476 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2010/05/17(月) 14:43:08 ID:ckpo3Fmo
お昼に失礼して、投下させていただきます。君のいる町という漫画の二次創作です。
 
※あらかじめ、この原作を読んでいない人に補足説明をば
主人公の桐島青人(きりしま はると)とヒロインの枝葉柚希(えば ゆずき)は遠距離恋愛中の高校生カップル。恐らくは、結構な相思相愛。
ところが、どういうわけか柚希からのいきなりの「新しい彼氏が出来たから別れましょう」宣言。流石に不審に思った青人は単身、故郷の広島から柚希のいる東京まで転校までして上京。自らが不審者レベルの行動を取り始める。
そして、新しい学校で御島明日香(みしま あすか)や風間恭輔(かざま きょうすけ)といった良き友人にも出会い、特に風間には励まされ、いよいよ柚希へアタックを・・・と、そのとき。衝撃の事実が判明。実は、風間の彼女はあの柚希だったのだ。
以下、次号へ続く・・・
 
原作は恐らくハッピーなエンドなのでしょうが、ここではスレの趣旨に沿ってバッドなエンドにしようと思います。
 
では、よろしくお願い致します。

477 名前:君のいた町1 投稿日:2010/05/17(月) 14:47:13 ID:ckpo3Fmo
病室で風間から柚希を紹介された瞬間、青人の中では冷たいものと熱いものが同時に暴れていた。
それらは、嘘だと信じたい気持ちと、本当だと信じざるを得ない気持ち。最終的に彼を支配したのは、後者であった。
その理由の根底には他ならぬ柚希からの、隠しようのない拒絶がある。
「はじめまして」
この一言は、今まで青人と柚希が二人で積み上げて来た広島でのあの日々を一瞬にして崩壊させた。
要するに、柚希にとってはあくまでも、広島での青人との日々より東京での風間との日々の方が大事で――故に、風間には青人との関係を知られたくなかったのだ。
そう考えると、途端に青人は敗北感に"うちひしがれる"と同時に、虚しくなる。強い、否、強かった絆は――思っていたより、ずっと脆かったのだのだから。
「――聞いてんの?」
「はっ?」
「ハァ・・・お前、病室を出てからずっとおかしいぞ?」
いつの間に、なのだろう。
青人の隣には御島明日香がいて、廊下を二人で歩いている。
あまりのショックに、青人は"あの後"自分がどのような会話をして病室を出たのかすら、覚えていなかった。
「シャキッとしろよなっ、いつまでも元カノにばっかそうやって・・・」
「スマン。で、何の話やった?」
「・・・恭輔の彼女、かわいかったなって話だよ」
どこか、不満そうに。
いつもの青人ならば、その様な御島の様子にも気づいたであろう。しかし、今の青人はそう――自分の忘れ物にも気づくことが出来ない程に動揺していたのだから。
「・・・あ」
「なんだ、どうかしたのか?」
「ケータイ。風間の病室に忘れてきた」
「えっ・・・あっ、ちょっとっ!?」
「スマンっ、先に帰っとってくれ!」
――実は、嬉しかった。こうして風間の病室に戻る"口実"が出来て、柚希に会えることが。更に言えば、柚希との関係に新しい何かが起こるのではないか。また、それは良いことなのではないか、ということが。
少なくとも、絶望した心は都合の良い占いを鵜呑みにするように、その様な浅はかな考えを全面的に認めていた。
(まだ何も聞いてない、枝葉とオレの関係は終わってない・・・絶対何か、何かあったんやっ)
その行き着く先は、青人にとっては更に深く、二番底の絶望であったのに――。


478 名前:君のいた町2 投稿日:2010/05/17(月) 14:50:22 ID:ckpo3Fmo
「はぁっ、はぁ・・・」
切らした呼吸を整え、心を落ち着ける。そこが風間の病室であることを確認する。
「よしっ」
そして、青人が意気揚々とドアノブに手をかけた――その、瞬間。
『ダメ、恭輔くん、ぁんっ』
『何でだよ、柚希も好きだろ?』
『そうだけど、こんなとこじゃバレちゃうもん・・・それに、恭輔くんは病み上がりでしょ?』
(なんや、コレ・・・)
青人の耳に飛び込んで来たのは、それなりの"知識"がある男子ならば容易に想像が付く――付き過ぎてしまう、この会話。
『・・・だからさ』
『ダメだよ・・・』
とは言っても、ドア越しではやはり二人の会話は完全には聞こえない。
(見ちゃ、イカン。これ以上やったら、オレはホントにストーカーじゃ・・・でも・・・)
心の大半は消極的であるのに、一部だけが積極的で――青人の中では、その"一部"が強過ぎた。
(・・・ちょっとだけ、ちょっとだけや)
青人は絶対に気づかれないようにそっと、そっとドアノブを回して、ほんの少しだけドアを開ける。――すると、憎らしい程に良く会話が聞こえて来た。
『ん、じゃあさ、アレやってくれよ、アレ』
『アレ?』
『フェラ抜き。この前から会う度にやってくれてんじゃん?だからさ、お願いっ』
『もうっ、一回だけだからね?アレ、スゴく顎が疲れるんだから』
『ああ、いいぜいいぜ。ホラ、誰か来たらヤバいなら布団にもぐって』
『うん、んぅ・・・やっぱり、スゴい・・・恭輔くんの、いつもおっきいね・・・』
(いつもって・・・どういう、意味で・・・)
くぐもったかの様な柚希の声。聞き慣れた筈のそれは、しかし、どこかが違った。
その"どこか"とは恐らく、青人と風間の間を決定的に分かつものであろう。
『デカいコレが好きなんだろ、柚希は』
『・・・うん、恭輔くんのカタくておっきいの、大好き』
『うわあ、エッチだなー、柚希』
『こうなったのは恭輔くんのせいだもん――じゃあ、するね?』
(こ、こんなのウソじゃ・・・絶対、何かあって・・・あるハズ、なんや・・・)
最早、青人には"すがりつく"しかなかった。自らの幻想の中の枝葉柚希、その理想像に。
もちろん、それでも、二人は止まってなどくれない。


