2013.07.21 Sunday
〜6.蜜の味〜
分厚い報告書に目を通し終え、生温くなったコーヒーを啜る。
興信所から渡された報告書を読む作業はいつも気が滅入ってしまう。
協議離婚が殆どの今の世の中、裁判まで行き着かないと決着の付かない案件も多い。一度は愛し合い、将来を誓い合った二人が、数年、場合によっては僅か数ヶ月の時を経て、憎しみ合い、罵り合う姿は見たくない。
日本では結婚するカップルは一日二千組だが、離婚するカップルも七百組もいる。
宮條の事務所で扱う案件で、離婚裁判は決して少なくはない。
世の為人の為、正義の為に小さな頃から弁護士を目指していた和希は、だからといってこの職業になんら落胆はしていなかった。いや、正確には落胆なんか、とうの昔に乗り越えていた。
現実世界の複雑さ、厳しさを理解できるだけの経験は積んでいたのだ。
そんな和希が折に触れ思い出す場面。
それは彼が大学三年の頃の話。
東京に本社がある企業の、東北地方の工場が垂れ流す汚水による地元住民との公害訴訟。宮條は住民側の弁護団の団長を努め、見事高等裁で原告側を完全勝利に導いた。企業側が上告を諦める程の完全勝利。
三年かかったこの裁判を最初から見ていた和希は、まるで自分の事のように住民と一緒になって喜びを爆発させた。
涙が出た。
魂が震えた。
自分の生きる道を確信した。
そんな瞬間だった。
今でもその時の事を思い出すと興奮を抑える事が出来ない。
「自ら反みて縮くんば千万人と雖も吾往かん」
彼の強い意思は今も昔も変わらない。
爪先立ちで顔を上に向けたままの姿勢・・・初めての姿勢に脹脛が痺れてきた時、丁度良いタイミングで彼が私の身体を抱き締めてくれたから、私はキスに集中する事が出来た
岬さんの唇、凄く柔らかい・・・
それに、慈しむように私の唇を優しく甘噛みしてくれる
不思議だ・・・
私、誰だっけ・・・瞳?・・・宮條瞳?
先生の・・・彼女・・だよね?
今の私、私じゃないみたい
何故こんなに冷静でいられるのかな・・・・こんな事してるのに
あ、やっぱり潜在意識の中で岬さんの事、覚えていたから?
そうだよね、きっと。二度目だからだよね
でも私、先生の事また裏切ろうとしている・・・いや、裏切ってる
確信犯って奴だ
今なら引き返せる
でも、でも現実は暫く見たくない・・・出来れば一生見たくない・・・
分かってる、逃げても何も変わらないって事
・・・ねえ、先生・・・どうして嘘なんかついたの?
どうして麻衣なの?私の友達だよ?
私、何を信じればいいの?誰を頼ればいいの?
多分ね、多分今だけだと思うけど、なんか凄く居心地がいいみたい、岬さんの暖かい懐が
だって背が高いから包まれ感が凄いんだ・・・・
休んでも、いいよね?
情けないけど、壊れちゃいそうなんだ、私・・・・
先生との思い出とか、絶対に壊れないと思ってたのに
やっぱり弱い人間かも
1時間だけ、いや、30分だけ、逃げるね
本当は追い掛けて来て欲しいけど・・・私、今は岬さんに任せる事にしたから
もう・・・決めたから
玄関で抱き合う二人の足元には、無造作に置き去りにされた瞳のバッグと紙袋。
瞳は背伸びをしながら背の高い岬の首に両腕を回して、そして岬は瞳の細い腰をしっかりと抱き締めていた。
ゆっくりと唇をなぞり合うような優しいキスを繰り返す二人。
1メートル以内に近付いた事の無かった二人は、今は0メートルの距離にいた。
いや、躊躇しながらも岬の舌の侵入を許した今は、もうマイナスの距離。
岬さんの舌・・・凄く熱い・・・ああ、ダメ、かも・・・なんか、頭がボーッとしてきた・・・キスって、こんなんだっけ・・・・・・
「忘れさせてあげる、今だけは」
うん・・・有難う・・・
でも・・・ちょっと距離が近い・・・近過ぎる・・・
そんなに見つめないで欲しい・・・
いや、やっぱりもっと・・・もっと、見たい?のかな・・・私・・・・・
凄く、綺麗な顔立ちだよね、本当に・・・・近くで見ると、目も綺麗・・・・・・
そ、そんなに奥まで・・・入ってきちゃ・・・
あ、唇が離れた・・・・・ちょっと、寂しい?かな・・・
「中に入ろう?」
いいよ、でも・・・
私、ちゃんと戻るからね?あの人のところに
今は色々あって、ただ逃げてるだけだから・・・ちゃんと帰るからね?
だから・・・今だけ・・・
瞳は岬に向けて心の中で掛けた言葉、それは同時に自分自身を納得させる為でもあった。
岬は瞳の肩を抱きながら寝室へ、そしてベッドの上に彼女を横たえた。
すぐに岬が上に乗り、またキスをする。
彼は両肘で自分の身体を支え、全体重が瞳にかからないように配慮したつもりだったが、それを彼女は許さなかった。
背中に両腕を回し、彼女にグッと引き寄せられると、岬は諦めて腕を彼女の背中に回して体重をかけた。
今まで経験した事のない重さだが、彼女にとってはこれっぽっちも不快ではなかった。逆に安心感すら感じられた。
ベッドの上で重なり合い、顔を傾けながら擦り付けるようにキスをする二人。
客観的に見ても、それは恋人同士がするような熱いキスと何ら遜色はなかった。
バイトへ向かう電車の中、俯き加減で元気のない女の子が車両の奥に一人ポツンと座っていた。
左手には送信前のメール画面を開いたままの携帯電話。それは送信ボタンを躊躇しているようにも見えた。
昼休み、高梨君から浮気を問い詰められた時、動揺よりもホッとした気持ちになった
勝手だけど、この瞬間を少し待っていたような気がする
結局私は自分から岬先輩に別れを切り出す事なんて出来ないって、心の奥で分かっていたから
こんなの、許されるはずがないもんね・・・これでいいんだよ・・・
もうあの人を裏切ってはいけない
あの人のあんな悲しそうな顔は見たくない・・・
元々私って人は、明るい太陽の下で好きな人と堂々と手を繋いで歩きたい人だし
この人が私の彼氏なんだって、皆に言いたい人だし
そういう恋愛がしたい人なんだから・・・
そうだよ・・・
そうなんだよ・・・
私、瞳みたいな素敵な恋愛がしたいんだよ・・・・
あの二人、あんまベタベタしてないけど、凄く信頼し合ってるし、お互いを想う気持ちが誰にも負けないくらい強いんだから・・・・
あんなカップルになれたら・・・・・素敵だよね
彼女はメール画面を閉じた。
「やっぱりちゃんと自分の口で伝えよう・・・」
窓の外の風景に視線をやる麻衣。
明大前の駅を降りた時、携帯で岬に連絡を入れた。
彼の声を待つ間の麻衣は、久し振りに晴れ晴れとした表情をしていた。
ベッドの縁に座らされた瞳は、その前に向き合う岬と両手を繋いでいた。
岬は優しく微笑みながら、瞳が落ち着くまでじっと見守っていた。
ベッドの上で抱き合っていた時の事。
岬が微かに感じていた瞳の唇の震え。それが次第に全身に広がり、そして遂には彼女は泣き出してしまった。
嗚咽を漏らしながら唇を合わせる瞳の異変に気付いた岬は、彼女を抱き起こし、ベッドに腰掛けさせ、彼女よりもやや低い位置で目線を合わせるべく、床に正座した。
両手で彼女の手を握り、落ち着きを取り戻すまで何も言わずに向き合っていた。
罪悪感がピークなのかもな・・・
こういう時は焦っちゃダメだ
彼女と目線を合わせて、落ち着くまで待とう・・・
せっかく転がり込んだチャンスを無駄には出来ないって
岬はこんな時の対処の仕方も分かっていた。彼は何も言わず、瞳の手を包み込むように握って微笑みかけるのみ。
しゃくり上げる様に泣いていた瞳は少しづつ落ち着きを取り戻し、身体の震えも収まっていった。
やや落ち着きのない視線はそのままだったが、囁く様に言った岬の言葉で彼の目を見つめる事が出来た。
「瞳ちゃんは何も心配しなくていい。必ず戻してあげる。だから、今は全てを俺に任せてよ」
真っ直ぐに見つめてくる彼の顔にはもう微笑みは無かった。
真剣に見つめられ、そして優しく頭を撫でられて、瞳は心地良く甘い感情に支配されていった。
この人に、忘れさせて貰うんだ・・・
今だけ、今だけだもんね・・・・・
再び自分に言い聞かせる様に心の中で呟く瞳。もう何度目か分からない。
うっとりと目を閉じて近づいてくる彼の唇に、自分から唇を重ねていった。
彼の舌を積極的に受け入れ、自らの舌を絡ませる。
絶妙な彼の舌使いに頭が痺れ、握った手に力が入る。
ごめんね・・・
もう、やめるね・・・今だけだから
瞳は和希の面影を、頭の片隅にあった彼の笑顔を、この瞬間封印した。
瞳の方から岬の首に腕を回し、唇を彼に任せる。
もう躊躇しない。
覚悟を持って、彼に抱かれる事を意識して、彼女は舌を積極的に絡めていった。
岬はキスをしながら瞳が着ていた緩いシャツのボタンを全て外し、肩からゆっくりと脱がしていった。脱がされている事に瞳が気が付かないほど、手際良く、優しく。
ブラジャーだけとなった彼女の上半身が露わになった時、岬は思わず息を飲んだ。
服を着ている時には全く想像出来なかった程の肢体がそこにあったから。
白いレースのブラに窮屈そうに押し込まれた豊満な胸、キュッと括れた腰、辛うじて腰に引っかかる程度のパンツとの境目は、程よく肉が食い込んでいた。
抱き心地の良さそうな瞳の身体に、岬は動揺を隠せなかった。
瞳ちゃん・・・やっぱ凄え・・・
ここで始めて上着を脱がされた事に気付いた瞳は、思わず両腕を抱くようにして胸を隠す。
が、岬は全く動じる事もなく彼女の背中に手を回し、結っていた長い髪を解き、同時にブラのホックもあっという間に外してしまった。
腕を交差させた瞳の両手をゆっくり解くと、小さめで綺麗なピンク色の乳首が乗った、大きく張りのある乳房が現れた。
両腕を身体の横に押さえ付けられ、真っ赤な顔を俯かせる瞳の表情に、男としての欲情を否が応でも掻き立てられ、岬の鼓動も激しくなっていった。
「綺麗だ・・・今、凄く感動してるよ、俺」
岬はそう言うと再び唇を重ねた。ついばむように、その間に薄っすらと目を開けて見つめ合い、そしてまた唇を重ねる。それを何度も繰り返す二人。
鳴り止まぬ岬の携帯の存在を完全に無視する二人。
誰ももう二人を邪魔することは出来なかった。
「み、岬さん、あの・・・・・」
「ん?どうしたの?」
「私、し、信じていいんですよね?岬さんの事」
「勿論だよ。俺は瞳ちゃんの味方だ。瞳ちゃんの望まない事はしない」
「はい・・・」
「安心して俺に全部預けてくれ」
瞳は自分でも何を聞きたかったのか分からなかった。ただ、経験した事のない大きな波に飲まれそうな自分の所在を確認したかっただけなのかもしれない。
帰ってきた彼の言葉は思った通り、温かく、力強かった。
岬は真剣な眼差しで瞳を見つめたまま、上着を脱いで瞳と同じように上半身裸になった。
和希程ではないが、逞しい胸筋と割れた腹筋が瞳の目に飛び込んでくる。
凄い・・・正視できない
また緊張してきた・・・ヤバイ
恰好良過ぎるよ、岬さんの身体
・・・あ・・・
胸に・・・キスしてる・・・
岬さん、私の胸に・・・
そんな事したら、私・・・私・・・
「あ・・・あっ・・・」
思わず漏れた瞳の声。岬はそれを聞いて本格的な愛撫を始めた。
彼女をベッドに寝かせ、甘い香りのするふっくらとした真っ白な盛り上がりに顔を埋めたり、乳首を舌で転がしながら両手で優しく揉んだり。
Fカップの胸は岬の大きな掌でも有り余り、指の間から白い肉が溢れ出していた。
プリンのようにたわわで、それでいて弾力のある乳房を揉みしだき、乳首が完全に勃起したのを確認してから、彼は瞳のパンツのボタンを外し、ファスナーを下げた。
下半身にタイトにフィットしたストレッチパンツを下げていくと、ブラジャーと同じデザインの白いパンツが岬の視界に入って来た。
恥ずかしそうに両脚をすり合わせ、モジモジする彼女の股間の薄い布地は既に濡れているようで、明らかに透けて見えた。
横の紐に手を掛けてゆっくり下ろそうとすると、最後の抵抗の意思なのか、岬の手の上に瞳が軽く自分の手を被せてきた。
岬はその手を乗せたまま最後の一枚を剥ぎ取った。
恥ずかしさから顔を横に向け、右手の指を噛むような仕草を見せる瞳。
これまで和希以外の人に見せたことのない一糸まとわぬその姿を、今は岬の前で晒していたのだ。
寝ていても胸の間に谷を作る大きな胸、岬の唾液で濡れ光るピンク色の乳首、皮下脂肪の下の筋肉を連想させるキュッと括れた腰、なだらかな曲線を作る腹、やや縦長だが深い底が見えそうな丸い大きめの臍、細いのにムチっとした腰回り、小さな丘の上に申し訳程度に乗るフサフサな陰毛、肉付きの良い太腿から足首までの芸術的とまで言えるような美しく長く伸びた脚・・・
女の身体を飽きる程に見てきた筈の岬が、思わず喉を鳴らす程の肢体。
こんな女、いるんだ・・・
凄いな・・・・・
窮屈なジーンズの中で完全に勃起したペニス。腰を軽く曲げながら股間に空間を作って痛みを和らげ、半身になって瞳の隣に横になった。
泣きそうな表情で見つめてくる瞳に、そっとキスをする。右手で瞳のうなじを優しく撫で、左手は彼女の左手と指を絡ませながら。
岬は彼女の耳を揉むように愛撫し、人差し指を穴の中に入れてゆっくりと掻き回した。
そして鎖骨から乳房、脇腹、お腹を何度も往復させ、大き目のお臍に指を入れた。
その間、瞳は夢中になって岬の舌を吸い、自らの舌を限界まで伸ばして彼の口中を弄った。
彼の手が彼女の股間に迫った時、彼女は形だけの抵抗を示した後、ゆっくりと両脚を開かざるを得なかった。それ程までに岬のキスと愛撫で頭が蕩けきってしまっていたのだ。
もうヌルヌルなんてもんじゃないな・・・すぐにでも挿れられそうだけど、やっぱ中が狭い。狭過ぎる
しっかりと解してからでないと痛くしちゃうだろうな
それにしても、さっきから恥ずかしそうに声を出してるけど、めっちゃエロい声出すよな
普段の瞳ちゃんとは大違い、ギャップあり過ぎだよ
岬はキスの合間に乳首を舌で転がしながら、中指でクリトリスを優しく円を描くようになぞり始めた。
その途端、電気が走ったように身体を震わせる瞳。
彼の中指による愛撫は、クリトリスから膣内へ移り、入ってすぐ上の所を圧迫するように強弱をつけて刺激し始め、同時に親指の腹でクリへの刺激を継続させた。
瞳は、唇と指と胸とあそこを同時に愛撫され、そのどれもが夫々の意思を持つように能動的に活動するような、初めて受ける感覚に戸惑っていた。
なんなの、これ・・・
何人もの人に触れられているような感覚・・・・もう、何も考えられない
私、この人に全部見透かされてるような気がする・・・私の、その、気持ちいい所とか・・・
やばい・・・お腹の奥が・・・子宮?なのかな、モゾモゾしてきた、かも
あ、あれ?・・・やだ・・や、やだ・・・やだやだやだ!
