2009.10.08 Thursday
237 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 14:43:12 ID:QS7NyUqb
終業の鐘が鳴ると、一斉に校庭へ体操服姿の学生が飛び出し、やたらと慌しくなった。
ここ私立もみあげ学園は、毎年、東大や京大へ入学する生徒が十人以上も出る屈指
の名門校なのだが、その一方で運動にも力を入れており、特に陸上部は健脚ぞろいで
全国にも名が知れていた。今もトラックには男女の部員が練習に励み、汗を流している
のだが、その様子を用務員の藤島勇三は疎ましそうに眺めている。今まで用具室の修
繕をしていた為、勇三の顔はほこりにまみれて真っ黒だったので、その表情は醜悪極
まりなかった。
終業の鐘が鳴ると、一斉に校庭へ体操服姿の学生が飛び出し、やたらと慌しくなった。
ここ私立もみあげ学園は、毎年、東大や京大へ入学する生徒が十人以上も出る屈指
の名門校なのだが、その一方で運動にも力を入れており、特に陸上部は健脚ぞろいで
全国にも名が知れていた。今もトラックには男女の部員が練習に励み、汗を流している
のだが、その様子を用務員の藤島勇三は疎ましそうに眺めている。今まで用具室の修
繕をしていた為、勇三の顔はほこりにまみれて真っ黒だったので、その表情は醜悪極
まりなかった。
「ただ走るだけに何の意味があるのかね。俺にはよく分からんぜ」
五十一歳になる今日まで、運動と名のつく物にはまったく興味を持った事のない男ゆえ、
トラックを行き来する部員たちの気持ちが、まるで分からないのである。何しろ勇三の
趣味といえば競艇で、休日ともなると競艇場に出かけていき、船券を握り締めながら選
手に怒号を飛ばしては散財しているのだ。そんな男に部活に打ち込む高校生の気持ち
が分かろう筈もなく、勇三の今の心持ちといえば、早く風呂を浴びてビールを飲みたい
だけだった。
勇三が職員用の更衣室へ行く途中、ジャージと短パンを身につけた少女と擦れ違いに
なった。
「あ、用務員さん」
胸のゼッケンには二年三組、小田島由紀とある。勇三の方に面識はないが、生徒は皆、
彼を用務員のおじさんと知っているので、向こうから一方的に話し掛けられる事はよくあ
った。
「なんですかね」
「女子のシャワー室のシャワー、壊れてるんだけど、直しておいてくれない?」
由紀は胸の前で手を合わせ、そう言った。
「用務員さんが忙しいのは分かってるんだけど、ほら、女の子だから、汗臭いまま帰るの
嫌なのよね。だから、ね?お願い」
由紀は愛らしい顔でお願いをし、勇三はうんうんと頷きながら、
「取り急ぎ、やっておきますよ」
「ありがとう。じゃあ、お願いね」
そう言うと由紀は背を向けて走って行った。勇三はその後姿を上から下まで舐めるように
見て、
(まるでガキだ)
と、思った。
238 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 14:47:58 ID:QS7NyUqb
体はそれなりに熟れているものの、精神が幼い。高校生ゆえそれも仕方がないかもし
れないが、勇三の女の好みには適さず、如何わしい気持ちにもならなかった。そうして
再び更衣室へ向かおうとした時、勇三の目の前にスーツ姿の女が立ちはだかった。
「阿藤先生」
それは英語教師の阿藤冬美であった。冬美は勇三をねめつけながら、腕を組んで明
らかな敵意を放っている。
「あのですね、藤島さん」
「へえ、なんでしょう」
このへりくだった言い方がまずかったのか、冬美は露骨に嫌な顔をした。
「こう言い方は嫌なんですが、あらぬ誤解をされぬよう、女子生徒と親しくしないで頂け
ませんか」
どうやら冬美は先ほど由紀に修理を頼まれている所を見て、何か疑わしいと思ったらし
く、言葉には相当な棘があった。
「いや、ただシャワー室の修理を頼まれただけですが」
「そういう事は生徒会を通じて依頼する決まりになっております。あなたが直接、生徒か
ら依頼をされるいわれはありません」
勇三はその物言いに腹を立てたが、学内では用務員の立場が弱く、教師に逆らう事は
そのまま解雇に繋がるといっていい。それ故、職を失いたくなければ何を言われても我
慢するしか無かった。特に今の時代は勇三のように年をとっていると、職に就くのも大変
なので、逆らう気は毛頭ないのである。
「今後、注意します」
「よろしい」
それだけ言うと冬美は踵を返し、脂の乗った尻をぷりぷりと左右に振りながら去って行
った。
(良い女だが、性格が駄目だな)
冬美は二十七歳。優秀な英語教師で生徒からの信頼も厚く、何より教職員の中でもっと
も美しいと評判の容姿が目を引いた。冬美は来春、結婚する予定で、相手はやはり同じ
市内の中学校に勤める教師らしいが、勇三にはどうでもいい話だった。それよりもあの
高慢な女の鼻をへし折り、あわよくば男女の仲になりたいと思いながら、勇三は更衣室
へと戻っていった。仕事を終えた勇三は、むしゃくしゃしていた事もあって、隣街の繁華
街まで出た。女を抱くほどの金はないので、安酒場でちょっと飲むくらいの気で盛り場を
ウロウロしていると、ふと見慣れた顔を発見した。
(あれは…)
目に入ったスーツ姿の女性は、あの冬美であった。傍らには若い男を連れ、いかにも楽
しそうに歩いている。
239 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 14:50:22 ID:QS7NyUqb
男の方は例の婚約者なのだろうか。しかし、年はどうみても十五、六にしか見えず、服
装も大人の男の物ではない。冬美は少年と腕を組み、盛り場を歩きながら大声で笑っ
たり、時にしな垂れかかったりもした。勇三はいつしか彼女たちに気づかれぬよう後を
つけた。幸い人出があり、距離を保っていれば見つかる事は無さそうである。そうして
いるうちにふと、勇三は何かを思い出した。
「あいつ、確かうちの学校の生徒じゃねえか」
用務員という職業上、学内は隅々まで知っており、生徒はいやというほど見ている。その
中で少年の顔に見覚えがあった。
「確か三年生の諸星とかいうやつだ」
先月まで生徒会の役員を務めていた諸星俊哉──そこまで思い出すと、勇三の胸は
熱くなった。冬美と俊哉の仲はどう見ても教師と生徒の物ではなく、恋人関係にあると
考えて間違い無さそうである。そして、勇三の勘は当たった。
「おっと、あそこに入る気か」
昆布のれんのかかった怪しげな建物に二人は姿を消した。そこは所謂、ラブホテルと
いう場所で、冬美たちは何の躊躇もなくその門をくぐったのである。
「こりゃ、面白い物を見たぜ」
勇三は慌ててコンビニへ走り、フィルムつきのカメラを買って戻ってきた。そして待つ事
二時間、二人は再びあの門をくぐり、姿を現したのである。
(いまだ)
興奮に震えそうな指先は、カメラのシャッターを何度も切っていた。フラッシュは炊けな
かったが、ホテルの案内板の光と好感度フィルムのおかげで、二人の姿は捉えられて
いるだろう。勇三の目的は完全に果たされた。
(へへへ、これから楽しくなりそうだぜ)
去って行く二人の姿を眺めながら、勇三は頭の中で冬美を貶める算段を練ってばかり
いた。
翌日、冬美の机には一通の封書が届けられた。
「何かしら、これ」
差出人は不明。切手も無い所を見ると、誰かが届けにきたらしい。冬美はペーパーナイ
フを手にし、封を切った。中にはデジカメ全盛期の今時には珍しい、フィルムから現像さ
れた写真が入っている。が、それを見た瞬間、冬美の顔は青ざめた。
(ふふふ、驚いてやがるな)
勇三はその様をやや遠くから見ていた。勿論、封書の差出人は彼である。昨晩、盛り場
のラブホテル前で撮ったあの写真を送りつけ、一泡吹かせてやったのだ。
240 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 14:52:34 ID:QS7NyUqb
冬美は気の毒なほど狼狽し、何メートルも離れた場所にいる勇三からも、震えているの
が分かる。それはそうだろう。婚約者のある身で、未成年のしかも己の教え子と男女の
関係にある事が、第三者に知れてしまったのだ。これが公になれば冬美は破滅である。
もしマスコミにでも嗅ぎ付けられれば、淫行教師として槍玉に上げられる事は確実で、
尚且つ縁談もおしゃかになろう。これまで順風だった人生が、逆風に晒されるのである。
その上、新聞に名前が出たりすれば、自分だけでなく親族にまで類は及ぶ可能性があ