479 名前:君のいた町3 投稿日:2010/05/17(月) 14:52:43 ID:ckpo3Fmo
『あー、ヤバい。そこ、気持ちイイ』
『んっ、ちゅ・・・知ってるよ、ふふ、恭輔くんが教えてくれたんじゃない』
『あ、そうだっけ?――ところでさ、元カレにはこういうこと、してた?』
(風間っ・・・)
不意の"燃料"に青人の心臓が跳ね上がり、熱いマグマが込み上げて来る。それは怒りか、はたまた、別の感情か。
『・・・シてないよ、そういうことは一回も、絶対に』
返って来たのは至極、無味乾燥な答え。その問いかけに、柚希の声は明らかに先ほどまでとは打って変わってトーンダウンしていた。
風間はいち早くそれを察し、罰が悪そうに髪を掻きながらフォローを入れる。
『あ、そう?――なんか、悪い。聞かない方が良かったな』
『元カレとは、あまり良い思い出がないから。それより恭輔くんとの今を、何より大事にしたいし・・・』
(枝葉・・・そこまでオレが――オレとの思い出を忘れたいんか?)
わざと、強調するように柚希が答える理由――それは、冷静になることが出来たら気づくかもしれない。しかし、この場、この時において冷静になれる者など、一人も存在しなかった。
『わかった、じゃあ、そんな元カレなんてオレがカンペキに忘れさせてやるよ』
『・・・うん』
『――それにしても、柚希の全部の"処女"はオレがもらったんだよなあ。なんか、スゲー嬉しい』
『そう?――じゃあ、私も嬉しい』
("じゃあ"って何や?オレ、もう何もわからん・・・)
青人には柚希のことなど何も分からない。しかし、これだけは分かる。風間が柚希の処女を奪った――すなわち、風間は青人の知らないあらゆる柚希を知って、独占しているということ。
あの綺麗な髪から、制服に包まれたしなやかな肢体。そして何より、あの可愛らしい容姿が快楽に染まるときはどのように変わるのだろう――そのような、下世話なことまで考えてしまう。
(最低や、オレ・・・)
恐らくは今までも、これからも決して窺い知れぬ柚希のそれらは、不思議と自分の近くに在ったときよりも青人に遥かなる劣情を与えていた。また、それが何よりの嫌悪感も与えていた。


480 名前:君のいた町4 投稿日:2010/05/17(月) 14:57:36 ID:ckpo3Fmo
『おっ、そろそろヤバそうだ。激しくしてくれる?』
コクリと頷き――青人からは決して見えないが――淫蕩に染まった表情で、柚希は風間によって仕込まれたであろう激しいディープスロートを披露する。
『んっ、んんっ、ンンンっ』
‘じゅるっ、じゅぷっ、じゅちゅっ、じゅぢゅぅう!!!’
『いいぜ、柚希、そろそろ――ん?』
‘prrrr・・・!!’
『・・・え、ケータイ?』
『ん・・・恭輔くんの?』
『いや、コレ。オレのじゃねえし、柚希も違うだろ?』
『――っ!!う、うん、知らない、見たこと、ない・・・』
――否、そんな筈はない。忘れることがある筈もない。それは青人の――柚希が"忘れられない"元カレの持ち物なのだから。
『ま、あの二人のどっちかのケータイだろ。まったく、もう少しでイケそうだったのにジャマしてくれやがって』
風間は愛する恋人から与えられる絶頂を逃したことで、柚希のその"異変"には気づけなかった。
そして、それ以上にドアの向こうの青人は"重傷"であった。
(もう、ムリじゃ・・・こんな、見せられたら・・・何かあるワケが、ない・・・)
『ホラ、続き続き。もう少しでイケそうだったしさ』
『・・・ん、わかった。ちゅ、んっ、ぢゅるぅ・・・!!』
(・・・これ以上は、見てられん)
自身の携帯が鳴ったことにもロクに気づかず、青人はまるで死人のようにその場を立ち去った――。


481 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2010/05/17(月) 14:58:55 ID:ckpo3Fmo
今回は以上です。
原作次第で、続きます。
他のキャラクターの寝取られを交えたり、などなど。
 
では。



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Comments

マジレスすると
君の居る町のゆずきのはNTRじゃなくて
少女漫画に良くある「乗り換え」なのでは・・・

あ、SSは良かったですが・・・ 
風間が・・・こんなの風間じゃないよぉ・・・
...2010/05/21 10:15 PM
どうせヒロインは病気の風間の為に的なツマラン展開なのだろうな
...2010/05/21 10:30 PM
柚希に関してはまだ色々と謎があって
青大を振って風間と付き合っているのに何か理由があるのは明らかなんだよね
(その理由が納得のいくものかどうかはともかく)
そのまだよくわからん状態で柚希がビッチだと決め付けている
ようするに寝取られの雰囲気すら匂わせるんじゃねえってことだろ
...2010/05/22 02:39 PM

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