瞳は背中を弓なりにして一度目の絶頂を迎えた。
和希とセックスするようになってから、数回自慰をした事はあったが、他人の手によっていかされたのはこれが初めてだった。しかも、こんなに深くイッた事もなかった。
わ、私、イッたの?イッちゃったの?・・・先生以外の人に?いかされちゃったの?
ふわふわとした感覚の中で、再び罪悪感に苛まれ始める瞳。
和希とのセックスでイった事は、一度も、ない。
いつも良くなり始めた頃には終わっていたし、今岬にされた様な、わけが分からなくなる様な愛撫も受けた事が無かったから。
初めて自分の指以外でいかされた相手が和希ではなかった・・・その事に対する罪悪感が彼女の心を乱し始めた。
が、岬が次にとった行動が、そんな事を考える余裕すらあっという間に奪ってしまった。
岬は床に立つと自分のジーンズを脱ぎ始め、ボクサータイプの黒いブリーフ一枚になった。その異様なまでの盛り上がりに瞳の目が釘付けになった。
岬はチラリと瞳の視線を確認すると、前屈みになって最後の一枚を下ろした。
強烈な好奇心で、瞳はその動きを目で追ってしまったが、岬が前屈みになっていたので、その「もの」自体ははっきり見ることが出来なかった。
ただ、影になっていても一瞬見えた岬のペニスは、とても生身の人間の一部のようには思えない程の存在感があった事だけは分かった。
嘘・・・な、なんなの、あれ・・・
あれって、その、あれ、だよね?
作り物?じゃないよね?
岬はうつ伏せになって瞳の細い足首にキスをした。
和希にもそんな事をされた事のなかった瞳は、思わず足を引っ込めそうになったが、岬の大きな手が両足首をしっかりと掴んでいた。
両脚を閉じた状態で下から舐め上げる岬。
本当にスベスベで気持ちいい
肌に一点のくすみもないし、元々柔らかい毛質なのか、産毛もないみたいだ
もち肌、どころじゃないな・・・
ほら、恥ずかしがってないで、ゆっくり足を開いてごらん
その手をどけて・・・うわ・・・これって・・・処女だっけ?んなわけないか・・・
もう少し、開いて・・・凄い、凄いピンク色してる
あいつよりも全然綺麗じゃねえか・・・
岬は高校生のセフレと比較しながら、徐々に瞳の「核心」に迫っていった。
既に一度イかされ、今もクリを舌でねぶられながら指を膣内に入れられた状態では、瞳に一切の抵抗の余地はなかった。
岬は彼女のたわわな裏ももに両手をあてがうと、ゆっくり押し開いていった。
小陰唇が開き、中の尿道口、膣の入口、全てを丸見えの状態にすると、岬は舌なめずりをして、そこにしゃぶりついた。
「あぁぁっ!ああああああっ!」
腰をビクンッ!と跳ね上げながら声を上げる瞳の身体を押さえつけながら、舌と指を使って執拗に愛撫を繰り返す岬。右手の人差し指と中指を膣の中に入れ、ゆっくりと広げるように少しづつ解していった。
「あっ!あぁっ!・・・み、岬さん!・・・そ、そこは・・だ、だめっ!だめっ!」
息も絶え絶えに岬に訴える瞳。
感じやすいんだな、瞳ちゃんって
なんか、凄い溢れてきてるよ
また?またいくのかな?
岬はクリを唇で甘噛みしながら視線を上げると、両手でギュッとシーツを鷲掴みにして耐える瞳の姿が見えた。
既に背中を弓なりに反らし、呼吸で白い腹を激しく蠢かせ、顎を仰け反らせて喘ぐ彼女の姿を見て、岬の男としての征服欲に火がついた。
舌と唇と指を総動員して瞳を二度目の絶頂へ強引に導くと、両膝の裏を更に押し上げて、彼女の全てを曝け出した。
「い、いやぁ・・・」
恥ずかしさから両手で顔を隠す瞳のヴァギナからは、やや白濁した透明な液体が溢れ出してきた。
見られて興奮するタイプなのかな、瞳ちゃん
アナルまでピンクで皺も全然ない・・・・あれ?
これ、まさか・・・アナルの周りに微かに生えてるのって、毛?
マジかよ・・・
やべえ、もう我慢できねえ・・・
なめらかで艶々とした瑞々しい肢体からは想像も出来ない卑猥なアナルを見て、岬は頭が痺れるような強烈な興奮状態にあった。
彼は床に座るとベッドの下からコンドームを取り出し、焦る気持ちを抑えながら巨大なペニスにそれを被せていった。
岬は知っていた。彼のペニスを初めて目の当たりにした時の女の反応が2種類しかないことを。
ある女は期待と興奮の入り混じった羨望の眼差しで、別のある女はただただ恐怖心だけで、夫々彼のペニスを見ていた事を。
瞳が後者だということを確信していた岬は、彼女に見えないところでゴムを装着し、挿入まで一切目に触れないように細心の注意を払うようにしていたのだ。
そして岬はベッドの上でだらしなく足を開いたままの瞳に覆いかぶさっていった。連続で2回もイかされた経験のない瞳は、既に汗だくで視点も定まっていないようだった。
岬が彼女の上に乗り、彼の厚い胸板がFカップの大きな乳房を押し潰した時、その状況に気付いた瞳が岬の目を見ながら言った。
「岬さん・・・私、信じてるから・・・ね?」
「うん、俺を信じろ」
瞳はやや緊張気味の面持ちでコクっと頷いた。
岬は軽く瞳の太ももを開かせると、巨大に張り詰めた亀頭を彼女の入口に当てた。
「俺に全て任せろ。な?」
優しく微笑む岬。涙目でもう一度頷く瞳もやっと微笑む事が出来た。
今だけだから・・・
後で先生のところに戻るから・・・だから
あ、入って・・・くる
え・・・え?・・・あ、やだ・・・あ、何?・・・な、なんなの?これ・・・・
あああっ、む、無理・・・
巨大なペニスは使いようによって凶器になる事を知っていた岬は、女の膣が柔軟に男を受け入れる事ができる事も知っていた。
彼は、ゆっくりと腰を押し進めていった。
ガチャーン!
事務所の中を劈く耳障りな音。
「す、すみません・・・」
マグカップの破片を一緒に拾ってくれた宮條の妻、つまり瞳の母が優しく和希に言った。
「少し仕事のし過ぎかもよ。勉強との両立は大変でしょ?」
「いや、これも勉強の一つですから・・・」
宮條は溜息をつくと、苦笑いしながら続けた。
「貴方の性格は充分分かってるけど、そろそろ試験の準備に本腰入れないと。今のままじゃ絶対無理だって、お父さんも気にしてたわよ」
「・・・・・・」
「明日からは午後は休みを取りなさい。仕事は試験が終わるまで午前中だけ。午後は勉強してなさい」
「え?・・・でも、それじゃ迷惑かけ・・・」
「試験に落ちるほうが迷惑なんだけどな」
「はぁ〜・・・」
気の無い返事をする和希。
「勿論、お給料も半分だけどね」
「えっ!」
「当たり前でしょ」
「・・・・はい」
宮條はニッコリ笑った。
「お家賃とご飯の心配はしなくていいから。兎に角、貴方は試験の事だけを考えなさい」
そう言って手際良く塵取りに破片を片付けると、宮條は振り返らずにそのまま立ち去ってしまった。
左手に握り締めたままの残骸の一部を眺めながら溜息をつく和希。
大事にしていたのにな、このカップ・・・・
彼はカップの破片を引き出しにしまうと、中にあった瞳の写真を取り出した。部屋にあるものとは違う写真、普段は職場ではあまり見ないようにしているものだ。
それは和希が初出社の時の事務所前でのツーショット写真。
正確には卒業前だったので、まだセーラー服姿の殆どメイクをしていないあどけない表情の瞳が笑顔でスーツ姿の和希の腕にしがみつくように写っていた。バツの悪そうな和希の表情が、何とも言えない暖かな二人の愛の形を表しているようで、和希が辛い時に励みにしていた写真だ。
これを見ていると、思わず顔が綻んでしまう。
瞳のこの表情、本当に可愛いな
子供っぽいって言うか、な〜んの悩みもありませんって感じで
まあ大学の合格も分かってた頃だしな
・・・本当にこの写真見ていると、心が落ち着くし、力が湧いてくる
瞳がいたから今の俺がいる。瞳と俺は切り離せない、二人で一人なんだ
これから何があっても、彼女の事を守るのはこの俺だ。俺しかいない
瞳との将来を本気で考えなきゃいけない時にきているんだよな
勝負をかける時が
大丈夫、彼女の為ならなんだって俺はできる
できそうな気がするんだ
・・・ずっと一緒だからな、瞳
心から愛してる、瞳
高校の時に瞳からプレゼントされたそのマグカップの破片と写真を交互に見つめながら、夢に向かって正念場を迎えた和希は呟いた。
絶対に、絶対に合格する
父さん、母さん、そして何よりも瞳の為に
高級住宅街と言われている都内某所、ここはその中でも少し異質な佇まいのアパートの一室。
この三年近くの間で数え切れないほどの女性が訪れては去っていったこの部屋で、今まさに住人であるその男が初めて肌を合わせた女性と一つになったところだった。
相手の女性には、心に決めた、固い絆で結ばれた運命の男性がいる。
でもこの時、彼女を力強く包むその腕は別の男の腕。その腕の中に身を委ねる事を決心した今の彼女の心の中には、その運命の男はいない。
類い希なる容姿を持つ男女の交わりは美しくもあり、同時にこれ以上ない程に卑猥な様相を呈していた。
女は長い脚を大きく広げ、その間に筋肉質な身体を割り込ませる男。二人は重なっていた。
鼻が触れ合うほどに顔を近付け、見つめ合う男女は、何度か着信を知らせるお互いの携帯には見向きもせずに二人の世界に没頭していた。
上半身は完全に密着して豊かな乳房は押し潰され、女は両腕を男の首に回し、男の両手は女のうなじを優しく包み込むようにしていた。
やや不安げな女を労わるように優しく唇を合わせる男。時にはついばむように、時には舌を絡ませ、唾液の橋を作るように、緩急織り交ぜながら女の緊張を解いていった。
「瞳ちゃん、今俺達一つだよ」
「うん・・・」
瞳は股間に感じる異物感に慣れないでいた。
先ほどチラリと見えた岬のペニスを思い受かべながら、それが自分の身体に侵入してくる感覚に戸惑っていたのだ。
痛いと言われればそうかもしれない。だが、それよりも異物としての感触の方が上回っていた。
間違っても「気持ち良い」などという事は全く無かった・・・この時点では。
岬は数ミリ単位で小刻みに腰を動かし、愛液を硬いペニスにまぶす作業を時間をかけて行っていた。今すぐに奥まで貫きたい衝動を抑え、可能な限り相手に負担を掛けないよう注意を払いながら。
「瞳ちゃん、痛くない?」
「う、うん・・・大丈夫、です」
「じゃあ、少しづつ入れてくよ?」
「え?」
「ごめん、まだ半分も入ってないんだ・・・・」
「・・・・・・」
瞳は愕然とした。
岬のはちきれそうなペニスが瞳の膣を中から押し広げ、今まで感じた事のない充実感をもたらしていたから。
岬のペニスの形が分かる、というよりは、自分の膣が押し広げられている鮮明な感覚が彼女の頭を支配している時に、彼から掛けられた信じられない言葉。
「まだ三分の一くらい、かな。痛かったらやめるから」
嘘でしょ・・・
これ以上入るわけ、ない
いやだ・・・壊れちゃう・・・・
「大丈夫。女の子の身体、上手く出来てるんだよ」
なんで私の思ってる事、分かるの?そんなに不安そうな顔してる?
