
だから私は女の子が大好きだったりするんですが(笑)
さて、続編はほぼ出来上がっています。
二話連続で投稿する予定ですが、もう少しだけお待ちいただきたく・・・
生暖かく見守ってます