2013.02.21 Thursday
「そう、目を瞑って。そのまま眠るように。出来るだけリラックスしてくれ。
子供の頃の楽しい記憶を思い浮かべると良い」
いつもと同じように、『彼』は抑揚の一つも感じられない口調で言葉を紡ぐ。
「それもマニュアル通りなの?」
いまだに整わない呼吸をなんとか抑えながら、
小馬鹿にするように鼻で笑う。
もはや、『彼』を信用するほか手段は無い。
まだ熱気が篭っている自室のベッドで横たわったまま目を瞑る。
服も下着も着る余力は無い。
その必要も無いらしい。
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