だけど・・・本当に壊れちゃうよ、私の・・・
岬は少しづつ、ゆっくりと腰を進めていった。半分まで入った所で瞳が彼の腕を強く掴んだ。その目には涙が浮かび、顔を小刻みに横に振っていた。
「痛い?」
「・・・・・」
「痛いの?瞳ちゃん」
「こ・・・恐い」
若干眉尻を下げながら、大きな瞳を更に大きく見開いて泣きそうな表情をする彼女。岬はゾクゾクするような得体の知れない興奮を覚えた。
も、もう無理・・・
こんな所まで、入ってきた事なんか、ない・・・本当無理・・・
岬は上半身を起こし、自分の腕を掴んでいた彼女の両手を恋人繋ぎにした。同時に肘で彼女の膝の裏を軽く押し上げるようにしながら、更に腰を前に進めた。
「ん、んん、んはっ!・・・ひっ・・ひぐっ・・・・」
「力を抜いて、瞳ちゃん」
「あっ!ああっ!・・・んん!や、やぁぁ!・・・こ、恐い!恐い!恐い!」
繋いだ瞳の指がギリギリと岬の指を締め上げる。
小刻みに震える身体が大きな乳房を震わせ、乱れた呼吸が真っ白なお腹に腹筋の縦線を作ったり、丸く膨らんだり。その下では、べっとりと濡れた二人の陰毛が擦れ合い、絡まっていた。
既に彼の亀頭はコリコリとした瞳の子宮口に届いており、その入り口を模索するようにグリグリと中を探っていた。
やっぱまだ硬いな・・・まあ慌てる事はないか
今日は俺のチンポ、記憶に焼き付けてやるだけでいいや
・・・だけど瞳ちゃんのここ、凄い締め付けだ・・・処女って言っても通用するよな
半分少々まで入れたところで一旦腰を引く岬。瞳の握力が一瞬緩んだところで、もう一度腰を押し込む。
「んああああっ!あぁぁぁっ!」
仰け反りながら大きな声を出す瞳。
ゆっくりとしたテンポの抽送活動に入る岬。
「ああっ、ああっ!ああっ!ああっ!あぁっ!」
じ、自分の声が・・・自分のじゃないみたい・・・
何よ、これ・・・
気持ちいいわけでも、ないのに・・・なんで、こんないやらしい声出してるの、私・・・・
瞳の膣は、侵入してくる巨大な「異物」を排除すべく、岬が深く入れようとする度にそれを外へ押し出そうとしていた。
しかし、押し出そうとしてくる蜜にまみれた肉の壁の隙間を、巨大なペニスが強引に押し分けて貫いて行く過程は、彼女にも彼にも例えようのない強烈な快感をもたらし初めていた。
数えきれない人数の膣の味を知っている岬のペニスでさえ、その快感を制御するのに難儀しているのに、生まれて初めて子宮の底まで侵入を許した瞳の膣が耐えられる筈が無かった。
最初は単なる異物感しか感じられなかった瞳は、下腹部を襲い始めていた初めての感覚に戸惑い始めていた。
や、なんか、くる・・・・・
なんか、あそこが・・・何これ・・・
そんな奥まで・・・・や、やだ・・・
段差の大きい、ガチガチに張り詰めた「カリ」が、入ってすぐの膣のスイートポイントどころか、その内部の壁全てをゴリゴリと擦り上げ、同時に子宮口をズンズン圧迫する動作に、瞳はもう耐える事ができなかった。
「あっ!あああっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!ああっ!ああっ!ああっ!」
「痛くない?痛くないよね?もっと動くよ?」
グッチャグッチャと、湿り気のある摩擦音が二人の股間から聞こえ出す。恋人繋ぎの両手にも力が入る。
「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!!・・・こ、恐い!恐い!なんか、くるっ!くるっ!くるってば!ああぁぁぁっ!」
瞳は背中を仰け反らせ、顎を天井に向けたまま身体を痙攣させ始めた。
岬はその様子を腰の動きを止めて見つめていた。
凄えな・・・ギリギリと締め上げてくるわ
ああ、なんか俺も出したくなった・・・
一分近く痙攣していた瞳の身体。ふにゃふにゃに弛緩した身体は、玉のような汗で怪しく光っていた。
ほんのりとピンク色に上気した彼女の頬を掌で優しく撫でた。
「いっちゃった、みたいだね」
「ハァハァハァハァ・・・・」
反応しない瞳に顔を寄せていくと、彼女は岬に抱き付いてキスをしてきた。自ら舌を入れ、岬の口中を下品な程に這い回る、卑猥なキスを。
「こんなの初めて・・って言うのかな?」
岬が微笑みながら言った言葉を聞いて、瞳は彼の事を睨みつける事しかできず、そのままもう一度唇を寄せた。
夕暮れが始まる校庭の片隅。
花壇の角のブロックに腰掛ける童顔の美少女は、一人大きな欠伸をしていた。
遅いな〜、何やってんだよ、ったく・・・
待ち合わせの時間に遅刻した事なんてなかったのに
せっかく部活休みなのにさ・・・本当にもう
いくら目立たないようにしていても校内随一の美貌を誇る彼女は、どこにいたって男共の視線を集めてしまう。
お臍が丸見えになる程背伸びをしたり、太腿の奥が見えてしまう程無造作に長い足を組み直したりする仕草が、グラウンドでノックを待つ丸坊主の野球少年達の集中力を削いでいるという事実に全く気付かない。
「ごめん!本当にごめんなさい!」
自転車を押しながら駆けてくる少年。
「遅いよ!私を待たせるなんて、いい度胸してんじゃん」
睨みつけるように、でも微かに口元を緩ませながら、ゲンコツをする仕草で彼の頭に拳を優しく置く葉月。
「ごめんよ〜、先生がどうしたって許してくれなくて」
「言い訳はよろしい。取り敢えず、ミニストップのソフトで勘弁してやる」
「え・・・・・その、マジで?」
「マジだけど、なんで?嫌なの?」
ギロリと鋭い視線を投げつける。でも、その愛らしい顔でどんなに恐い顔をされても、結局彼氏の心をより惹きつけるだけで、彼女が期待する効果が出ないのはいつもの事。
「いや、じゃあソフト食べた後、は?」
「帰って寝る」
「えぇ〜っ?マジで・・・」
ガックリと項垂れる彼氏の耳元で意地悪そうに囁く葉月。
「君は何を考えてるのかな?ん?言ってごらん?」
逆光の中の葉月の表情が小悪魔に見えた。いや、女神か・・・・・
「あの・・・葉月ちゃんを・・・抱っこしたい」
「はっ?・・・ば、馬鹿!」
カーッと頬が赤くなるのを感じる葉月。
「な、何を、言ってるのよ、あんたってば!」
「ごめん・・・でも本心だし・・・抱き締めたくてウズウズしてるんだけど・・・」
「馬っ鹿じゃないの?!」
葉月は乱暴に彼氏の自転車の後ろに横座りするとその背中を叩いた。
「ほら!出発出発!」
慌ててペダルを漕ぎ出す彼氏。
「もっとスピード出しなってば!男でしょっ!」
騒がしく校門を抜けて行く二人の後ろ姿を羨望の眼差しで追う野球少年達。
「おらーっ!どこ見てんだ〜!」
「す、すみませーんっ!」
白球を追う青春も、これまた美しい青春には違いなかった・・・
葉月は彼氏の腰に両腕を回しながら、暮れゆくオレンジ色の空を眺めていた。
全くガキはこれだから困るよね・・・・頭の中はエッチな事ばっか
少しは和希君を見習えばいいのに
そして軽く溜息を一つ
お姉ちゃんと和希君、きっといつか結婚するんだろうな・・・
いいなぁ、あの二人
心があったまるって言うか、理想、だよね・・・
私もあんな恋愛したい
葉月はもう一度溜息をつくと、大きな声で彼氏に話しかけた。
「ねえ、どこに向かってるわけ?」
「どこって言うわけでもないけど・・・」
「はっ?適当に走ってんの?」
「いや、まあ・・・なら、駅まで・・・送ろうか?」
寂しそうに聞き返す彼氏の声と、彼氏の見えないところで呆れた表情をする彼女。
「あんたはどこ行きたいの?」
「え?いや、あの・・・俺の家・・・」
「じゃあそうすれば」
「え?ま、マジで?いいのっ?それって、つまり・・・」
「好きにすれば〜」
「あ、あの、俺んちにアイスあるからさ、一緒に食べようよ!」
ペダルを漕ぐ足に力が入る。今までとは段違いのスピードで彼氏の家へ向かう自転車。
ったく仕方ないな、もう・・・
でも、まあ、この人となら、これはこれで楽しいかな・・・
時間ができればエッチエッチって、少し煩いけど・・・
こんな恋愛も、高校生ならありだよね
両腕に力を込めて、顔と胸を彼氏の背中に押し付ける葉月は、照れと嬉しさの入り混じった複雑な表情をしていた。
私達も、いつかお姉ちゃん達みたくなれるかな・・・
岬のアパートの窓にも、西に傾いた太陽が柔らかな光を届けていた。
真っ白なシーツがオレンジ色に染まる幻想的な雰囲気の中で、正座をして向かい合う裸の二人。その時、彼女の視線は彼の股間に向けられていた。
人生初の挿入によるエクスタシー、それも今まで経験した事がないような深い深いエクスタシーを経験させられ、相手の男に対し畏敬の念すら禁じ得ない状況の彼女。
確実に岬との距離が縮まってしまったと感じた瞳は、岬の悪戯な提案をすぐに受け入れた。
「ちゃんと見てよ。これが瞳ちゃんの中に入ってたんだよ」
まだ一度も射精していない約20センチの岬のペニスは、触れたらすぐにでも爆発しそうな程、極限の勃起状態にあった。
上向きに反り返り、瞳の手首くらいの太さはありそうな竿、暴力的とも言えるあり得ない大きさの亀頭、コンドームが被さっているにも関わらず、はっきりと浮き出る血管。
筋肉質ではあるものの、スマートな体型の岬の股間から「生えた」そのペニスを目の当たりにし、瞳は暫くは現実を受け入れられないでいた。
本当に・・・本物、なんだよね・・・
これって、世間一般の男の子の普通?・・・なわけないよね・・・
これが私の中に・・・
呆然とする瞳に岬は笑いながら言った。
「でも全部入らなかったんだ、さっきは」
「え?・・・あ、あれで?」
「うん、半分ちょっとだけ。全部入れちゃったら瞳ちゃん、気絶しちゃうから」
「・・・・・」
笑いながら岬さんは言うけれど、こんなの、笑えない
気絶どころの話じゃない
死んでしまう、これが全部入ってきたら・・・
「ねえ、瞳ちゃん」
「・・・はい」
「ちょっと触ってみる?てか、触って」
瞳は恐る恐る右手を伸ばした。
和希のですら触れた事がないその人差し指が、和希以外の男のペニスに触れた。
一瞬手を引くと、もう一度近付け、今度は人差し指と中指、親指で軽く摘まむ様に触れた。
え?・・・やだ・・・何、これ・・・・・
凄く硬い・・・
こんなに、こんなにも硬いもんなの?
鉄?みたい・・・
こんなのが私の中に・・・
本当に?