り、冬美はほとんど呆然自失になっていた。
「どうかしましたか、先生」
勇三は近づいて行き、わざとらしく声をかけてみた。
「な、なんでもありません」
冬美は慌てて我に返り、写真をぎゅっと握り締めた。普段は高飛車な態度で出る彼女
が狼狽する様は、勇三にとって愉快極まりない事だった。
「そういえば、先生あてにこんな物を預かりましたが…」
勇三はそう言って、今しがた冬美が見ていた物と同じような封書を差し出した。無論、こ
れも彼が作った物である。
「こ、これは」
「へえ、校門の前で渡されまして。先生に渡してくれと言われて」
「どんな人でした?」
「何かこう、やくざみたいな…柄が良くありませんでしたね」
「や、やくざ…」
冬美は今にも椅子から落ちそうなくらい驚いた。勇三が口にしたのはすべて出まかせ
だが、それを知らない冬美の落ち込みようは凄まじい。
「じゃあ、私はこれで」
そう言ってその場を辞した勇三が今、渡した手紙には、今夜八時、学校の校庭で待つ
というメモが同封してあった。ついでに現金を五十万用意しろと付け加え、さもなくば諸星
俊哉との事をマスコミに流すという言葉で、最後はしめられていた。冬美はその手紙を
どんな気持ちで読むのだろう。そんな事を考えながら、勇三は用務員としての自分の仕
事についた。その夜の八時頃、校庭には冬美の姿があった。初秋という事で夏物の装いに
ジャケットを羽織り、手には現金の入った封書がある。俊哉には何も話さなかったのだろ
う、この場に少年の姿はなかった。
241 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 14:54:47 ID:QS7NyUqb
やや遅れて冬美の前に現れたのは、あの勇三だった。
「あ、あなたは」
「よう、先生。あの坊主は居ないのかい?」
雄三はにやにやと笑いながら、冬美の前に立つ。
「まさか、手紙の差出人はあなたなの?」
「お察しの通りだ。さあ、これが欲しかったら、金を渡しな」
勇三の手には写真のネガが入ったカメラ屋の袋があり、それをちらつかせると、冬美
はのどを鳴らしてつばを飲んだ。彼女が今、最も欲する物がそこにあり、生徒とラブ
ホテルへ入る瞬間の写真のネガが、まるで宝物のように思える。
「どういう訳か話してもらえるかしら」
「たまたま、俺もあの街をうろついてたんだ。そこで面白い物を見つけたんで、写真に
収めたわけさ」
「人間のくずね」
冬美は歯をギリリと鳴らし、勇三を睨みつけた。もともと、彼を見下していた面がどこか
にあり、そんな男に弱味を握られて、怒り心頭なのは間違い無い。
「そんな口を利いていいのか」
勇三は袋をひらひらとさせ、冬美に自分の立場をもう一度、考えるよう促した。主導権
は俺にあると言わんばかりのその様は、冬美に今一度、突きつけられた悪意を思い出
させるに至った。
「ごめんなさい」
屈辱ではあったが、冬美は謝罪した。どうやってもあのネガは取り戻さねばならないの
で、ここで虚勢を張る事は無意味だった。
「それじゃあ、取り引きと行こうか」
勇三はネガの入った袋を左手で差し出し、右手は冬美の手にある現金の入った袋を
要求する。二つの袋の交換はほぼ同時に行われ、中身を確かめた後、お互いの懐に
収まった。
「交渉成立ね」
「ああ」
勇三が現金を数えていると、冬美がおかしな行動に出た。胸元から黒い小さな髭剃り
のような物を取り出すと、足を一歩踏み出し、それの先端を勇三の胸目掛けて突き出し
たのである。
「あぶねえ」
勇三はそれがスタンガンだと分かると、すぐさま身を翻し、冬美の腕から物騒な物を
叩き落した。
242 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 14:56:58 ID:QS7NyUqb
冬美は攻撃をかわされ前のめりになった所で、勇三に足を引っ掛けられて転倒。その
まま土に塗れた体を、勇三に足蹴にされた。落ちたスタンガンはすぐさま勇三が拾い、
遠くへ放り投げられた。
「このアマ、何考えてやがる」
「ち、ちくしょう」
冬美は泣いていた。普段、お高くとまっている彼女が我を失い、今にも勇三に噛み付か
んばかりに顔を怒らせている。そして、足蹴にされた仕返しとばかりに校庭の土を握っ
て、勇三に叩きつけた。
「お前なんかに私の生活を壊されてたまるか」
「よせ、こいつ」
半狂乱になった女ほど手におえない物はなく、勇三はこれから冬美を追い込みながら
楽しむつもりだったが、その余裕はなくなっていた。
「バカヤロウ」
「あッ!」
秋の夜空にぴしりと乾いた音が響いた。勇三が冬美の頬を張ったのである。
「つけあがるんじゃねえ」
地面に伏す形になった冬美を勇三は押さえつけた。そして無理矢理足を開かせ、力任
せにショーツを脱がしにかかった。冬美はそれに対して力の限り抗うつもりのようで、
拳を握って勇三の顔を叩いた。
「ちくしょう、やめろ。誰がお前なんかに」
「黙れ、こいつ」
駄々っ子のような女教師を力ずくで押さえ込み、勇三はやっとの事でズボンのチャックだ
け下げる事が出来た。それほど冬美の抵抗は激しく、勇三の顔は引っ掻き傷で一杯で
あった。
「やめろ、く、くそッ…汚い物を私に近づけるな。この人生の落伍者め」
ただならぬ気配に冬美は怯えた。背後に潜む勇三の悪意を感じ取ったのである。しか
し、力で劣る彼女にはもう勇三を撥ね退ける事は出来なかった。
「お前が俺を軽蔑してるのは知ってたさ。だからどうしても、一度はこいつをご馳走して
やりたくてね。ほら、その目でよく見るがいい」
勇三の股間から、大なまずのような物が顔を出しているのが、冬美の目に映る。いや、
それは大木から伸びた枝のように節くれだつ巨大な男根であった。
243 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 14:59:05 ID:QS7NyUqb
「ひッ…な、なに、それ」
「若い頃は女殺しって言われたもんだ。風俗の姉ちゃんだって、これを見て腰を抜かす
やつがいたぜ。ここ数年、素人女に使った事はねえなあ。さて、阿藤先生よ、これをぶ
ちこまれても強気でいられるかな」
「い、いや…」
恐ろしげな肉の凶器を突きつけられ、冬美は震え出した。なんというおぞましい容貌の
男根なのか。おそらく婚約者や諸星俊哉の持ち物とは、比べ物にならないほど大きく、
凶悪に見えるのだろう。冬美の目にははっきりと怯えの色が浮んでいた。
「さて、覚悟しな」
「いや、いやーッ!」
冬美は両腕を抑えられている為、勇三の分身に串刺しにされぬようにするには、下半身
を動かすしかない。なのに、勇三の分身はまるで意思でもあるかのように、冬美のむず
がる動きにあわせて狙いを定めてくる。こんな物を入れられては困るし、また、婚約者や
俊哉の事が思い浮かぶのであろう、冬美の逃げる様は必死だった。だが、そのうちに疲
れてきて動きが疎かになった時、無情にも男根が冬美の胎内への入り口を捉えた。
「もうおしまいか。じゃあ、たっぷり味あわせてやる」
「やめて!う、うーッ!」
それは世にも恐ろしい瞬間だった。冬美は女穴の入り口から、大蛇が侵入してくるような
感覚に陥った。弾力があって生暖かいそれは、二枚貝を押しのけたかと思うと、花弁を
割裂くようにして入ってくる。巨大な肉傘で押し開かれた弁は花開き、無理矢理、大蛇
を飲み込まされる形となった。
「ひいーッ!」
冬美は目を見開きながら、叫んだ。これまでの人生で一度たりとも経験した事のないよ
うな性の暴力、いや拷問を受け、喘いだ。
「狭い、が、入らないって訳も無さそうだ。これだから、大人の女はいいぜ」
大蛇はそこから胎内へずずっと滑り込み、もっとも奥深い場所で頭をぶつけ、とまった。
「あ、あーッ…」
「つらいか?なあに、初めだけだ。そのうち、これなしじゃいられなくなる」
男根はやっと半分も入った程度で、冬美は余程のショックだったのか、足をYの字にした
まま、全身を震わせている。更に目と口は開いたままで、瞼がピクピクと痙攣していた。
「こうなると先生様も形無しだな」
勇三は冬美の足を持ち、お互いの下半身を密着させるように腰を突き出した。そしてゆ
っくりと男根を出し入れし、動かなくなった女教師の体を弄り始めたのである。
244 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:01:41 ID:QS7NyUqb
ずんずんと胎内を遡ってくる勇三の男根の威力に、冬美はただされるがままだった。痺