瞳は知らず知らずに喉を鳴らしていた。余りにも卑猥な形をした男性のシンボルに生まれて初めて触れ、彼女の理性は吹き飛びそうになっていた。
凄い・・・・・
指が届かない・・・
こんなに太くて長いのが、私の・・・
瞳の細く長い指が自分のペニスに絡むのを見るのは、それはそれで興奮する光景だった。
岬は彼女の股間を触った。一瞬、彼女はビクッとしてペニスから手を離したけど、すぐに握り直してくれた。
瞳のヴァギナはヌルヌル濡れており、岬の人差し指を簡単に飲み込んでしまった。
二人はどちらともなく唇を合わせ、お互いの性器を弄った。
二人の間に会話は、もう無かった。
彼女の股間からの水音、唾液を交換する水音だけが、部屋の中で共鳴する。
彼女の表情は、もう既に完全に熟した女のもので、ペニスを優しく触れられる感覚とあいまって、岬は間も無く訪れる射精を予感した。
「瞳ちゃん、四つん這いになって・・・」
彼女はもう抵抗する事が出来なかった。
こんな格好、した事ないのに・・・・
でも、もう拒めない
私の身体、おかしくなってる・・・
瞳は、脚を閉じたまま四つん這いになったが、腰も若干丸めており、そもそも岬の方を向いたままだったので、雄の淫欲を刺激する動物的なその姿勢本来の役割を全く果たしていなかった。
岬は不安そうに彼を見つめる瞳に微笑みながらキスをすると、ゆっくりと彼女の後ろに回り込んだ。そしてその行動を目で追う瞳。そわそわと落ち着かない。
岬は丸く形の良い瞳のお尻にキスをすると、両手で優しく撫で回し始めた。スベスベで弾力に富んだ尻の肉を強弱をつけて揉みほぐし、堪能する。
細いのに肉付きの良い瞳の尻は、谷間も深く、この状態ではアナルやヴァギナはよく見えない。
岬は彼女の内腿を撫で上げながら、素早く両方に開いた。
すると身体の柔らかい瞳の下半身がグニャっと開き、必然的に腰を反らしてお尻を高く突き上げるような形になった。
驚いた様子で後ろを振り向く瞳の表情は困惑していた。
わ、私、全部見られている・・・
こんな恥ずかしい格好、耐えられない
恥ずかしいよ・・・
恥ずかし過ぎるよ・・・
岬は自らも四つん這いになり、瞳の脹脛から太腿を舐めあげていった。その愛撫にいちいち身体をビクつかせて反応する瞳。
彼女のヴァギナ付近は白濁した愛液にまみれ、その穴の奥からは新たな透明の液体を湧き出させていた。
彼は彼女のお尻を開き、ヴァギナからアナルを軽く舐め上げた。
「ひっ・・・」
軽く悲鳴をあげて腰を引く彼女のお尻を強く掴み、改めて皺一つない彼女の肛門に舌を押し付けた。
「んあっ!あっ、み、岬さん!・・・だめっ・・・そこは・・・」
岬は瞳の申し入れを無視して、唾液をたっぷりと舌で肛門に押し付けるように舐め回した。
「あああっ!あぁぁぁぁっ!あ、あ、あっ!ひ、いやんっ!」
「瞳ちゃん、お尻、凄くヒクヒクしてるよ」
「いやーっ!だ、だめっ!だめっー!」
上半身を思いっきり捻って岬に抗議する瞳を無視して、指を前の穴に侵入させた。その途端、瞳は顔をシーツに押し付けて一切の抵抗を辞めた。辞めざるを得なかった。
岬は指をゆっくり前後させながら、執拗に瞳のアナルを舐め回した。
「瞳ちゃん、どんどん溢れてくるよ」
「もう・・・だめ・・・・」
「お尻、気持ちいいでしょ?俺もこうされたら凄く気持ちいいもん」
顔をシーツに押し付けたままの瞳、乱れた長い髪が彼女の顔を隠していたが、微かに見えるぷっくりとした唇にキスをすると、岬は彼女の耳元で言った。
「セックスにタブーなんて無いんだよ。大好きな人と一緒に気持ちよくなる為なら、俺はなんだってする。もっともっと、一緒に気持ちよくなろうよ」
彼は真上を向くペニスを彼女のヴァギナにあてがい、一気に半分まで挿れた。
「ああっ!ああっ!・・・」
肘を突っ張るようにして喘ぎ始める瞳。
バックになると子宮までの距離が短くなる。まして何度もイかされた後の瞳の子宮はただでさえ下がってきている為、岬は短いストロークを、しかし速い速度で出し入れさせた。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!・・・」
「俺も凄え気持ちいい!」
「あっ!やっ・・・いいっ!わ、私もっ!あっ!あっ!あっ!」
「瞳ちゃん、今度はイク時はちゃんとイクって言えよ!」
「あっ!やん・・・あっ!あっ!、わ、私・・・もうっ!あっ!あっ!」
岬は彼女の細い腰を両手で強く掴んで、自らの腰を軽く円を描くようにしてピストンさせた。
「あっ!ああっ!や、あっ!ああっ!あああっ!い、イクッ!イクッ!」
彼女は扇を扇ぐように腰を痙攣させ、この日何度目か分からないアクメに達していた。
そのままうつ伏せに潰れてしまった瞳の背後から、寝バックの形で上からピストンを続ける岬。ふくよかな尻の肉が岬のピストン運動に合わせて波紋のように揺れている様を見て、いよいよ射精感が高まっていくのを感じていた。
彼は一旦ペニスを抜くと彼女を仰向けにした。
「最後は瞳ちゃんの顔を見ながらイキたい」
その言葉に反応することもできず、ただ只管呼吸を整えることで精一杯の瞳。
緩みきった彼女の両脚をかかえ、その間に腰を滑り込ませてペニスを挿入した。
彼女は一瞬眉間に皺を寄せ、苦しそうな表情をしながら再び喘ぎだした。
二人は股間、下腹部、胸まで隙間なくピッタリとくっつけ合い、汗でヌメる身体を擦り合わせるようにゆるやかに動いていた。
彼は腰をゆっくりとピストンさせながら、彼女の首からうなじ、耳の穴まで何度も舐めあげていた。
彼女が下から彼の身体を抱き締めてきた時、彼は彼女の耳に口をつけながら言った。
「瞳、愛してる」
その瞬間、彼女の頭の中で何かがじわっと弾けた。
彼女は無意識の内に、両足を彼の腰に巻き付かせ、彼の耳元で呟いた。
「岬さん・・・もっと・・・もっと、きて・・・私、大丈夫だから」
「・・・本当に?」
目を瞑ったまま、コクリと頷くだけの瞳。
岬は身体を密着させたまま、腰をグッと押し込んだ。
今まで誰も触れた事のない、瞳の膣の奥の奥。その道を、巨大な亀頭がズルズルと容赦なく進んでいった。
大量の愛液で満たされた膣の中を鉄のように硬い肉棒が進んで行くにつれ、白濁した愛液がドプッと音がしそうな位に膣口から溢れ出し、彼女のアナルを伝ってシーツに大きなシミを作っていく。
充分過ぎる潤いは摩擦抵抗が0になる程だったが、何層も重なるようにギリギリと締め付ける彼女の肉壁が、二人に極上の快感をもたらしていた。
反則だよ、岬さん、こんなに深いところまで・・・
有り得ない・・・くらい・・・・気持ちいいんだから・・・
セックス・・・気持ちいい・・・
頭、おかしくなりそう・・・・・
今の瞳は、髪の毛の先から脚のつま先まで、快楽に侵されて何も考えられない状態だった。
岬も我慢の限界だった。
きつく抱き合ったまま、ズンズンと彼女の子宮口を押し潰すように動きを荒げていった。
「あっ!あっ!あっ!あっ!す、凄っ!ああっー!す、凄い!」
「俺もだ、瞳!マジで最高だ」
既に岬に名前を呼び捨てにされる事に何ら抵抗もなく、寧ろ快感すら覚えていた瞳。
「あっ!あっ!は、激しっ!ああ!あああ!き、気持ちいいよぉっ!」
「ああ、イクぞっ!瞳!俺もイクぞっ!」
「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!」
彼の容赦ない動きは、巨大な亀頭が彼女の子宮を壊しそうな勢いでクライマックスを迎えていた。
「うっ!わ、私もっ!また!・・・い、イクッ!イクッ!イクイクイクっ!」
「う、うううお、おぉぉぉぉ」
ゴム越しに大量の精液を吐き出し続ける岬。自分でも信じられない程長い時間射精していた。
この女・・・凄えよ
マジで凄え・・・
意識が朦朧としている瞳にキスをした。
軽く唇が触れた瞬間、彼女は両手両脚で岬を強くホールド、夢中になって唇を押し付け、彼の舌を吸い、溢れ出る唾液を嚥下していった・・・
宮條瞳・・・絶対にもう離さねえ
大量の射精を終えた直後にも関わらず、勃起したままのペニスを瞳の膣に深く挿入したまま、瞳の唇を貪りながら岬は心の奥で決心した。
駅の入口まで来たけれど、やっぱり今日はやめよう
凄く、凄く身体がだるいけど・・・一駅歩くんだ・・・時間をかけて
・・・なんか、まだあそこに違和感がある
その・・・まだ何かが嵌っているような・・・
こんなんで電車なんか乗ったら・・・絶対変な人だと思われちゃう・・・
・・・・・いや・・・だめ・・・考えちゃダメ・・・
だって、決めてした事なんだから
後悔なんか・・・しちゃダメなんだよ・・・
今から、戻るんだから・・・本当の私に・・・宮條瞳に・・・
瞳は頭を空っぽにしようと必死に自分に言い聞かせていた。
さっきの事は、岬さんとの事は、もう忘れよう。考えないようにしなくちゃ・・・
そして、もう一つ、これからの事も考えちゃダメ・・・
兎に角、今は何も考えないようにしなきゃ・・・
いつも通りで、いいんだから
心を無にしようと思えば思うほど、色々な感情が止めど無く溢れてくる。
自分を保つために、後悔しないと自分で決めて行動した事。
なのに・・・
彼女が思っていた程、事情は単純ではなかった。こんな筈ではなかった・・・
彼女にとっての誤算は、自分自身の身体の事だった。
和希以外に抱かれて感じるはずがない、と思っていた。好きでもない人に抱かれて、ただ単に一時だけ現実から逃げられればそれでいい、と思っていた。
でも、現実はどうだったのか?
現実は、瞳の想像を遥かに超えていた。
そもそも恋愛経験、男性経験が和希しかない女の子が取る手段としては、あまりにも無知で危険な行為だったのだ。
それは言わば丸腰で戦火の最前線を歩くようなもの。
結果として、瞳は女としての歓びを、これでもかという位、身体に刻み込まれてしまった。余計な副産物だけが彼女の身体に宿ってしまったのだ。
明らかに瞳の身体に残る岬の温もり。彼に触れられたところ全てが火傷をした後のように熱く、いつまでも疼くような感覚に、瞳は「戸惑って」いたのだ。そう、「後悔していた」という言葉は使いたくなかった。全て彼女が決めたことなのだから。
岬さん、明日も待っているって、言っていた・・・
仕方ないよね、約束は後10日あるもんね・・・お喋りだけだから・・・うん
見慣れた自宅付近のエリアに差し掛かり、瞳はふと足を止めた。
そう言えば、今日麻衣の浮気が高梨君にばれたという事は、ひょっとすると先生にも麻衣から何らかの話が伝わっているかもしれない
家に戻ったら、先生、何か私に言ってくれるのかな・・・
なんだろ、聞きたいような、聞きたくないようなこの気持ち
言ってくれれば、嬉しいけど・・・でも、なんか私、どうしたらいいんだろう・・・
許す?許さない?・・・私が許されたい?・・・いや、もうそういう事ではないような気がする
そもそも私は何があったって先生と別れるなんて事は、しない。絶対に有り得ない
だけど、もし万が一、私と別れて麻衣のところに行きたい、って言われたら、私どうしたら・・・
今の私に先生を繋ぎ止める事はできるの?その資格があるの?
気がついたら自宅前まで来ていた。
すっきりしない気分の瞳は、もう一週家の周りを歩こうとした時、懐かしい声に後ろから呼び止められた。
「あれ、瞳?」
「あ、先生、おかえりなさい。いつもより早いね」
「うん、まあな。勉強しなきゃならないし」
「大変だね」
「うん、てか、どこ行くの?瞳の家、目の前だよ?」
「あ、ごめん、考え事していたから」
「おいおい、疲れてんじゃないの〜」
「ははは、そうかもね。先生、晩御飯後で作りに行くね?」
「いや、俺の方がそっちに行くわ」
「そう?分かった、じゃあ待ってるからね」
「うん、後でな」
「うん!お疲れ」
毎日話している和希なのに、何故かその声が懐かしく聞こえた。
そして、その声に心から安堵すると共に、瞳は凄まじいまでの自己嫌悪に陥ってしまった。
私、何なんだろう・・・全然普通じゃん・・・
いつもの会話と同じ
いつもと同じ笑顔で先生とお話できてたし・・・
私って、実は二面性のある白状な人間なのかも
あんなに普通に先生と接する事ができるなんて・・・
岬とあんな事があった後で、全く普通に和希と接する事が出来てしまった事に対し、彼女は自分自身に失望を感じていた。自ら望んだ事なのに・・・
瞳と和希を取り巻く人々、瞳の両親や妹、友人達
皆が瞳と和希の事をこれまでずっと温かく見守ってくれていた。
そして、二人は理想のカップルだと言われ続けてきた。
口には出さないが、葉月や麻衣も密かにそんな二人に憧れていた。
彼女の両親も二人が一緒になる事を望んでいた。
そして、なにより瞳と和希がそれを一番望んでいた・・・
しかし、そんな二人にこれから起ころうとしている事を、誰も知る由がなかった・・・
そんな和希が折に触れ思い出す場面。
それは彼が大学三年の頃の話。
東京に本社がある企業の、東北地方の工場が垂れ流す汚水による地元住民との公害訴訟。宮條は住民側の弁護団の団長を努め、見事高等裁で原告側を完全勝利に導いた。企業側が上告を諦める程の完全勝利。
三年かかったこの裁判を最初から見ていた和希は、まるで自分の事のように住民と一緒になって喜びを爆発させた。
涙が出た。
魂が震えた。
自分の生きる道を確信した。
そんな瞬間だった。
今でもその時の事を思い出すと興奮を抑える事が出来ない。
「自ら反みて縮くんば千万人と雖も吾往かん」
彼の強い意思は今も昔も変わらない。
爪先立ちで顔を上に向けたままの姿勢・・・初めての姿勢に脹脛が痺れてきた時、丁度良いタイミングで彼が私の身体を抱き締めてくれたから、私はキスに集中する事が出来た
岬さんの唇、凄く柔らかい・・・
それに、慈しむように私の唇を優しく甘噛みしてくれる
不思議だ・・・
私、誰だっけ・・・瞳?・・・宮條瞳?