れるような疼痛に耐えながら、せめて声だけは上げぬようにと歯を食いしばっていても、
涙は止まらない。一方、勇三はしてやったりの心境で、日頃、見下されていた恨みを晴
らした事で、気分は上々という所だった。更に冬美の持ち物は年の割りに狭小で、男を
楽しませる素養に溢れている事が、勇三をより喜ばせていた。
「先生、あんた、良い物持ってるな。知ってるか?自分のアソコが男の物に吸い付いてる
のを。まるでイソギンチャクの中に入れてるみたいだぜ」
「ちくしょうッ!」
この言葉に激昂した冬美は、怒りに任せて両手を伸ばし、勇三の首を絞めた。だが、圧
し掛かられている為、力が入らず、勇三の高ぶりを萎えさせる事は出来なかった。
「それで締めてるつもりか」
勇三は口元を歪めながら言った。そしてお返しとばかりに冬美の首に手をかけたのであ
る。
「うぐッ!」
首を圧迫され、冬美は目を見開いた。生まれて初めて味わう窒息の恐怖──それは、
女にとってはあまりに過酷な体験だった。
「知ってるか。首を絞めるとアソコが締まるんだ。そういう遊びをしていて、死んだやつが
何人も居る。あんたもその一人になりたいか?」
冬美は頭を振った。もう勇三に抗う気持ちはここで失せ、首を絞められていなければ、声
の限り助けを求めるつもりだった。
「じゃあ、もう逆らうな」
勇三の手が首から離れると、もう冬美の手に力がこもる事は無く、恐怖の為に流れるのを
止められない涙を拭うだけである。
「いい子にしていればすぐ終わる」
冬美はもう割り切って、命だけは助けて欲しいと願うばかりだった。勇三の大きすぎる男根
で股関節が外れそうな気がしたが、黙って足を開いているしかないのである。勇三は十分
近く、出し入れを繰り返していただろうか。そのうちに腰の動きを早め、息も荒げ出した。勇
三に絶頂が近づいているのは間違いない。冬美にだってそのくらいの事は分かる。勇三は、
冬美の乳房に手をやった。小さすぎず大きすぎず、名門高校の教師に似つかわしい、美し
さの乳房である。勇三はそれを手のひらに収め、ゆっくり円を描くように揉んでいる。
「このおっぱいを、あのガキに触らせてやってるんだな。あんた、婚約者が居るとかいって
たが、どうしてあのガキとよろしくやってるんだ?」
「…」
冬美は黙っている。正直、余計なお世話だと思った。
246 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:04:10 ID:QS7NyUqb
「恋人のナニじゃ我慢できないとか、そんなのか」
「あなたには関係ありません」
乳房を弄ばれながら格好つけても仕方が無いが、冬美は声を荒げて言った。
「そりゃそうだが、教えてくれてもいいだろう」
「俊哉君は、私の家庭教師時代の教え子だったんです」
「ほう」
勇三は薄汚い笑いを浮かべつつ、腰を振った。
「いッ、いやッ…」
一突きされるたびに脳まで衝撃が伝わるようだった。勇三の腰使いはたくみで、本能的な
意味もあろうが、冬美の女はぬめりを帯びていた。性器自体が異物を挿入されると損傷を
免れる為に、粘液を分泌するのは知られている事だが、冬美の場合、勇三の地味で執拗
な責めに肉体が呼応し始めているのだ。
「家庭教師やってる時にやらせてやったのか。成績上がったご褒美とか言って」
「あう…そ、そんなんじゃ…ないわ」
冬美はまるで尋問される女囚のようである。勇三は腰を円を描くように動かし、アルファベッ
トのCをイメージした動きに終始している。
たまに動きを反転させると、冬美はあっと呻きながら背を反らし、いやいやと頭を振った。
いつしか肌がほのかに薄桃色に染まり、額には汗をかいている。目を閉じたかと思ったら
細く開け、勇三を熱く見つめる事もあれば、唇をきゅっと結んでねめつける時もある。その
拗ねたような仕草に、勇三は冬美が女の喜びを感じているのだと悟った。
(いやよいやよも好きのうちか。男を知ってる体だ。無理もねえ)
冬美は地面に体を預けるように脱力し、息もはあはあと早くなっている。勇三はとどめを
さすべく、いよいよ放精の準備に取り掛かった。
「恥ずかしがる事はねえ。いきたけりゃ、いっちまいな」
男根を出し入れさせながら、勇三は親指で冬美の陰核を潰す様に揉む。。熟れてはいる
が、まだここをいじりながらでないと、絶頂には達しづらいと思ったからだ。
「あ、いや、駄目」
「いくのか」
勇三の問いに冬美は顔を背けてから、ゆっくりと頷いた。
「よし、いっちまえ。いくんだ」
「あ、ああッ」
流石に大声を上げる事は無かったが、冬美は間違いなく達した。その際、半目になり、口
は魚が餌を食らうときのようにぱくぱくと開け閉めを繰り返し、最後は体を何度か震わせた。
そして勇三も男根から凄まじい勢いで子種を出し、その全てを冬美の膣内に放ったので
ある。
247 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:06:17 ID:QS7NyUqb
「先生」
諸星俊哉は廊下を歩く阿藤冬美を見つけ、声をかけた。冬美は俊哉を見ると一瞬、困惑
したような表情になったがすぐに笑顔を作り、
「どうしたの、諸星君」
と応対した。俊哉は辺りを少し窺ってから、
「二人きりの時は俊哉って呼んでくれる約束でしょ」
「でも、ここは学校だし…」
冬美は髪を手で梳きながら、そわそわと落ち着きがない様子を見せた。これまでだと二人
きりになった際は、たとえ学校でも互いの名前で呼び合い、人気のないところでは抱擁し
合い、時には口づけをする事さえあった。
それなのに妙によそよそしい冬美の態度が、俊哉に焦りを感じさせた。
「最近、メールもくれないけど、どうしたの?」
「別に…ちょっと仕事が忙しくてね」
冬美はここでやっと俊哉の目を見た。しかし、作ったような笑顔は、この場を早く辞したいと
いう気持ちの表れであるかの如く、俊哉の目には映った。
「今度、いつ会える?」
「ちょっと分からないわ」
冬美は気忙しそうにスーツの前合わせや、髪をしきりにいじっている。
「ひょっとして、先生の婚約者に僕達のことがばれたとか?」
「まさか」
冬美は大げさに手を振って答えた。
「もしそうなら、僕は責任を取りたい」
「責任って?」
「先生と結婚する」
「えっ」
思いがけない俊哉の言葉に、冬美は声を詰まらせた。
「先生」
「あッ!」
冬美は不意に俊哉に抱き締められた。ここは学校であり、いつ誰がすぐそばを通るか分から
ない。万が一にもこのような所を見られたら破滅が待っているのだが、冬美は俊哉の腕の中
から無理に逃げようとは思わなかった。
「僕、先生の事が好きだ。愛してるんだ」
「俊哉君」
冬美が俊哉の背に手を回そうとしたその時、廊下の窓に勇三の顔が映った。
248 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:08:24 ID:QS7NyUqb
「はッ!」
驚いた事もあり、冬美はつい反射的に俊哉を突き飛ばした。そして、
「ごめんね、俊哉君」
そう言って駆け出していった。
「…先生」
後に残された俊哉は呆然とし、去り行く冬美の背中をいつまでも眺めていたのであった。
その日の晩、冬美は薄汚いアパートの一室を訪れた。ここ数日は毎日のように訪れてい
る勇三の家である。
「失礼します」
扉を開けて中へ入ると、勇三は晩酌をしながらテレビを見ていた。
「おう」
勇三はそれだけ言って振り向きもせず、ビールを飲み干した。五十一歳で妻子もなく、一
人暮らしをしている勇三の部屋は薄汚れていて、ポルノ雑誌やアダルトDVDが辺りに散乱
し、室内にはタバコのヤニと体臭が混じった異臭が漂っている。
冬美は室内に入ると鞄を置き、ちゃぶ台の前へ座った。
「今日はお楽しみだったな」
ぽつりと勇三が呟いた。俊哉との事を言ってるのは間違い無く、抑揚のない喋り方が不気
味である。
「あの後はやらせてやったのか」
「まさか」
「チンポしゃぶりぐらいしてやれば良かったのに。あのガキもたまってるんだろうし」
ここでようやく勇三は振り向き、ちゃぶ台を挟んで冬美と向かい合った。
「飲むか」
「結構です」
「じゃあ、向こうへいけ」
そう言って勇三は親指で隣室を差した。四畳半と六畳のふた間続きの室内は、一応、寝室
と居間に分けてあり、冬美は隣室へ続く襖を開けた。すると、
「これは…」
壁一面に、裸の女の写真が貼られていて、冬美は思わず顔色を失った。何十枚と貼られた
写真の女はすべて同じで、しかもそれは冬美自身だったのである。
「どうだ。ちょっと面白いだろう」