先生の・・・彼女・・だよね?
今の私、私じゃないみたい
何故こんなに冷静でいられるのかな・・・・こんな事してるのに
あ、やっぱり潜在意識の中で岬さんの事、覚えていたから?
そうだよね、きっと。二度目だからだよね
でも私、先生の事また裏切ろうとしている・・・いや、裏切ってる
確信犯って奴だ
今なら引き返せる
でも、でも現実は暫く見たくない・・・出来れば一生見たくない・・・
分かってる、逃げても何も変わらないって事
・・・ねえ、先生・・・どうして嘘なんかついたの?
どうして麻衣なの?私の友達だよ?
私、何を信じればいいの?誰を頼ればいいの?
多分ね、多分今だけだと思うけど、なんか凄く居心地がいいみたい、岬さんの暖かい懐が
だって背が高いから包まれ感が凄いんだ・・・・
休んでも、いいよね?
情けないけど、壊れちゃいそうなんだ、私・・・・
先生との思い出とか、絶対に壊れないと思ってたのに
やっぱり弱い人間かも
1時間だけ、いや、30分だけ、逃げるね
本当は追い掛けて来て欲しいけど・・・私、今は岬さんに任せる事にしたから
もう・・・決めたから
玄関で抱き合う二人の足元には、無造作に置き去りにされた瞳のバッグと紙袋。
瞳は背伸びをしながら背の高い岬の首に両腕を回して、そして岬は瞳の細い腰をしっかりと抱き締めていた。
ゆっくりと唇をなぞり合うような優しいキスを繰り返す二人。
1メートル以内に近付いた事の無かった二人は、今は0メートルの距離にいた。
いや、躊躇しながらも岬の舌の侵入を許した今は、もうマイナスの距離。
岬さんの舌・・・凄く熱い・・・ああ、ダメ、かも・・・なんか、頭がボーッとしてきた・・・キスって、こんなんだっけ・・・・・・
「忘れさせてあげる、今だけは」
うん・・・有難う・・・
でも・・・ちょっと距離が近い・・・近過ぎる・・・
そんなに見つめないで欲しい・・・
いや、やっぱりもっと・・・もっと、見たい?のかな・・・私・・・・・
凄く、綺麗な顔立ちだよね、本当に・・・・近くで見ると、目も綺麗・・・・・・
そ、そんなに奥まで・・・入ってきちゃ・・・
あ、唇が離れた・・・・・ちょっと、寂しい?かな・・・
「中に入ろう?」
いいよ、でも・・・
私、ちゃんと戻るからね?あの人のところに
今は色々あって、ただ逃げてるだけだから・・・ちゃんと帰るからね?
だから・・・今だけ・・・
瞳は岬に向けて心の中で掛けた言葉、それは同時に自分自身を納得させる為でもあった。
岬は瞳の肩を抱きながら寝室へ、そしてベッドの上に彼女を横たえた。
すぐに岬が上に乗り、またキスをする。
彼は両肘で自分の身体を支え、全体重が瞳にかからないように配慮したつもりだったが、それを彼女は許さなかった。
背中に両腕を回し、彼女にグッと引き寄せられると、岬は諦めて腕を彼女の背中に回して体重をかけた。
今まで経験した事のない重さだが、彼女にとってはこれっぽっちも不快ではなかった。逆に安心感すら感じられた。
ベッドの上で重なり合い、顔を傾けながら擦り付けるようにキスをする二人。
客観的に見ても、それは恋人同士がするような熱いキスと何ら遜色はなかった。
バイトへ向かう電車の中、俯き加減で元気のない女の子が車両の奥に一人ポツンと座っていた。
左手には送信前のメール画面を開いたままの携帯電話。それは送信ボタンを躊躇しているようにも見えた。
昼休み、高梨君から浮気を問い詰められた時、動揺よりもホッとした気持ちになった
勝手だけど、この瞬間を少し待っていたような気がする
結局私は自分から岬先輩に別れを切り出す事なんて出来ないって、心の奥で分かっていたから
こんなの、許されるはずがないもんね・・・これでいいんだよ・・・
もうあの人を裏切ってはいけない
あの人のあんな悲しそうな顔は見たくない・・・
元々私って人は、明るい太陽の下で好きな人と堂々と手を繋いで歩きたい人だし
この人が私の彼氏なんだって、皆に言いたい人だし
そういう恋愛がしたい人なんだから・・・
そうだよ・・・
そうなんだよ・・・
私、瞳みたいな素敵な恋愛がしたいんだよ・・・・
あの二人、あんまベタベタしてないけど、凄く信頼し合ってるし、お互いを想う気持ちが誰にも負けないくらい強いんだから・・・・
あんなカップルになれたら・・・・・素敵だよね
彼女はメール画面を閉じた。
「やっぱりちゃんと自分の口で伝えよう・・・」
窓の外の風景に視線をやる麻衣。
明大前の駅を降りた時、携帯で岬に連絡を入れた。
彼の声を待つ間の麻衣は、久し振りに晴れ晴れとした表情をしていた。
ベッドの縁に座らされた瞳は、その前に向き合う岬と両手を繋いでいた。
岬は優しく微笑みながら、瞳が落ち着くまでじっと見守っていた。
ベッドの上で抱き合っていた時の事。
岬が微かに感じていた瞳の唇の震え。それが次第に全身に広がり、そして遂には彼女は泣き出してしまった。
嗚咽を漏らしながら唇を合わせる瞳の異変に気付いた岬は、彼女を抱き起こし、ベッドに腰掛けさせ、彼女よりもやや低い位置で目線を合わせるべく、床に正座した。
両手で彼女の手を握り、落ち着きを取り戻すまで何も言わずに向き合っていた。
罪悪感がピークなのかもな・・・
こういう時は焦っちゃダメだ
彼女と目線を合わせて、落ち着くまで待とう・・・
せっかく転がり込んだチャンスを無駄には出来ないって
岬はこんな時の対処の仕方も分かっていた。彼は何も言わず、瞳の手を包み込むように握って微笑みかけるのみ。
しゃくり上げる様に泣いていた瞳は少しづつ落ち着きを取り戻し、身体の震えも収まっていった。
やや落ち着きのない視線はそのままだったが、囁く様に言った岬の言葉で彼の目を見つめる事が出来た。
「瞳ちゃんは何も心配しなくていい。必ず戻してあげる。だから、今は全てを俺に任せてよ」
真っ直ぐに見つめてくる彼の顔にはもう微笑みは無かった。
真剣に見つめられ、そして優しく頭を撫でられて、瞳は心地良く甘い感情に支配されていった。
この人に、忘れさせて貰うんだ・・・
今だけ、今だけだもんね・・・・・
再び自分に言い聞かせる様に心の中で呟く瞳。もう何度目か分からない。
うっとりと目を閉じて近づいてくる彼の唇に、自分から唇を重ねていった。
彼の舌を積極的に受け入れ、自らの舌を絡ませる。
絶妙な彼の舌使いに頭が痺れ、握った手に力が入る。
ごめんね・・・
もう、やめるね・・・今だけだから
瞳は和希の面影を、頭の片隅にあった彼の笑顔を、この瞬間封印した。
瞳の方から岬の首に腕を回し、唇を彼に任せる。
もう躊躇しない。
覚悟を持って、彼に抱かれる事を意識して、彼女は舌を積極的に絡めていった。
岬はキスをしながら瞳が着ていた緩いシャツのボタンを全て外し、肩からゆっくりと脱がしていった。脱がされている事に瞳が気が付かないほど、手際良く、優しく。
ブラジャーだけとなった彼女の上半身が露わになった時、岬は思わず息を飲んだ。
服を着ている時には全く想像出来なかった程の肢体がそこにあったから。
白いレースのブラに窮屈そうに押し込まれた豊満な胸、キュッと括れた腰、辛うじて腰に引っかかる程度のパンツとの境目は、程よく肉が食い込んでいた。
抱き心地の良さそうな瞳の身体に、岬は動揺を隠せなかった。
瞳ちゃん・・・やっぱ凄え・・・
ここで始めて上着を脱がされた事に気付いた瞳は、思わず両腕を抱くようにして胸を隠す。
が、岬は全く動じる事もなく彼女の背中に手を回し、結っていた長い髪を解き、同時にブラのホックもあっという間に外してしまった。
腕を交差させた瞳の両手をゆっくり解くと、小さめで綺麗なピンク色の乳首が乗った、大きく張りのある乳房が現れた。
両腕を身体の横に押さえ付けられ、真っ赤な顔を俯かせる瞳の表情に、男としての欲情を否が応でも掻き立てられ、岬の鼓動も激しくなっていった。
「綺麗だ・・・今、凄く感動してるよ、俺」
岬はそう言うと再び唇を重ねた。ついばむように、その間に薄っすらと目を開けて見つめ合い、そしてまた唇を重ねる。それを何度も繰り返す二人。
鳴り止まぬ岬の携帯の存在を完全に無視する二人。
誰ももう二人を邪魔することは出来なかった。
「み、岬さん、あの・・・・・」
「ん?どうしたの?」
「私、し、信じていいんですよね?岬さんの事」
「勿論だよ。俺は瞳ちゃんの味方だ。瞳ちゃんの望まない事はしない」
「はい・・・」
「安心して俺に全部預けてくれ」
瞳は自分でも何を聞きたかったのか分からなかった。ただ、経験した事のない大きな波に飲まれそうな自分の所在を確認したかっただけなのかもしれない。
帰ってきた彼の言葉は思った通り、温かく、力強かった。
岬は真剣な眼差しで瞳を見つめたまま、上着を脱いで瞳と同じように上半身裸になった。
和希程ではないが、逞しい胸筋と割れた腹筋が瞳の目に飛び込んでくる。
凄い・・・正視できない
また緊張してきた・・・ヤバイ
恰好良過ぎるよ、岬さんの身体
・・・あ・・・
胸に・・・キスしてる・・・
岬さん、私の胸に・・・
そんな事したら、私・・・私・・・
「あ・・・あっ・・・」
思わず漏れた瞳の声。岬はそれを聞いて本格的な愛撫を始めた。
彼女をベッドに寝かせ、甘い香りのするふっくらとした真っ白な盛り上がりに顔を埋めたり、乳首を舌で転がしながら両手で優しく揉んだり。
Fカップの胸は岬の大きな掌でも有り余り、指の間から白い肉が溢れ出していた。
プリンのようにたわわで、それでいて弾力のある乳房を揉みしだき、乳首が完全に勃起したのを確認してから、彼は瞳のパンツのボタンを外し、ファスナーを下げた。
下半身にタイトにフィットしたストレッチパンツを下げていくと、ブラジャーと同じデザインの白いパンツが岬の視界に入って来た。
恥ずかしそうに両脚をすり合わせ、モジモジする彼女の股間の薄い布地は既に濡れているようで、明らかに透けて見えた。
横の紐に手を掛けてゆっくり下ろそうとすると、最後の抵抗の意思なのか、岬の手の上に瞳が軽く自分の手を被せてきた。
岬はその手を乗せたまま最後の一枚を剥ぎ取った。
恥ずかしさから顔を横に向け、右手の指を噛むような仕草を見せる瞳。
これまで和希以外の人に見せたことのない一糸まとわぬその姿を、今は岬の前で晒していたのだ。
寝ていても胸の間に谷を作る大きな胸、岬の唾液で濡れ光るピンク色の乳首、皮下脂肪の下の筋肉を連想させるキュッと括れた腰、なだらかな曲線を作る腹、やや縦長だが深い底が見えそうな丸い大きめの臍、細いのにムチっとした腰回り、小さな丘の上に申し訳程度に乗るフサフサな陰毛、肉付きの良い太腿から足首までの芸術的とまで言えるような美しく長く伸びた脚・・・
女の身体を飽きる程に見てきた筈の岬が、思わず喉を鳴らす程の肢体。
こんな女、いるんだ・・・
凄いな・・・・・
窮屈なジーンズの中で完全に勃起したペニス。腰を軽く曲げながら股間に空間を作って痛みを和らげ、半身になって瞳の隣に横になった。
泣きそうな表情で見つめてくる瞳に、そっとキスをする。右手で瞳のうなじを優しく撫で、左手は彼女の左手と指を絡ませながら。
岬は彼女の耳を揉むように愛撫し、人差し指を穴の中に入れてゆっくりと掻き回した。
そして鎖骨から乳房、脇腹、お腹を何度も往復させ、大き目のお臍に指を入れた。
その間、瞳は夢中になって岬の舌を吸い、自らの舌を限界まで伸ばして彼の口中を弄った。
彼の手が彼女の股間に迫った時、彼女は形だけの抵抗を示した後、ゆっくりと両脚を開かざるを得なかった。それ程までに岬のキスと愛撫で頭が蕩けきってしまっていたのだ。
もうヌルヌルなんてもんじゃないな・・・すぐにでも挿れられそうだけど、やっぱ中が狭い。狭過ぎる
しっかりと解してからでないと痛くしちゃうだろうな
それにしても、さっきから恥ずかしそうに声を出してるけど、めっちゃエロい声出すよな
普段の瞳ちゃんとは大違い、ギャップあり過ぎだよ
岬はキスの合間に乳首を舌で転がしながら、中指でクリトリスを優しく円を描くようになぞり始めた。
その途端、電気が走ったように身体を震わせる瞳。
彼の中指による愛撫は、クリトリスから膣内へ移り、入ってすぐ上の所を圧迫するように強弱をつけて刺激し始め、同時に親指の腹でクリへの刺激を継続させた。
瞳は、唇と指と胸とあそこを同時に愛撫され、そのどれもが夫々の意思を持つように能動的に活動するような、初めて受ける感覚に戸惑っていた。
なんなの、これ・・・
何人もの人に触れられているような感覚・・・・もう、何も考えられない
私、この人に全部見透かされてるような気がする・・・私の、その、気持ちいい所とか・・・
やばい・・・お腹の奥が・・・子宮?なのかな、モゾモゾしてきた、かも
あ、あれ?・・・やだ・・や、やだ・・・やだやだやだ!