いつの間にか背後に立っていた勇三が、口元を歪めて呟く。実を言うと勇三はここしばらく、
冬美を抱きながらその嬌態を写真に収めていて、現像も自分で行い、こうして引き伸ばして
いたのだ。
249 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:11:17 ID:QS7NyUqb
「天井にカメラ仕掛けといたんだが、良く撮れているだろう」
「あ、あなたって人は…」
わなわなと体を震わせる冬美。写真の中の自分は快楽に溺れ、自ら腰を振っている所
を収められており、恥ずかしさで気が狂いそうであった。
「もう臭い仲なんだ。今更、恥ずかしがってどうする。ほら、今日もこいつをぶちこんで
貰いに来たんだろう」
勇三はズボンを脱ぎ、屹立した男根を手で扱きながら、冬美に近づいてくる。
「さあ、こいつに跪け。お口で清めて貰おうか」
冬美は目を閉じ、奥歯を噛みしめるように口元を歪めながら、勇三の前に跪いた。もう
逆らっても仕方がない事は、ここへ来ている時点で分かっている。冬美は口紅を塗った
唇を開け、男根を頬張った。
「うふう。この舌が先に当たる瞬間がたまらねえ」
缶ビールを何本も空けているのに、勇三の男根は萎れる事もなく隆々と反り返ってい
る。それを冬美は半分ほど咥え込み、頭を前後させながら愛撫をし始めた。
「くっくっくっ…これがあのお高くとまっている阿藤先生とはね。このいかした姿を生徒に
見せてやりたいもんだ」
そう言うと冬美は悲しそうな顔をした。彼女にはまだ教師としての誇りが残っていて、生
徒にだけはこんな所を見られたくないのは勇三にだって察せられる。しかし、それをあ
えて口にする事で、冬美を更に追い込みたいのである。
「もっと早くしゃぶれ。手を使ってもいい」
勇三の命令で、冬美は手で男根を扱きながら肉傘の部分だけを口に入れ、舌で愛撫を
した。実際、これが勇三にとってはもっともいい気分になるやり方だった。
じきに男根はビクビクと震え、射精の瞬間を迎えようとした。勇三は口唇愛撫の時は必
ず、子種を飲むよう冬美に指導しているので、男根を抜こうとはまったく思っていない。
「出るぞ」
勇三は冬美の頭を抑えて固定し、唇をすぼませる事で膣内に挿入している時と似た、
あの感覚を求めて腰を振る。冬美は眉間に皺を寄せてそれを堪え、放精の瞬間に備え
るしかなかった。
「うッ!」
勇三がうめくと、冬美の舌の上には苦味が広がった。五十一歳にしては異常なまでに
多く粘り気のある子種を女教師は黙って飲み干し、鼻を抜ける青臭さを感じていた。
するとどうだろう。ショーツの中が温かくなり、湿り気を帯びてくるではないか。
251 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:13:23 ID:QS7NyUqb
あの日以来、冬美は勇三の性奴隷だった。最初は嫌で仕方が無かったこの巨大な男
根も、何度か貫かれると次第に愛着を覚え、今では自ら欲するようになっている。逆に
脅され、やむを得ずここへきているという形は、冬美にとっては救いだった。大きな男根
を欲しがるだけの淫乱女という事を、心のどこかで認めたくないという気持ちは間違い無
くあって、婚約者や俊哉の存在も彼女の社会人たる自尊心への、僅かなよすがになって
いる。これがないと冬美は、教師として教壇に立つ気力も失いそうだった。
「パンティを脱いで、尻を向けろ」
「はい」
冬美は勇三に背を向け、ショーツを脱ぎながらようやくこの時が来た事を喜んだ。あの
大きな物で胎内を満たして貰えるというのは、女に生まれた冥利そのもののように思え
てならないのである。
「何だお前、もう濡れてるぜ。手マンの必要ねえな。淫乱なやつだ」
「そんな…あッ!」
ずーんと肉の杭が女穴を貫き、冬美の頭を真っ白にした。
(い、いいッ…)
喘ぎ声を出すのが癪なので、冬美は心の中で叫んだ。婚約者や俊哉とも違う逞しい男根。
これこそが男であり、人間の根本的な何かを抉る道具のように思える。膣内が一杯に満た
されるという状態を冬美は、勇三のおかげで知った。理性の中では嫌悪すべき男なのに、
本能が勇三を求めて男根を締め、もっと奥へと願うように冬美の腰は動いた。
「いいのか、冬美」
背後から勇三の声が聞こえる。まだ理性がいくらか残っているので、冬美は返事をしない。
しかし、男根の出し入れが早くなると、理性も次第に薄れ、冬美はたまらず叫んだ。
「いいッ!いいの!」
「そうか。じゃあ、私は勇三様のセックス奴隷と言え」
「わッ、私は…勇三様の…セ、セックス…」
そこまで言うと冬美は悔しさのあまり唇を噛んだ。
「どうした。やめてもいいんだぞ」
「ああ…分かりました。私は勇三様の…奴隷です。セックス奴隷でございます」
「良く言った」
勇三はいかにも満足げに言いながら、勢い余って冬美の尻を叩いた。
「あひいッ!」
「泣け。そら、もっと泣け。お前は奴隷だ」
「は、は…い。ひいいッ!」
激しく男根で貫かれながら、何度か尻を打たれた時、冬美は快楽の階段を一気に駆け上っ
た。
252 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:15:30 ID:QS7NyUqb
「冬美、どうかしたのか?」
そう恋人に問い掛けられて、冬美は自分がぼうっとしていた事に気がついた。両手には
ナイフとフォークがあって、目の前にはメインディッシュの皿が置いてある。ここでようや
く冬美は、恋人の加藤哲也とレストランに来ている事を思い出した。
「何でもないわ」
「何か考え事かい?」
哲也は心ここにあらずの恋人を心配そうに見ている。何を隠そう彼こそが、来春、冬美
と結婚をする予定の婚約者だった。
週に一度の割合で、二人は共に食事をし、どちらかのマンションで一夜を過ごす事にな
っており、今日もその予定である。冬美は今現在、勇三の性奴隷という立場ゆえ、しっか
り事情を説明し、お断りをしてはあるのだが、心のどこかにわだかまりがあって、たまの
デートを楽しめないでいた。
「ワインどう?」
「頂くわ」
ワイングラスに注がれた葡萄酒を、冬美は軽くあおった。この所、酒といえば勇三の部屋
で飲む発泡酒程度で、まともな物は久しぶりである。
「哲也さんの方は、仕事、忙しいの?」
「まあね。ぼちぼち推薦の査定を出さなきゃいけないし。君の方は?」
「二年生の担当だから、その辺は楽ね。名門高校だから手のかかる生徒もいないし」
「君の性格じゃ不良なんかとやりあう事は無理だから、もみあげ学園の教師で正解だ」
こうして哲也と食事をしていると、勇三との事が悪い夢のように思えてくる。しかし、あれは
まぎれもない事実で、今も冬美を苦しめているのだ。
「この後、どうする?良かったら僕の部屋へ」
「うん」
今日、外泊する事は勇三にも許可を得てあるので、それは問題ない。ただ、気がかりなの
は、哲也が自分の異変に気づかないかである。俊哉の関係は哲也よりも古く、気づかれる
心配はない。もともと、いずれ切れる間柄だと冬美も思っていた。問題は勇三の存在であ
る。ここ数日、冬美は勇三に蹂躙され尽くしている。体にあざ等は無くとも、哲也が自分に
何か変わった事が起きたと、肌で感じないかが心配だった。食後のコーヒーを済ませた
二人は哲也のマンションへタクシーで移動、別々にシャワーを浴びてから、ベッドへ入った。
ところが──
253 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:17:35 ID:QS7NyUqb
(なんだろう。この感じは)
哲也が一生懸命我が身を愛撫し、口づけを重ねても冬美は一向、燃え上がらなかった。
乳房を揉まれ、首筋に口づけをされれば以前なら体が反応し、股間にジーンと痺れが
走った筈である。それなのに、哲也の指が陰部に触れ、敏感な場所をいじるまでは、冬
美の体は何ら昂ぶらなかった。そして、いよいよ男根を挿入という時、冬美は白けたよう
な虚無感に包まれた。哲也の持ち物が小ぶりなせいもあるが、行為そのものが大人しく
てつまらないのである。
(こんな事って…)
一応は濡れもするし、感じはする。だが、それはあまりにも退屈極まりない行為だった。
哲也は汗だくになって頑張るが、冬美は感じたふりをして、楽しむどころか楽しませてや
っている有り様なのである。これまで、冬美は性行為の楽しさは、愛情が後押ししてくれる
物だと信じて疑わなかった。ところが、あの勇三が現れてから脆くもそれは崩れ、今は
恋人相手に演技をしなければならないほどになっている。
「ああ、気持ち良いよ。冬美」
そう言いながら必死の形相を見せる恋人を、冬美は哀れむような目で見つめながら、
「私もよ、哲也さん。愛してるわ」
と、本心かどうかも分からないセリフを囁くのであった。
深夜になって、勇三の部屋の扉を叩く音がした。
「誰だ」
「私です」
「勝手に入れ。鍵は開いてる」
勇三はまだ晩酌の途中らしく、缶詰をつまみながらビールを飲んでいた。
「まだ飲んでたの?」
冬美は何故かこの男に哀れみを感じた。考えてみれば五十一歳にもなり、妻子も無く
薄給で用務員などをしているのだ。十分、気の毒と言える。
「俺の勝手だ。それで、なんでお前はここへ来たんだ。男と飯を食いに行くとか言ってた
ろうに」
「帰ってきちゃった」
冬美はそう言うと手荷物を置いて、台所に立った。
「何かつまみでも作りましょうか」
「ふん」
勇三は鼻を鳴らしただけだったが、何かをするなとも言わないので、冬美は適当に酒
のあてを作り始めた。
254 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:19:30 ID:QS7NyUqb
料理を作りながら、冬美はどうして自分がこんな事をしているのかが分からなかった。
恋人と過ごす時間よりも、この男に尽くす事を選ぶなど、信じられない話である。しかし、
レストランでの食事より、更には恋人と抱き合うよりも、今、ここでこうしている事の方が
楽しかった。不思議な事だと思いながら、冬美は料理した物を持って勇三の所へ戻り、
自分もご相伴に預かる事にした。
「勇三さん」
「なんだ」
「今夜、泊まっていっても良いかしら」
その言葉に勇三は驚いたような顔をしたが、
「勝手にすれば良い」
「じゃあ、そうさせて貰います」
そうして二人は夜遅くまで、酒を交わしたのであった。
そろそろ中秋の気配がするようになり、もみあげ学園も体育祭や文化祭などの催し物
の報せがあちこちに貼られるようになった。昼放課に入ると、近々、行われる文化祭の
準備に追われる生徒が学内を行き来し、賑やかな事この上なかった。もっとも、それら
の行事の主役は生徒なので、用務員の勇三には何の関係も無い。
「よくやるぜ、あいつら。一円にもならないってのに。なあ、冬美よう」
校舎の三階の男子トイレの個室の中に、勇三はいた。入り口には修理中という看板を
置き、誰も中には入れないようにしてある。そして、個室の中には裸の冬美の姿もあっ
た。
冬美は傅き、勇三の男根を唇で咥え込んでいた。個室の仕切りには彼女の服がかけ
てあり、靴以外は何も身につけていない。近頃、二人は刺激を求めて、学内で如何わ
しい行為に耽る機会が多くなり、時にこうしてかなり際どい事を楽しむようになっていた。
もし、今ここで生徒が何かの弾みで入ってきたら、二人とも終わりである。なのに、勇三
はズボンを下ろして勃起した男根を晒し、冬美は真っ裸でそれを咥え込んだ。
「お、おう、出るぞ」
もう男根のどこを攻めれば勇三が喜ぶかを知り尽くした冬美は、かなり短い時間で射精
させる術を身につけていた。しかも、放った子種はすべて飲み干し、この後は何事も
なかったかのように教壇へ立ち、授業をするのである。
256 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:25:08 ID:QS7NyUqb
「ふうッ…いつもながら、ねばりっけが多くて、飲みづらいわ」
そう言いながら冬美は一滴もこぼさず、勇三の子種を飲み干した。しゃがみ込んだ足の
付け根からは、きらきらとこちらも粘り気のある体液が垂れ、口唇愛撫をする事で興奮
していたのが分かる。
「事を済ませたら、さっさと行け」
「あら、私は満足させてくれないの?」
「五時間目、プールのある場所へ来い。そこでやってやる」
「それまでお預けなのね。我慢できるかしら」
冬美は淫靡に口元を歪めながら立ち上がり、服を着始める。しかし、服従する事に慣れ
た女は、甘えるような笑顔を見せてから、個室を出て行った。
その後、始業の合図と共に、人気が無いのを確かめてから、冬美は男子トイレを出た。
それからまた間を置いて、今度は勇三が出て行って仕事に戻ったのだが、その途中、
ある教室で冬美がしれっとした顔で教壇に立っている姿を見た。教鞭をとる彼女は今しが
たまで男子トイレで裸になり、男の性器を唇で咥えていた女とは思えないほど毅然として
おり、勇三と目があっても知らん顔である。勇三はその切り替えの早さに感心した。
「大したタマだ」
学内は大勢の生徒がいるというのに深閑とし、遠くから教師の声が聞こえるだけである。
この辺りは流石に進学校の品のよさで、授業中に騒ぐ生徒は一人もいなかった。勇三に
も仕事があるので学内をうろついていると、見覚えのある女子生徒が、辺りの様子を窺う
ような仕草をしつつ、廊下を忍び足で歩くのを見た。
(あれは、いつだったかシャワーの修理を頼んできた…えーと、小田島由紀とやらだ)
由紀は短いスカートの裾をひらひらさせながら、校舎を離れてクラブハウスの方へ向か
っている。今は授業中で、あそこに用は無い筈だが、由紀はまっすぐ陸上部の部室へと
入っていった。
「サボりかな。可愛い顔しているが、割にとっぽいのかもしれん。おや?」
由紀が部室へ入ってすぐ、今度は学生服姿の男子生徒が続いてやってきた。そして同じ
ように部室へ入り、姿を消したのである。
「これは妙だな。さては、逢引か」
部室の前へやって来た勇三は、中で何が起こっているか知りたくなった。ここから室内は
窺えないが、そこは用務員。機転を利かし、隣のバレー部の部室へ入り、薄壁一枚隔てた
場所から、中の様子を窺う事にした。クラブハウスの設えは簡素で、勇三はいつも持って
いる道具箱から錐を取り出すと、壁に穴を開けはじめた。このアイデアは、勇三が学生時
代に好きな異性の裸を見たくて、女子更衣室の壁に穴を開けた事から由来する。
(どれどれ)
ほんの好奇心からだが、勇三は小さな穴から隣室の様子を覗き見た。
257 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:27:29 ID:QS7NyUqb
一センチほどの穴から片目で隣室の様子を窺うと、由紀が学生服を着た男子生徒と唇を
重ねる姿が見えた。
(なるほどね)
勇三は由紀達が人目を忍び、ここへやってくる訳を理解した。ホテルに入る金も無く、自
宅住まいの高校生カップルが二人きりになれる場所と時間は、あまり多くない。由紀は
彼氏と示し合わせて、ここで逢瀬を楽しんでいるのだろう。美術や音楽などの、主要教科
以外の授業中であれば、自分達の不在を見抜かれる心配も少ない。
二人はかなり長い時間、口付けを楽しんでいた。付き合い始めらしく、互いの目を見つめ
合ったかと思ったら、また唇を重ねる。彼氏の方は由紀の髪に手を触れ、由紀は彼氏の
背に手を回し、意味も無く撫でていた。室内は衣擦れの音と、口付けと二人の息遣いばか
りが響いている。勇三はその様子を見て、男根を激しく硬くさせた。
(ガキなりにやる事はやってるんだな。しかし、初々しくていい)
彼氏の方が由紀の尻に手を伸ばし、スカートを捲ったので、白いショーツがお目見えした。
青さは残るが尻たぶがキュッと上がっており、形も上等。何より張りがあり、足が素晴らしく
長いので、見る者を楽しませてくれた。
(ああいうのも悪くねえな。良い尻をしてやがる)
彼氏の手はしばらく尻を撫で回していたが、興味が前の方に移ったとき、由紀の態度が急
変した。
「やめてよ」
由紀は彼氏から距離を取り、きっと眉を吊り上げた。
「なんでだよ。俺たち付き合ってもう三ヶ月だぜ。そろそろ、いいだろう」
「もう少し、大事にしてよ」
「もったいつけてるのか?今時、そういうのはやらないぜ」
「そんな言い方って…もういい!」
彼氏の物言いに腹を立てたのか、由紀は臍を曲げ、勢い良く扉を開けて出て行った。
「由紀。待てよ、おい」
彼氏も後を追ったが、由紀は陸上部で鍛えた健脚であっという間に走り去ったようで、隣室
の窓から彼女が校舎へ向かう姿が見える。
「おかわいそうに。へへッ」
勇三は良い物を見たとでも言いたげな表情で、部屋を出た。その日の夕方、勇三は電気屋
に行って、防犯カメラを五個買った。カメラはワイヤレスタイプで、勇三はそれを分解すると、
余計な部品を取り払い、小さな箱に詰めて組みなおした。
「こんなもんかな」
新たに防滴機能を加え、湯煙が立つような所でも撮影が出来るように生まれ変わったカメラ