瞳は背中を弓なりにして一度目の絶頂を迎えた。
和希とセックスするようになってから、数回自慰をした事はあったが、他人の手によっていかされたのはこれが初めてだった。しかも、こんなに深くイッた事もなかった。
わ、私、イッたの?イッちゃったの?・・・先生以外の人に?いかされちゃったの?
ふわふわとした感覚の中で、再び罪悪感に苛まれ始める瞳。
和希とのセックスでイった事は、一度も、ない。
いつも良くなり始めた頃には終わっていたし、今岬にされた様な、わけが分からなくなる様な愛撫も受けた事が無かったから。
初めて自分の指以外でいかされた相手が和希ではなかった・・・その事に対する罪悪感が彼女の心を乱し始めた。
が、岬が次にとった行動が、そんな事を考える余裕すらあっという間に奪ってしまった。
岬は床に立つと自分のジーンズを脱ぎ始め、ボクサータイプの黒いブリーフ一枚になった。その異様なまでの盛り上がりに瞳の目が釘付けになった。
岬はチラリと瞳の視線を確認すると、前屈みになって最後の一枚を下ろした。
強烈な好奇心で、瞳はその動きを目で追ってしまったが、岬が前屈みになっていたので、その「もの」自体ははっきり見ることが出来なかった。
ただ、影になっていても一瞬見えた岬のペニスは、とても生身の人間の一部のようには思えない程の存在感があった事だけは分かった。
嘘・・・な、なんなの、あれ・・・
あれって、その、あれ、だよね?
作り物?じゃないよね?
岬はうつ伏せになって瞳の細い足首にキスをした。
和希にもそんな事をされた事のなかった瞳は、思わず足を引っ込めそうになったが、岬の大きな手が両足首をしっかりと掴んでいた。
両脚を閉じた状態で下から舐め上げる岬。
本当にスベスベで気持ちいい
肌に一点のくすみもないし、元々柔らかい毛質なのか、産毛もないみたいだ
もち肌、どころじゃないな・・・
ほら、恥ずかしがってないで、ゆっくり足を開いてごらん
その手をどけて・・・うわ・・・これって・・・処女だっけ?んなわけないか・・・
もう少し、開いて・・・凄い、凄いピンク色してる
あいつよりも全然綺麗じゃねえか・・・
岬は高校生のセフレと比較しながら、徐々に瞳の「核心」に迫っていった。
既に一度イかされ、今もクリを舌でねぶられながら指を膣内に入れられた状態では、瞳に一切の抵抗の余地はなかった。
岬は彼女のたわわな裏ももに両手をあてがうと、ゆっくり押し開いていった。
小陰唇が開き、中の尿道口、膣の入口、全てを丸見えの状態にすると、岬は舌なめずりをして、そこにしゃぶりついた。
「あぁぁっ!ああああああっ!」
腰をビクンッ!と跳ね上げながら声を上げる瞳の身体を押さえつけながら、舌と指を使って執拗に愛撫を繰り返す岬。右手の人差し指と中指を膣の中に入れ、ゆっくりと広げるように少しづつ解していった。
「あっ!あぁっ!・・・み、岬さん!・・・そ、そこは・・だ、だめっ!だめっ!」
息も絶え絶えに岬に訴える瞳。
感じやすいんだな、瞳ちゃんって
なんか、凄い溢れてきてるよ
また?またいくのかな?
岬はクリを唇で甘噛みしながら視線を上げると、両手でギュッとシーツを鷲掴みにして耐える瞳の姿が見えた。
既に背中を弓なりに反らし、呼吸で白い腹を激しく蠢かせ、顎を仰け反らせて喘ぐ彼女の姿を見て、岬の男としての征服欲に火がついた。
舌と唇と指を総動員して瞳を二度目の絶頂へ強引に導くと、両膝の裏を更に押し上げて、彼女の全てを曝け出した。
「い、いやぁ・・・」
恥ずかしさから両手で顔を隠す瞳のヴァギナからは、やや白濁した透明な液体が溢れ出してきた。
見られて興奮するタイプなのかな、瞳ちゃん
アナルまでピンクで皺も全然ない・・・・あれ?
これ、まさか・・・アナルの周りに微かに生えてるのって、毛?
マジかよ・・・
やべえ、もう我慢できねえ・・・
なめらかで艶々とした瑞々しい肢体からは想像も出来ない卑猥なアナルを見て、岬は頭が痺れるような強烈な興奮状態にあった。
彼は床に座るとベッドの下からコンドームを取り出し、焦る気持ちを抑えながら巨大なペニスにそれを被せていった。
岬は知っていた。彼のペニスを初めて目の当たりにした時の女の反応が2種類しかないことを。
ある女は期待と興奮の入り混じった羨望の眼差しで、別のある女はただただ恐怖心だけで、夫々彼のペニスを見ていた事を。
瞳が後者だということを確信していた岬は、彼女に見えないところでゴムを装着し、挿入まで一切目に触れないように細心の注意を払うようにしていたのだ。
そして岬はベッドの上でだらしなく足を開いたままの瞳に覆いかぶさっていった。連続で2回もイかされた経験のない瞳は、既に汗だくで視点も定まっていないようだった。
岬が彼女の上に乗り、彼の厚い胸板がFカップの大きな乳房を押し潰した時、その状況に気付いた瞳が岬の目を見ながら言った。
「岬さん・・・私、信じてるから・・・ね?」
「うん、俺を信じろ」
瞳はやや緊張気味の面持ちでコクっと頷いた。
岬は軽く瞳の太ももを開かせると、巨大に張り詰めた亀頭を彼女の入口に当てた。
「俺に全て任せろ。な?」
優しく微笑む岬。涙目でもう一度頷く瞳もやっと微笑む事が出来た。
今だけだから・・・
後で先生のところに戻るから・・・だから
あ、入って・・・くる
え・・・え?・・・あ、やだ・・・あ、何?・・・な、なんなの?これ・・・・
あああっ、む、無理・・・
巨大なペニスは使いようによって凶器になる事を知っていた岬は、女の膣が柔軟に男を受け入れる事ができる事も知っていた。
彼は、ゆっくりと腰を押し進めていった。
ガチャーン!
事務所の中を劈く耳障りな音。
「す、すみません・・・」
マグカップの破片を一緒に拾ってくれた宮條の妻、つまり瞳の母が優しく和希に言った。
「少し仕事のし過ぎかもよ。勉強との両立は大変でしょ?」
「いや、これも勉強の一つですから・・・」
宮條は溜息をつくと、苦笑いしながら続けた。
「貴方の性格は充分分かってるけど、そろそろ試験の準備に本腰入れないと。今のままじゃ絶対無理だって、お父さんも気にしてたわよ」
「・・・・・・」
「明日からは午後は休みを取りなさい。仕事は試験が終わるまで午前中だけ。午後は勉強してなさい」
「え?・・・でも、それじゃ迷惑かけ・・・」
「試験に落ちるほうが迷惑なんだけどな」
「はぁ〜・・・」
気の無い返事をする和希。
「勿論、お給料も半分だけどね」
「えっ!」
「当たり前でしょ」
「・・・・はい」
宮條はニッコリ笑った。
「お家賃とご飯の心配はしなくていいから。兎に角、貴方は試験の事だけを考えなさい」
そう言って手際良く塵取りに破片を片付けると、宮條は振り返らずにそのまま立ち去ってしまった。
左手に握り締めたままの残骸の一部を眺めながら溜息をつく和希。
大事にしていたのにな、このカップ・・・・
彼はカップの破片を引き出しにしまうと、中にあった瞳の写真を取り出した。部屋にあるものとは違う写真、普段は職場ではあまり見ないようにしているものだ。
それは和希が初出社の時の事務所前でのツーショット写真。
正確には卒業前だったので、まだセーラー服姿の殆どメイクをしていないあどけない表情の瞳が笑顔でスーツ姿の和希の腕にしがみつくように写っていた。バツの悪そうな和希の表情が、何とも言えない暖かな二人の愛の形を表しているようで、和希が辛い時に励みにしていた写真だ。
これを見ていると、思わず顔が綻んでしまう。
瞳のこの表情、本当に可愛いな
子供っぽいって言うか、な〜んの悩みもありませんって感じで
まあ大学の合格も分かってた頃だしな
・・・本当にこの写真見ていると、心が落ち着くし、力が湧いてくる
瞳がいたから今の俺がいる。瞳と俺は切り離せない、二人で一人なんだ
これから何があっても、彼女の事を守るのはこの俺だ。俺しかいない
瞳との将来を本気で考えなきゃいけない時にきているんだよな
勝負をかける時が
大丈夫、彼女の為ならなんだって俺はできる
できそうな気がするんだ
・・・ずっと一緒だからな、瞳
心から愛してる、瞳
高校の時に瞳からプレゼントされたそのマグカップの破片と写真を交互に見つめながら、夢に向かって正念場を迎えた和希は呟いた。
絶対に、絶対に合格する
父さん、母さん、そして何よりも瞳の為に
高級住宅街と言われている都内某所、ここはその中でも少し異質な佇まいのアパートの一室。
この三年近くの間で数え切れないほどの女性が訪れては去っていったこの部屋で、今まさに住人であるその男が初めて肌を合わせた女性と一つになったところだった。
相手の女性には、心に決めた、固い絆で結ばれた運命の男性がいる。
でもこの時、彼女を力強く包むその腕は別の男の腕。その腕の中に身を委ねる事を決心した今の彼女の心の中には、その運命の男はいない。
類い希なる容姿を持つ男女の交わりは美しくもあり、同時にこれ以上ない程に卑猥な様相を呈していた。
女は長い脚を大きく広げ、その間に筋肉質な身体を割り込ませる男。二人は重なっていた。
鼻が触れ合うほどに顔を近付け、見つめ合う男女は、何度か着信を知らせるお互いの携帯には見向きもせずに二人の世界に没頭していた。
上半身は完全に密着して豊かな乳房は押し潰され、女は両腕を男の首に回し、男の両手は女のうなじを優しく包み込むようにしていた。
やや不安げな女を労わるように優しく唇を合わせる男。時にはついばむように、時には舌を絡ませ、唾液の橋を作るように、緩急織り交ぜながら女の緊張を解いていった。
「瞳ちゃん、今俺達一つだよ」
「うん・・・」
瞳は股間に感じる異物感に慣れないでいた。
先ほどチラリと見えた岬のペニスを思い受かべながら、それが自分の身体に侵入してくる感覚に戸惑っていたのだ。
痛いと言われればそうかもしれない。だが、それよりも異物としての感触の方が上回っていた。
間違っても「気持ち良い」などという事は全く無かった・・・この時点では。
岬は数ミリ単位で小刻みに腰を動かし、愛液を硬いペニスにまぶす作業を時間をかけて行っていた。今すぐに奥まで貫きたい衝動を抑え、可能な限り相手に負担を掛けないよう注意を払いながら。
「瞳ちゃん、痛くない?」
「う、うん・・・大丈夫、です」
「じゃあ、少しづつ入れてくよ?」
「え?」
「ごめん、まだ半分も入ってないんだ・・・・」
「・・・・・・」
瞳は愕然とした。
岬のはちきれそうなペニスが瞳の膣を中から押し広げ、今まで感じた事のない充実感をもたらしていたから。
岬のペニスの形が分かる、というよりは、自分の膣が押し広げられている鮮明な感覚が彼女の頭を支配している時に、彼から掛けられた信じられない言葉。
「まだ三分の一くらい、かな。痛かったらやめるから」
嘘でしょ・・・
これ以上入るわけ、ない
いやだ・・・壊れちゃう・・・・
「大丈夫。女の子の身体、上手く出来てるんだよ」
なんで私の思ってる事、分かるの?そんなに不安そうな顔してる?
だけど・・・本当に壊れちゃうよ、私の・・・
岬は少しづつ、ゆっくりと腰を進めていった。半分まで入った所で瞳が彼の腕を強く掴んだ。その目には涙が浮かび、顔を小刻みに横に振っていた。
「痛い?」
「・・・・・」
「痛いの?瞳ちゃん」
「こ・・・恐い」
若干眉尻を下げながら、大きな瞳を更に大きく見開いて泣きそうな表情をする彼女。岬はゾクゾクするような得体の知れない興奮を覚えた。
も、もう無理・・・
こんな所まで、入ってきた事なんか、ない・・・本当無理・・・
岬は上半身を起こし、自分の腕を掴んでいた彼女の両手を恋人繋ぎにした。同時に肘で彼女の膝の裏を軽く押し上げるようにしながら、更に腰を前に進めた。
「ん、んん、んはっ!・・・ひっ・・ひぐっ・・・・」
「力を抜いて、瞳ちゃん」
「あっ!ああっ!・・・んん!や、やぁぁ!・・・こ、恐い!恐い!恐い!」
繋いだ瞳の指がギリギリと岬の指を締め上げる。
小刻みに震える身体が大きな乳房を震わせ、乱れた呼吸が真っ白なお腹に腹筋の縦線を作ったり、丸く膨らんだり。その下では、べっとりと濡れた二人の陰毛が擦れ合い、絡まっていた。
既に彼の亀頭はコリコリとした瞳の子宮口に届いており、その入り口を模索するようにグリグリと中を探っていた。
やっぱまだ硬いな・・・まあ慌てる事はないか
今日は俺のチンポ、記憶に焼き付けてやるだけでいいや
・・・だけど瞳ちゃんのここ、凄い締め付けだ・・・処女って言っても通用するよな
半分少々まで入れたところで一旦腰を引く岬。瞳の握力が一瞬緩んだところで、もう一度腰を押し込む。
「んああああっ!あぁぁぁっ!」
仰け反りながら大きな声を出す瞳。
ゆっくりとしたテンポの抽送活動に入る岬。
「ああっ、ああっ!ああっ!ああっ!あぁっ!」
じ、自分の声が・・・自分のじゃないみたい・・・
何よ、これ・・・
気持ちいいわけでも、ないのに・・・なんで、こんないやらしい声出してるの、私・・・・
瞳の膣は、侵入してくる巨大な「異物」を排除すべく、岬が深く入れようとする度にそれを外へ押し出そうとしていた。
しかし、押し出そうとしてくる蜜にまみれた肉の壁の隙間を、巨大なペニスが強引に押し分けて貫いて行く過程は、彼女にも彼にも例えようのない強烈な快感をもたらし初めていた。
数えきれない人数の膣の味を知っている岬のペニスでさえ、その快感を制御するのに難儀しているのに、生まれて初めて子宮の底まで侵入を許した瞳の膣が耐えられる筈が無かった。
最初は単なる異物感しか感じられなかった瞳は、下腹部を襲い始めていた初めての感覚に戸惑い始めていた。
や、なんか、くる・・・・・
なんか、あそこが・・・何これ・・・
そんな奥まで・・・・や、やだ・・・
段差の大きい、ガチガチに張り詰めた「カリ」が、入ってすぐの膣のスイートポイントどころか、その内部の壁全てをゴリゴリと擦り上げ、同時に子宮口をズンズン圧迫する動作に、瞳はもう耐える事ができなかった。
「あっ!あああっ!あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!ああっ!ああっ!ああっ!」
「痛くない?痛くないよね?もっと動くよ?」
グッチャグッチャと、湿り気のある摩擦音が二人の股間から聞こえ出す。恋人繋ぎの両手にも力が入る。
「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!!・・・こ、恐い!恐い!なんか、くるっ!くるっ!くるってば!ああぁぁぁっ!」
瞳は背中を仰け反らせ、顎を天井に向けたまま身体を痙攣させ始めた。
岬はその様子を腰の動きを止めて見つめていた。
凄えな・・・ギリギリと締め上げてくるわ
ああ、なんか俺も出したくなった・・・
一分近く痙攣していた瞳の身体。ふにゃふにゃに弛緩した身体は、玉のような汗で怪しく光っていた。
ほんのりとピンク色に上気した彼女の頬を掌で優しく撫でた。
「いっちゃった、みたいだね」
「ハァハァハァハァ・・・・」
反応しない瞳に顔を寄せていくと、彼女は岬に抱き付いてキスをしてきた。自ら舌を入れ、岬の口中を下品な程に這い回る、卑猥なキスを。
「こんなの初めて・・って言うのかな?」
岬が微笑みながら言った言葉を聞いて、瞳は彼の事を睨みつける事しかできず、そのままもう一度唇を寄せた。
夕暮れが始まる校庭の片隅。
花壇の角のブロックに腰掛ける童顔の美少女は、一人大きな欠伸をしていた。
遅いな〜、何やってんだよ、ったく・・・
待ち合わせの時間に遅刻した事なんてなかったのに
せっかく部活休みなのにさ・・・本当にもう
いくら目立たないようにしていても校内随一の美貌を誇る彼女は、どこにいたって男共の視線を集めてしまう。
お臍が丸見えになる程背伸びをしたり、太腿の奥が見えてしまう程無造作に長い足を組み直したりする仕草が、グラウンドでノックを待つ丸坊主の野球少年達の集中力を削いでいるという事実に全く気付かない。
「ごめん!本当にごめんなさい!」
自転車を押しながら駆けてくる少年。
「遅いよ!私を待たせるなんて、いい度胸してんじゃん」
睨みつけるように、でも微かに口元を緩ませながら、ゲンコツをする仕草で彼の頭に拳を優しく置く葉月。
「ごめんよ〜、先生がどうしたって許してくれなくて」
「言い訳はよろしい。取り敢えず、ミニストップのソフトで勘弁してやる」
「え・・・・・その、マジで?」
「マジだけど、なんで?嫌なの?」
ギロリと鋭い視線を投げつける。でも、その愛らしい顔でどんなに恐い顔をされても、結局彼氏の心をより惹きつけるだけで、彼女が期待する効果が出ないのはいつもの事。
「いや、じゃあソフト食べた後、は?」
「帰って寝る」
「えぇ〜っ?マジで・・・」
ガックリと項垂れる彼氏の耳元で意地悪そうに囁く葉月。
「君は何を考えてるのかな?ん?言ってごらん?」
逆光の中の葉月の表情が小悪魔に見えた。いや、女神か・・・・・
「あの・・・葉月ちゃんを・・・抱っこしたい」
「はっ?・・・ば、馬鹿!」
カーッと頬が赤くなるのを感じる葉月。
「な、何を、言ってるのよ、あんたってば!」
「ごめん・・・でも本心だし・・・抱き締めたくてウズウズしてるんだけど・・・」
「馬っ鹿じゃないの?!」
葉月は乱暴に彼氏の自転車の後ろに横座りするとその背中を叩いた。
「ほら!出発出発!」
慌ててペダルを漕ぎ出す彼氏。
「もっとスピード出しなってば!男でしょっ!」
騒がしく校門を抜けて行く二人の後ろ姿を羨望の眼差しで追う野球少年達。
「おらーっ!どこ見てんだ〜!」
「す、すみませーんっ!」
白球を追う青春も、これまた美しい青春には違いなかった・・・
葉月は彼氏の腰に両腕を回しながら、暮れゆくオレンジ色の空を眺めていた。
全くガキはこれだから困るよね・・・・頭の中はエッチな事ばっか
少しは和希君を見習えばいいのに
そして軽く溜息を一つ
お姉ちゃんと和希君、きっといつか結婚するんだろうな・・・
いいなぁ、あの二人
心があったまるって言うか、理想、だよね・・・
私もあんな恋愛したい
葉月はもう一度溜息をつくと、大きな声で彼氏に話しかけた。
「ねえ、どこに向かってるわけ?」
「どこって言うわけでもないけど・・・」
「はっ?適当に走ってんの?」
「いや、まあ・・・なら、駅まで・・・送ろうか?」
寂しそうに聞き返す彼氏の声と、彼氏の見えないところで呆れた表情をする彼女。
「あんたはどこ行きたいの?」
「え?いや、あの・・・俺の家・・・」
「じゃあそうすれば」
「え?ま、マジで?いいのっ?それって、つまり・・・」
「好きにすれば〜」
「あ、あの、俺んちにアイスあるからさ、一緒に食べようよ!」
ペダルを漕ぐ足に力が入る。今までとは段違いのスピードで彼氏の家へ向かう自転車。
ったく仕方ないな、もう・・・
でも、まあ、この人となら、これはこれで楽しいかな・・・
時間ができればエッチエッチって、少し煩いけど・・・
こんな恋愛も、高校生ならありだよね
両腕に力を込めて、顔と胸を彼氏の背中に押し付ける葉月は、照れと嬉しさの入り混じった複雑な表情をしていた。
私達も、いつかお姉ちゃん達みたくなれるかな・・・
岬のアパートの窓にも、西に傾いた太陽が柔らかな光を届けていた。
真っ白なシーツがオレンジ色に染まる幻想的な雰囲気の中で、正座をして向かい合う裸の二人。その時、彼女の視線は彼の股間に向けられていた。
人生初の挿入によるエクスタシー、それも今まで経験した事がないような深い深いエクスタシーを経験させられ、相手の男に対し畏敬の念すら禁じ得ない状況の彼女。
確実に岬との距離が縮まってしまったと感じた瞳は、岬の悪戯な提案をすぐに受け入れた。
「ちゃんと見てよ。これが瞳ちゃんの中に入ってたんだよ」
まだ一度も射精していない約20センチの岬のペニスは、触れたらすぐにでも爆発しそうな程、極限の勃起状態にあった。
上向きに反り返り、瞳の手首くらいの太さはありそうな竿、暴力的とも言えるあり得ない大きさの亀頭、コンドームが被さっているにも関わらず、はっきりと浮き出る血管。
筋肉質ではあるものの、スマートな体型の岬の股間から「生えた」そのペニスを目の当たりにし、瞳は暫くは現実を受け入れられないでいた。
本当に・・・本物、なんだよね・・・
これって、世間一般の男の子の普通?・・・なわけないよね・・・
これが私の中に・・・
呆然とする瞳に岬は笑いながら言った。
「でも全部入らなかったんだ、さっきは」
「え?・・・あ、あれで?」
「うん、半分ちょっとだけ。全部入れちゃったら瞳ちゃん、気絶しちゃうから」
「・・・・・」
笑いながら岬さんは言うけれど、こんなの、笑えない
気絶どころの話じゃない
死んでしまう、これが全部入ってきたら・・・
「ねえ、瞳ちゃん」
「・・・はい」
「ちょっと触ってみる?てか、触って」
瞳は恐る恐る右手を伸ばした。
和希のですら触れた事がないその人差し指が、和希以外の男のペニスに触れた。
一瞬手を引くと、もう一度近付け、今度は人差し指と中指、親指で軽く摘まむ様に触れた。
え?・・・やだ・・・何、これ・・・・・
凄く硬い・・・
こんなに、こんなにも硬いもんなの?
鉄?みたい・・・
こんなのが私の中に・・・
本当に?