は、翌日、クラブハウスの女子シャワー室に設えられた。
259 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/09/28(月) 15:30:15 ID:QS7NyUqb
勇三が校内で落ち葉だきをしていると、ジャージ姿の由紀が現れた。
「用務員さん、シャワー直してくれたんだね。ありがとう」
そう言ってピースサインを出す由紀。微笑む顔は無邪気で、誰の手垢もついていない
ように見えるが、唇を預ける相手が居る事を、勇三は知っている。
「それが私の仕事ですから」
学生相手にぺこぺこと頭を下げる勇三。勿論、腹の内はまったく違う事を考えていた。
(つまんねえ事を言ってないで、さっさとシャワーを浴びてこいってんだ、このガキが)
そのガキの裸が見たくて、シャワー室にカメラを仕込んだこの男は、下劣な思いを潜
めつつ、表向きはあくまでも善人を気取り、にこやかだった。
「でも、妙に遅くないですか。他の部員は皆、帰っちゃったみたいですが」
「私、後片付けしてたの。何でも自分で確認しないと気がすまないのよね」
「生真面目ですね」
「まあね」
由紀は鼻の下に指を当て、得意顔である。
「でも急がないと。もうすぐ校門も閉まりますし」
「本当だ。じゃあね、用務員さん」
「また何かあったら、遠慮なく言ってくださいね」
勇三は手を振って、クラブハウスに向かって走る由紀を見送った。
(さて…と)
勇三はクラブハウスの裏手に回り、手元からリモコンと小さなモニタを取り出した。モニタ
の電源を入れると、脱衣所と思しき場所が映り、由紀が服を脱ぐ光景が見える。
「視界良好。へへッ、全部で二十万近くしたんだ。良い仕事をして貰わないとな」
脱衣所と四つある個室シャワーに、それぞれカメラを仕掛け、外から遠隔操作出来るよう
にしてあるので、素晴らしい映像を見逃す事は無い。また、この映像を携帯電話のSD
カードに録画する手筈も整えてあり、準備は完璧だった。
「おほッ、結構あるじゃねえか」
由紀がジャージを脱ぐと、細身の体には不釣合いな乳房が、スポーツブラに包まれた状態
でお目見えした。冬美と異なり、若い由紀の乳房は張りが素晴らしく、ブラジャーを取っても
重力に抗ったままで、つんと上を向いている。
ショーツ一枚になった姿はビーナス誕生を思わせるほど美しく、夢中になった勇三はモニタ
に食い入った。由紀は全裸になると、真ん中のシャワー室に入り、汗を流し始めた。
「三番だな。どれ」
リモコンを操作すると画面が切り替わって、今度は個室内にいる由紀をローアングルで映し
出した。美しい少女がシャワーヘッドを持ち、鼻歌混じりに手で埃を洗い流す姿は、勇三を
狂喜させた。
「陰毛が薄いな。走るんで擦り切れちまうんだろうか。おっぱいの形なんか最高だぜ」
陸上で鍛えられた由紀の体は鑑賞に耐えうる美しさで、どれだけ眺めていても飽きそうに
ない。しかも由紀は体を流しながら、ふと奇妙な行動に出たのである。
324 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/10/05(月) 15:02:14 ID:bW3J/AWb
「おや?」
勇三は画面の中の異変に気がついた。由紀はシャワーの飛沫を浴びながら、しきりに
尻を触っている。撫でるという感じではなく、割れ目に指を這わせ、穴を弄っているとい
う風だった。
「ケツでも痒いのかな」
初めはそう思っていた勇三も、次第に指の動きに大胆さが増す由紀の様子に、おかしさ
を感じた。由紀は尻の割れ目を掻き分けるようにして、非常に狭小な穴に指を差し込んだ。
指には石鹸がまぶされていて、どんなに狭い場所へ入ろうとも、大丈夫なようになってい
る。
「まさか」
勇三は思わずつばを飲み込んだ。由紀はおもむろにしゃがみ込むと、尻の穴を大胆に
弄り始めたのである。ローアングルのおかげでそこはかなりはっきりと見えるのだが、指
は二本も尻の穴を穿ち、出入りを繰り返している。由紀は声を殺し、眉間に皺を寄せなが
ら黙って指を動かした。この、普段の由紀とはあまりにも異なる姿に、勇三は興奮を覚え
た。
「ケツの穴を弄りながらオナニーしてるのか。とんだ娘だぜ」
勇三は喜びの表情を隠そうともせず、時折、含み笑いが浮かぶ事もあった。隠しカメラも
音声は拾えないので、由紀が今、どんな風に喘いでいるかは分からない。しかし、恍惚と
した表情を見ると、尻の穴で快楽を知っている事は間違いなく、勇三は早くも少女をいか
にして篭絡するかを考えながら、激しく男根を硬くさせていた。
屋上に一人、思いつめたような顔をした少年が居る。それは俊哉だった。最近、冬美が
よそよそしくなったせいで、学業がまるで手につかなかった。寝不足のせいか目の下に
はくまが出来、悩みつかれた為に精神が病みかけているのが分かる。俊哉はかつて冬美
が自分の家庭教師を務めてくれていた頃を思い出していた。
(あの頃の先生は優しかったなあ)
高校受験を控えていた三年前の話である。当時、就職浪人中だった冬美は、人材派遣会
社を経て、俊哉の家庭教師を務めていた。
当時、二十四歳。美しく毅然とした態度で勉強を教えてくれる冬美は、すぐに俊哉に憧れ
を抱かせた。俊哉は俄然、勉強にやる気を出し、見事、もみあげ学園に合格。そしてその
年の春、教職を得た冬美と奇跡の再会を果たしたのである。お互い良く知っていたので、
二人はすぐに仲良くなった。冬美の方も気安さがあったのだろう、俊哉の事を特別扱い
するようになり、メールアドレスの交換にはじまり、ちょっとした買い物に付き合うとか、徐
々に二人の距離は近づいていく。そして一年前の夏、二人はとうとう結ばれた。冬美は
遊び半分のつもりだったが、俊哉はいたって真剣だった。その頃、冬美は恋人とうまくい
っていない時期だったらしく、あてつけの意味もあったのだろう。俊哉を自宅に呼びつけ、
男にしてやったのだ。
325 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/10/05(月) 15:05:46 ID:bW3J/AWb
その後、冬美は恋人との関係が修復し、ついには結婚という所まで来ていたが、俊哉と
の付き合いは深みにはまる一方で、なかなか清算出来ずにいた。そこへ、勇三の登場
である。冬美の人生計画は壊され、現在は綱渡りをしているような状態だった。勿論、
その事を俊哉は知らないので、冬美の心が恋人に傾きつつあるのだと思っていた。
(どうしたらいい)
いっそ、ここから飛び出せば楽になれるのかもしれない。そんな事を考えつつ転落防止
用のフェンスに体を預け、なんとなく校庭の方を見た。と、その時である。
「ん?」
俊哉の目にプールの辺りで蠢く人影が映った。良く見れば男女が一組、プールサイドに
建てられている道具室の裏で、人目を忍ぶように抱き合っている。男は服を着ているが、
女は裸だった。
「誰かがセックスしてるぞ」
目を凝らすと人影がはっきりとしてくる。男は用務員だった。女は壁に手をつき、背後から
用務員に犯されているようだった。顔を伏せている為、誰かは分からないが、体つきは若
く、中々、熟れていて俊哉の好みに合っていた。
「誰だろう、女の方は」
俊哉はあんな男に体を許す女が居る事が不思議だった。しかし、女が顔を上げた瞬間、
俊哉の心臓は凍りつく。
「先生…」
それは間違いなく冬美だった。汚らしい中年男、それも用務員などに犯される女教師──
しかもそれが自分の愛する女だったという事実に俊哉は震えた。寒くも無いのに膝が笑っ
ている。それなのに、体は熱かった。そして、血が逆流するかのような怒りを覚えた。怒りは
まず、冬美を犯す勇三へ向かい、その次は冬美自身へ向く。俊哉は呆然とし、その場に立
ち尽くした。プールにはこの時期、近づくものは居ない。それを承知で、二人はあの場にい
るのだ。冬美は教師でありながら、学内で一糸まとわぬ姿で用務員に犯されて喜んでいる。
喜んでいると分かるのは、自分も彼女を抱いたからである。冬美がどうされると喜ぶのか。
俊哉はそれを知っている。そして冬美はこれ以上ないくらいの恍惚とした表情だったのである。
「ん?なんだろう、これ」
小田島由紀は下駄箱に入っている小さな封書に気がついた。登校時だったが周囲に知った
顔はなく、由紀はほくそえみながら女子トイレへ駆け込んだ。
「まさかラブレター?初めて貰ったよ、こんなの…ん?」
封書には数枚の写真とメモが一枚入っていて、それを目にした途端、由紀の顔は青ざめる。
「これは」
写真には全て由紀が尻の穴を弄っている姿が映っている。一目見て分かるのは、これが
女子シャワー室で盗撮された事。写真は実に鮮明に撮れていて、指が第二関節までしっか
り入っている事を捉えていた。
「誰がこんな事を…」
同封されていたメモを見ると、今日の四時間目に授業を抜け出し、陸上部の部室にこいと
書いてある。
「来れないとは言わせない。彼氏といつもやってるようにすればいいのだから…何故、こん
な事まで知ってるの?一体、誰が」
由紀はメモを持つ手を震わせながら、得体の知れぬ者からの脅迫に心の底から怯えたの
であった。
326 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/10/05(月) 15:11:01 ID:bW3J/AWb
由紀は四時間目が始まる前に教室をそっと抜け出した。それまでの間、由紀はずっと
考え込んでいた。卑劣な脅迫者は一体、誰なのか。そして、その目的は一体──彼女
自身、誰かに恨まれるような事をした覚えはなく、脅される理由もわからない。人生経験
の少なさゆえ、勇三のような悪意の塊のような男に弱みを握られれば、由紀は子羊同
然である。それ故、ただ怯え、何かの間違いであることを願いながら、クラブハウスまで
やってきた。部室の中に入ると何故か灯かりがついていて、テーブルの上にはメモが置い
てあった。それを見ると、携帯電話の番号が記してある。
「ここにかけろって事か」
由紀は懐から携帯電話を取り出し、記されている番号を押した。
「よく来たな」
低くドスの利いた声が、由紀の耳に届く。その声に聞き覚えは無く、薄気味悪さばかり
が募る。
「あなたは誰ですか?どうしてこんな事を」
「質問は無しだ。いいか、今から俺のいう事に従え。まず、そこで服を脱ぐんだ」
「なっ…なんですって」
由紀はその言葉に目を吊り上げ、怒りを露わにした。
「嫌ならいい。あの画像でたっぷり楽しませてもらうだけだ」
「ぐっ…」
無体な要求に腹は立つが、弱みを握られている以上、どうにかして男と接する必要があ
ると思った由紀は、大人しく従うほか無かった。
「分かりました。脱いだらどうするの?」
「右側の壁を見ろ」
右側にはスチール製のロッカーがあって、その向こうはバレー部の部室である。由紀
がそちらへ近づいていくと、
「ロッカーを横にずらすんだ」
「なんの為に?」
「黙っていう事を聞け。次に質問や口答えをしたら、電話を切る」
男は苛立った様子で由紀に命令に従うよう念を押した。
仕方が無いのでロッカーをずらすと、腰の辺りに直径、十センチほどの穴がある。その
上には更に二つの穴が肩幅くらいの感覚を開けて、穿ってあった。いつ開けられたのか
は分からないが、壁が薄い為か隣室に人の気配がある事が分かった。
「ずらしたわ」
「そうしたら、ケツをその穴にくっつけるんだ。穴と穴がちょうどツラ位置になるようにな」
由紀の顔から血の気が引いた。一体、何をされるのだろうか。恐ろしい想像が少女の
頭の中で激しく渦巻き始めた。
327 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/10/05(月) 15:13:24 ID:VgiFrrds
躊躇いはあったが、由紀はそこに尻をくっつける事にした。主導権は相手にあり、自分
は弱みを握られているという立場上、ここは黙って従うしか無さそうだった。
「くっつけました」
「ようし。今度は手を上げろ」
言われるがままに両手を上げると、穴から手錠がぬっと出てきて、細い手首にかけら
れた。そのはずみで手にしていた携帯電話は落ち、壁際まで滑っていった。
「これは何の真似?ねえ、何か言いなさいよ」
由紀はちょうど万歳したような姿になり、手錠で戒められた我が身の哀れな姿に怯え、
震えをきたしていた。
ややあって尻の穴に冷たい液体が塗られ、由紀はびくんと体を反らせた。
「ひゃッ、な、なに」
「壁から離れるな」
ドスの利いた声が今度は直接、聞こえてきた。どこかで聞いたような気はするものの、
由紀は思い出せない。
「あ、あ、なに、これ…」
何者かが尻の穴に何かを塗っている。それは石鹸のように滑らかで、何者かの指をする
りと穴の中へいざなってしまった。
「いやあ、なに、これ。やめてェ…」
「いつもお前さんがやってる遊びだ。どうだ、嬉しいか」
「あッ、いやッ…」
由紀は恥ずかしさで顔が赤くなるのを感じた。男の言う通り、由紀はここを弄る事が好き
で、写真に収められた姿は指が二本、それも中ほどまで入っていた。場所が場所だけに
弄るのは指を洗浄しやすい風呂場と決めていたが、まさかこんな所でこじ開けられようと
は夢にも思わなかった。
「今からここにもっと太い物をぶちこんでやる」
「ま、まさか、それって」
「そのまさかだ」
由紀は尻の割れ目に、何かが当たっている事に気がついた。
「そんな」
「なのも処女を寄越せとはいっていない。前の穴は彼氏にでも使わせてやりな」
「あ、あなたは、前川君の事を知っているの?」
「あの坊主、前川っていうのか。まあ、どうでも良い事だが」
由紀はお付き合いしている異性がいる事を、友人にだって知らせていない。それなのにこの
男は知っている。由紀は混乱した。一体、誰なのか。しかし、そんな疑問も次の瞬間に吹っ
飛んでしまった。
328 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/10/05(月) 15:15:48 ID:bW3J/AWb
「あ、あぐーッ!」
由紀は尻の穴がぐっと開き、何か異物が入ってくると目を見開いて叫んだ。それは恐
ろしく巨大で、この身を割り裂くのではないかと思うほど、強さを持っていた。
「い、いたたッ!いたーッ!」
その衝撃に慌てて前に出ようとしたが、肛門が異物を締めてしまい、動く事が出来なか
った。何しろ動けば尻の穴が裂けそうに思え、手錠をかけられた手首も痛む。
「や、やめて!いたたッ」
「尻の穴を緩めろ。裂けちまうぞ」
由紀は壁一枚隔てた向こうに、男の鼓動を感じた。そして、今、間違い無く排泄をする
場所を、その男が男性器で犯しているのだと悟った。
「いや、あ…」
「肛門セックスは初めてか」
「あ、あう、あう」
由紀は歯をカチカチと鳴らし、排泄穴への暴力のせいで思っている事が言葉にならな
かった。今まで自分が弄って楽しんでいた時とは違い、穴を無理矢理、広げられるとい
うのは、殴られたり蹴られたりするのとあまり変わらなかった。
「しかし、流石に普段から弄っていただけの事はあって、すんなりと入ったな。ふふ、お
前さんみたいな可愛いのでも、ここをやるとおかしな匂いが漂ってくるぜ」
「いやだ、もう…」
由紀はぼろぼろと泣き、牢獄につながれた女囚のような姿でうめいた。自分が一体、何
をしたというのだろう。どうして、こんな目に遭わなければならないのかと思うと、悲しくて
やりきれない。
「ケツの穴好きのくせして、嫌も何も無いもんだ。ふふ、せいぜい、楽しませてくれよ」
勇三はそう言うと、ゆっくり腰を動かした。それは船が出港する時のように穏やかな腰使
いである。
「うッ、動かないで!ああ!」
由紀が暴れると手錠が音を立て、空しく室内に響く。だが、どれだけ力を込めても、この
戒めからは逃れる事は出来なかった。
「お前をこれから、ケツの穴専用のセックス奴隷にしてやる」
「セ、セックス奴隷?」
「そうだ。まあ、俺もお前の為にシャワーを直してやったりしたから、良いだろう?」
「まさか、あなたは…」
ぐいぐいと太く硬い異物を尻の穴で受け入れながら、由紀はあの人のよさそうな用務員
の顔を頭の中に思い浮かべたのであった。
329 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/10/05(月) 15:17:56 ID:bW3J/AWb
「その通り。俺は当校の用務員、藤崎勇三様だ」
「な、何故?どうして用務員さんがこんな事を」
由紀はシャワーの修理を依頼した時の、勇三の無害そうな顔を思い出していた。
「実はこの前、お前さんが彼氏とここでいちゃついてるのを見てね。可愛い尻をしてや
がると思ったのさ。それでお前さんの裸が見たくなって盗み撮りしたら、良い物が写った
んでね…こうしてお越し願った訳さ」
「そんな…」
勇三の男根が出し入れされ、由紀の尻の穴はめり込んだり、漏斗のような形になったり
と様々に姿を変えながら犯された。
壁を隔てている為、男根はただ前後に激しく動くだけだが、それが逆に容赦の無い責め