瞳は知らず知らずに喉を鳴らしていた。余りにも卑猥な形をした男性のシンボルに生まれて初めて触れ、彼女の理性は吹き飛びそうになっていた。
凄い・・・・・
指が届かない・・・
こんなに太くて長いのが、私の・・・
瞳の細く長い指が自分のペニスに絡むのを見るのは、それはそれで興奮する光景だった。
岬は彼女の股間を触った。一瞬、彼女はビクッとしてペニスから手を離したけど、すぐに握り直してくれた。
瞳のヴァギナはヌルヌル濡れており、岬の人差し指を簡単に飲み込んでしまった。
二人はどちらともなく唇を合わせ、お互いの性器を弄った。
二人の間に会話は、もう無かった。
彼女の股間からの水音、唾液を交換する水音だけが、部屋の中で共鳴する。
彼女の表情は、もう既に完全に熟した女のもので、ペニスを優しく触れられる感覚とあいまって、岬は間も無く訪れる射精を予感した。
「瞳ちゃん、四つん這いになって・・・」
彼女はもう抵抗する事が出来なかった。
こんな格好、した事ないのに・・・・
でも、もう拒めない
私の身体、おかしくなってる・・・
瞳は、脚を閉じたまま四つん這いになったが、腰も若干丸めており、そもそも岬の方を向いたままだったので、雄の淫欲を刺激する動物的なその姿勢本来の役割を全く果たしていなかった。
岬は不安そうに彼を見つめる瞳に微笑みながらキスをすると、ゆっくりと彼女の後ろに回り込んだ。そしてその行動を目で追う瞳。そわそわと落ち着かない。
岬は丸く形の良い瞳のお尻にキスをすると、両手で優しく撫で回し始めた。スベスベで弾力に富んだ尻の肉を強弱をつけて揉みほぐし、堪能する。
細いのに肉付きの良い瞳の尻は、谷間も深く、この状態ではアナルやヴァギナはよく見えない。
岬は彼女の内腿を撫で上げながら、素早く両方に開いた。
すると身体の柔らかい瞳の下半身がグニャっと開き、必然的に腰を反らしてお尻を高く突き上げるような形になった。
驚いた様子で後ろを振り向く瞳の表情は困惑していた。
わ、私、全部見られている・・・
こんな恥ずかしい格好、耐えられない
恥ずかしいよ・・・
恥ずかし過ぎるよ・・・
岬は自らも四つん這いになり、瞳の脹脛から太腿を舐めあげていった。その愛撫にいちいち身体をビクつかせて反応する瞳。
彼女のヴァギナ付近は白濁した愛液にまみれ、その穴の奥からは新たな透明の液体を湧き出させていた。
彼は彼女のお尻を開き、ヴァギナからアナルを軽く舐め上げた。
「ひっ・・・」
軽く悲鳴をあげて腰を引く彼女のお尻を強く掴み、改めて皺一つない彼女の肛門に舌を押し付けた。
「んあっ!あっ、み、岬さん!・・・だめっ・・・そこは・・・」
岬は瞳の申し入れを無視して、唾液をたっぷりと舌で肛門に押し付けるように舐め回した。
「あああっ!あぁぁぁぁっ!あ、あ、あっ!ひ、いやんっ!」
「瞳ちゃん、お尻、凄くヒクヒクしてるよ」
「いやーっ!だ、だめっ!だめっー!」
上半身を思いっきり捻って岬に抗議する瞳を無視して、指を前の穴に侵入させた。その途端、瞳は顔をシーツに押し付けて一切の抵抗を辞めた。辞めざるを得なかった。
岬は指をゆっくり前後させながら、執拗に瞳のアナルを舐め回した。
「瞳ちゃん、どんどん溢れてくるよ」
「もう・・・だめ・・・・」
「お尻、気持ちいいでしょ?俺もこうされたら凄く気持ちいいもん」
顔をシーツに押し付けたままの瞳、乱れた長い髪が彼女の顔を隠していたが、微かに見えるぷっくりとした唇にキスをすると、岬は彼女の耳元で言った。
「セックスにタブーなんて無いんだよ。大好きな人と一緒に気持ちよくなる為なら、俺はなんだってする。もっともっと、一緒に気持ちよくなろうよ」
彼は真上を向くペニスを彼女のヴァギナにあてがい、一気に半分まで挿れた。
「ああっ!ああっ!・・・」
肘を突っ張るようにして喘ぎ始める瞳。
バックになると子宮までの距離が短くなる。まして何度もイかされた後の瞳の子宮はただでさえ下がってきている為、岬は短いストロークを、しかし速い速度で出し入れさせた。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!・・・」
「俺も凄え気持ちいい!」
「あっ!やっ・・・いいっ!わ、私もっ!あっ!あっ!あっ!」
「瞳ちゃん、今度はイク時はちゃんとイクって言えよ!」
「あっ!やん・・・あっ!あっ!、わ、私・・・もうっ!あっ!あっ!」
岬は彼女の細い腰を両手で強く掴んで、自らの腰を軽く円を描くようにしてピストンさせた。
「あっ!ああっ!や、あっ!ああっ!あああっ!い、イクッ!イクッ!」
彼女は扇を扇ぐように腰を痙攣させ、この日何度目か分からないアクメに達していた。
そのままうつ伏せに潰れてしまった瞳の背後から、寝バックの形で上からピストンを続ける岬。ふくよかな尻の肉が岬のピストン運動に合わせて波紋のように揺れている様を見て、いよいよ射精感が高まっていくのを感じていた。
彼は一旦ペニスを抜くと彼女を仰向けにした。
「最後は瞳ちゃんの顔を見ながらイキたい」
その言葉に反応することもできず、ただ只管呼吸を整えることで精一杯の瞳。
緩みきった彼女の両脚をかかえ、その間に腰を滑り込ませてペニスを挿入した。
彼女は一瞬眉間に皺を寄せ、苦しそうな表情をしながら再び喘ぎだした。
二人は股間、下腹部、胸まで隙間なくピッタリとくっつけ合い、汗でヌメる身体を擦り合わせるようにゆるやかに動いていた。
彼は腰をゆっくりとピストンさせながら、彼女の首からうなじ、耳の穴まで何度も舐めあげていた。
彼女が下から彼の身体を抱き締めてきた時、彼は彼女の耳に口をつけながら言った。
「瞳、愛してる」
その瞬間、彼女の頭の中で何かがじわっと弾けた。
彼女は無意識の内に、両足を彼の腰に巻き付かせ、彼の耳元で呟いた。
「岬さん・・・もっと・・・もっと、きて・・・私、大丈夫だから」
「・・・本当に?」
目を瞑ったまま、コクリと頷くだけの瞳。
岬は身体を密着させたまま、腰をグッと押し込んだ。
今まで誰も触れた事のない、瞳の膣の奥の奥。その道を、巨大な亀頭がズルズルと容赦なく進んでいった。
大量の愛液で満たされた膣の中を鉄のように硬い肉棒が進んで行くにつれ、白濁した愛液がドプッと音がしそうな位に膣口から溢れ出し、彼女のアナルを伝ってシーツに大きなシミを作っていく。
充分過ぎる潤いは摩擦抵抗が0になる程だったが、何層も重なるようにギリギリと締め付ける彼女の肉壁が、二人に極上の快感をもたらしていた。
反則だよ、岬さん、こんなに深いところまで・・・
有り得ない・・・くらい・・・・気持ちいいんだから・・・
セックス・・・気持ちいい・・・
頭、おかしくなりそう・・・・・
今の瞳は、髪の毛の先から脚のつま先まで、快楽に侵されて何も考えられない状態だった。
岬も我慢の限界だった。
きつく抱き合ったまま、ズンズンと彼女の子宮口を押し潰すように動きを荒げていった。
「あっ!あっ!あっ!あっ!す、凄っ!ああっー!す、凄い!」
「俺もだ、瞳!マジで最高だ」
既に岬に名前を呼び捨てにされる事に何ら抵抗もなく、寧ろ快感すら覚えていた瞳。
「あっ!あっ!は、激しっ!ああ!あああ!き、気持ちいいよぉっ!」
「ああ、イクぞっ!瞳!俺もイクぞっ!」
「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!」
彼の容赦ない動きは、巨大な亀頭が彼女の子宮を壊しそうな勢いでクライマックスを迎えていた。
「うっ!わ、私もっ!また!・・・い、イクッ!イクッ!イクイクイクっ!」
「う、うううお、おぉぉぉぉ」
ゴム越しに大量の精液を吐き出し続ける岬。自分でも信じられない程長い時間射精していた。
この女・・・凄えよ
マジで凄え・・・
意識が朦朧としている瞳にキスをした。
軽く唇が触れた瞬間、彼女は両手両脚で岬を強くホールド、夢中になって唇を押し付け、彼の舌を吸い、溢れ出る唾液を嚥下していった・・・
宮條瞳・・・絶対にもう離さねえ
大量の射精を終えた直後にも関わらず、勃起したままのペニスを瞳の膣に深く挿入したまま、瞳の唇を貪りながら岬は心の奥で決心した。
駅の入口まで来たけれど、やっぱり今日はやめよう
凄く、凄く身体がだるいけど・・・一駅歩くんだ・・・時間をかけて
・・・なんか、まだあそこに違和感がある
その・・・まだ何かが嵌っているような・・・
こんなんで電車なんか乗ったら・・・絶対変な人だと思われちゃう・・・
・・・・・いや・・・だめ・・・考えちゃダメ・・・
だって、決めてした事なんだから
後悔なんか・・・しちゃダメなんだよ・・・
今から、戻るんだから・・・本当の私に・・・宮條瞳に・・・
瞳は頭を空っぽにしようと必死に自分に言い聞かせていた。
さっきの事は、岬さんとの事は、もう忘れよう。考えないようにしなくちゃ・・・
そして、もう一つ、これからの事も考えちゃダメ・・・
兎に角、今は何も考えないようにしなきゃ・・・
いつも通りで、いいんだから
心を無にしようと思えば思うほど、色々な感情が止めど無く溢れてくる。
自分を保つために、後悔しないと自分で決めて行動した事。
なのに・・・
彼女が思っていた程、事情は単純ではなかった。こんな筈ではなかった・・・
彼女にとっての誤算は、自分自身の身体の事だった。
和希以外に抱かれて感じるはずがない、と思っていた。好きでもない人に抱かれて、ただ単に一時だけ現実から逃げられればそれでいい、と思っていた。
でも、現実はどうだったのか?
現実は、瞳の想像を遥かに超えていた。
そもそも恋愛経験、男性経験が和希しかない女の子が取る手段としては、あまりにも無知で危険な行為だったのだ。
それは言わば丸腰で戦火の最前線を歩くようなもの。
結果として、瞳は女としての歓びを、これでもかという位、身体に刻み込まれてしまった。余計な副産物だけが彼女の身体に宿ってしまったのだ。
明らかに瞳の身体に残る岬の温もり。彼に触れられたところ全てが火傷をした後のように熱く、いつまでも疼くような感覚に、瞳は「戸惑って」いたのだ。そう、「後悔していた」という言葉は使いたくなかった。全て彼女が決めたことなのだから。
岬さん、明日も待っているって、言っていた・・・
仕方ないよね、約束は後10日あるもんね・・・お喋りだけだから・・・うん
見慣れた自宅付近のエリアに差し掛かり、瞳はふと足を止めた。
そう言えば、今日麻衣の浮気が高梨君にばれたという事は、ひょっとすると先生にも麻衣から何らかの話が伝わっているかもしれない
家に戻ったら、先生、何か私に言ってくれるのかな・・・
なんだろ、聞きたいような、聞きたくないようなこの気持ち
言ってくれれば、嬉しいけど・・・でも、なんか私、どうしたらいいんだろう・・・
許す?許さない?・・・私が許されたい?・・・いや、もうそういう事ではないような気がする
そもそも私は何があったって先生と別れるなんて事は、しない。絶対に有り得ない
だけど、もし万が一、私と別れて麻衣のところに行きたい、って言われたら、私どうしたら・・・
今の私に先生を繋ぎ止める事はできるの?その資格があるの?
気がついたら自宅前まで来ていた。
すっきりしない気分の瞳は、もう一週家の周りを歩こうとした時、懐かしい声に後ろから呼び止められた。
「あれ、瞳?」
「あ、先生、おかえりなさい。いつもより早いね」
「うん、まあな。勉強しなきゃならないし」
「大変だね」
「うん、てか、どこ行くの?瞳の家、目の前だよ?」
「あ、ごめん、考え事していたから」
「おいおい、疲れてんじゃないの〜」
「ははは、そうかもね。先生、晩御飯後で作りに行くね?」
「いや、俺の方がそっちに行くわ」
「そう?分かった、じゃあ待ってるからね」
「うん、後でな」
「うん!お疲れ」
毎日話している和希なのに、何故かその声が懐かしく聞こえた。
そして、その声に心から安堵すると共に、瞳は凄まじいまでの自己嫌悪に陥ってしまった。
私、何なんだろう・・・全然普通じゃん・・・
いつもの会話と同じ
いつもと同じ笑顔で先生とお話できてたし・・・
私って、実は二面性のある白状な人間なのかも
あんなに普通に先生と接する事ができるなんて・・・
岬とあんな事があった後で、全く普通に和希と接する事が出来てしまった事に対し、彼女は自分自身に失望を感じていた。自ら望んだ事なのに・・・
瞳と和希を取り巻く人々、瞳の両親や妹、友人達
皆が瞳と和希の事をこれまでずっと温かく見守ってくれていた。
そして、二人は理想のカップルだと言われ続けてきた。
口には出さないが、葉月や麻衣も密かにそんな二人に憧れていた。
彼女の両親も二人が一緒になる事を望んでいた。
そして、なにより瞳と和希がそれを一番望んでいた・・・
しかし、そんな二人にこれから起ころうとしている事を、誰も知る由がなかった・・・
Comments
まあ抜ければなんでもいいんですけどね
しかしこれはな…いまいち
薄情、ですよね?
もはやスルーでお願いします、としか言えないレベルですね。
さて、相変わらず鬼椿云々の話が出ますね。
ここまで似てると言われるとちょっと興味が出て来たので、ちゃんと読んでみようかな・・・と一瞬思いましたが、やっぱり辞めました。取り敢えず、この物語が終わるまで余計な知識は入れないようにした方が良いかと思いまして。
今後は少しづつ三人(瞳、岬、和希)が絡んでストーリーが進んで行く予定です。かなりドス黒く、和希にとっては鬱な展開ですが(笑)
文才のないド素人ですが、このままお付き合いいただけると幸甚です。
続きはよ
エロパロの作品のほうがずっとレベル高いし
何で善意で書いてて、しかも楽しみにしてる人も多い作品をわざわざ潰しにかかるのか理解できん。
俺は応援してるのでがんばってください。
俺達は寝取られを愛してるからな
駄作で質を下げられても困るんだよ
文句があるならエロパロの寝取られスレまでどうぞ
読み直して反省しきり。文才ないって、罪ですね。
精進しますので、まあ適当に飛ばしてください・・・
>二人で号泣再構築とかは無しで
>快楽アヘ堕ちとかは無しで
一応エンドは決まってます。
読んでくれる方がいる限り、もがき苦しみながら書かせて貰いますね。
頭の中は四六時中エロエロなんで(笑)
文句言おうにも存在すらしてないww
ん?お前は管理人か何か?
外部サイトを基準に俺様理論展開されてもちょっと困りますわー
きにいらねえなら巣に引きこもってろよ馬鹿
がんばってください。
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次もゆっくり待ってます。