となり、由紀は息も絶え絶えという有り様だった。
「用務員さん、私、もう駄目!お尻が壊れそう。もう終わって!」
「もうじき終わる。あと少し我慢しろ」
「うッ、ううッ…」
粘膜が擦れひりひりと尻の穴が痛む。いったい、自分がどうして今、ここでこんな事をし
ているのであろうかと由紀は悩んだ。
こんな事ならこの前、恋人に少しくらい体を触らせてやっても良かったとか、授業をサボ
った罰が当たったのだなどと考えながら、由紀は尻穴への暴力に耐えている。そのうち、
勇三の分身の動きが早まり、由紀を更に苦しめた。
「いくぞ」
「あッ、あッ、あッ」
由紀は肛内に何か温かな液体が放たれた事を感じた。子供ではあるが、それが精液で
ある事くらいは知っていて、由紀はそのおぞましい事実に頭をうなだれたのであった。
「へへ、もういいだろう」
勇三の声と共に鍵が開く音がして、由紀を戒めていた手錠は二つとも外された。やっと
自由の身になったはいいが、排泄穴を犯されるという信じがたい暴行を受けたせいで、
体には力が入らず、由紀はそのまま床に突っ伏してしまう。
「うッ、うッ」
涙が止まらず、顔を手で覆っていると部室の扉が開いて、下半身丸出しの勇三が現れ
た。由紀はここで、はじめて自分の尻の穴を犯した犯人と、凶器を見たのである。
(大きい。なに、あれ…)
善人だとばかり思っていた用務員の股間には、おぞましい肉の槍がぶら下がっていた。
それは凶器と呼ぶに相応しく、大きさばかりでなく容貌も野の獣のように凶悪だった。
330 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/10/05(月) 15:20:01 ID:bW3J/AWb
「ふふ。どうだ。これが今、お前のケツ穴処女を破ってくれたやつだ」
勇三は男根を手にし、ぶらぶらと振った。それにしても、射精したばかりなのに男根は萎
れる事も無く、異様なまでに張り詰めている。そして、いかにも排泄穴を犯したという風に、
所々が汚れていて、それを見た由紀は顔を染めた。あんな中年男に例え僅かと言えども、
排泄物を見られるという事は、耐えがたい屈辱だった。
勇三は懐から小さなカメラを取り出し、
「せっかくだから、処女喪失記念に写真を撮ってやろうな」
と言って、レンズを由紀に向けた。
「やめて!」
咄嗟に顔を隠したが、フラッシュを浴びた由紀は、その麗しい裸体をしっかりカメラに収め
られてしまった。
「お前さんの為にこのデジカメも新調したんだ。さあ、顔を見せてくれ」
「いやだ!」
由紀は顔を隠しながら、床を這うようにしてカメラから逃れようとする。しかし、いまだ体に
力も戻らぬ状態では如何ともしがたく、容赦なくフラッシュを浴びせられた。
「ケツの穴も見せろ。おお、まだぽっかり口を開けてやがる」
「駄目!いや!」
由紀が背を向けた時、勇三は尻を手で掴んで、すぼまりを注視した。そこはまだ陵辱の痕
も生々しく充血し、息をするように開け閉めされている。
「俺の精液が逆流してるぜ」
「へ、変態」
「変態で結構。お前はこれから、その変態に嫌と言うほどケツ穴をやられるんだ。俺が飽き
るまでな」
「そんなの嫌よ」
「黙れ。お前には選択権はねえんだ。この写真がある事を忘れるな」
そう言って勇三は再びカメラを構え、フラッシュをたいたのであった。
その晩、勇三は由紀の写真をあてにして、酒を楽しんだ。泣き叫ぶ顔や尻の穴などの写真を
三十点も撮っただろうか、そのどれもが納得のいく出来で、何度見ても飽きなかった。
「これからはあいつも俺のおもちゃだ。ふふふ」
何本めかのビールを干した時、扉が開いて冬美が入ってきた。
「おう」
勇三は由紀の写真を隠し、冬美を手招いた。
「少し寒くなってきたわね」
ジャケットを脱ぎながら呟く冬美を勇三は抱き締め、
「温めてやるさ」
と言って笑った。
331 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/10/05(月) 15:22:08 ID:bW3J/AWb
「ねえ、あなた」
「なんだ」
「もし、もしも、よ。私が婚約を解消したら、あなた、結婚してくださる?」
「なんだよ、藪から棒に」
突然の問いかけに勇三は面食らった。
「もしもの話よ」
「そりゃあ、お前がよければ考えないでもないが」
「うふふ。それならいいわ」
冬美はしなだれかかるように勇三に身を預け、満足そうに笑った。
「さあ、温めて」
冬美はそう言うと勇三に口づけをねだり、舌を差し込みながら、互いの目を合わせた。
勇三はその時、やや薄ら寒い物を感じたが、冬美の豊満な肉体に手を遣り、今日も心
ゆくまで可愛がってやる事にした。由紀と冬美、二人の性奴隷を手に入れた事により、
勇三の生活は前途洋々であるかに見えた。
翌朝、勇三は早くからトラックで走りこみをやる由紀を見つけた。まだ生徒が登校する
にはかなりの時間があり、彼女が自主練習中である事が分かる。
「おう」
「あっ、用務員さん…」
近づいてくる不審者に由紀は嫌そうな顔をした。
「随分、早いじゃねえか」
「大会、近いから」
「ケツはもういいのか?ひひひ」
「…」
由紀は唇を結び、何も言わない。が、怒っているのは一目瞭然で、眉などはしっかり
と吊りあがっている。
「さすがアスホール、いや、アスリートは違うね」
「もう行っていい?」
由紀がうんざりしたような顔をすると、勇三はにやけながら、
「そう邪険にするなよ。ちょっと、付き合いな」
と言って、由紀の肩に手をやった。
「用務員さん、やめて。まだ、お尻が疼くの」
「だったら、俺のをぶち込んで静めてやる。さあ、来い」
そう言って由紀の手を強引に取った時、不意に背後から人影が現れた。
332 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/10/05(月) 15:28:55 ID:bW3J/AWb
「ウオーッ!」
獣が獲物を襲うような時の雄叫びを、勇三と由紀は聞いた。そして次の瞬間、誰かが勇
三の横っ腹に刃物をつきたてたのである。
「お、おうっ!」
「死ね!人間のくず!」
勇三を刺したのは、俊哉だった。凶器はサバイバルナイフで、二十センチほどの刃はほ
とんどが勇三の体内に入っている。
「バ、バカヤロウ」
「バカヤロウはお前だ。よくも先生を」
俊哉はナイフを回転させた。
「ぐわーッ!」
臓腑を抉られた勇三はその場に崩れ落ち、大量の血を口から噴き出した。
「キャーッ!」
惨事を目撃した由紀が悲鳴を上げた時、校門の方から冬美が現れ、
「何事?あッ!」
冬美は倒れた勇三の体の下に血だまりが出来ているのを見た。そして、すぐ傍に立つ俊
哉が、返り血に塗れているのを見て、何が起きたのかを察したのである。
「俊哉君」
「…先生」
俊哉は今にも泣き出しそうな顔であった。愛する女を辱める男を刺し、してやったりの気分
ではなく、後悔と悲しみばかりが溢れる表情だった。
「さようなら、先生」
「待って、俊哉君!」
冬美の制止を振り切って俊哉はそのまま走り去り、校舎の辺りで姿を消した。由紀は
呆然としただ震えるばかりで、勇三はもう虫の息であった。
「あなた、しっかりして。今すぐ救急車を呼ぶわ」
勇三は冬美の呼びかけにも応じず、たまに、あ、とか、う、と呟くだけである。
「先生、あれを見て」
由紀が校舎の屋上を指差した。そこにはフェンスを攀じ登る俊哉の姿があった。
「俊哉君!」
冬美は俊哉が何を考えているかが分かった。慌てて制止しようと校舎へ走り出したが、時
すでに遅し。由紀と冬美の目の前で、俊哉は飛んだ。
「キャーッ!」
由紀は顔を手で覆ったのとほぼ同時に、どさっという何かの落下音が学内に響いた。
「救急車をお願いします。場所はもみあげ学園…早く、お願い!」
冬美が半狂乱の状態で電話をしている中、勇三はとうとうぴくりとも動かなくなった。
333 名前:勇三/パパイヤ 投稿日:2009/10/05(月) 15:32:12 ID:bW3J/AWb
「それではまた、何かあったら、お話をお伺いするかもしれませんが」
事情を聞き終えた刑事はそう言い残し、冬美の前から去って行った。あれから学内は
上を下への大騒ぎとなり、マスコミはくるわ保護者はくるわで、とても授業にならず、
臨時休校になった。生徒はその場にいた由紀を除き、全員が自宅待機。職員はやはり
その場にいた冬美以外は、対応に追われている。
「先生」
由紀が不安そうな顔で、冬美に声をかけた。検証を終えたばかりの二人は保健室で
向かい合い、コーヒーを飲んでいた。
「先生もあの用務員さんと」
「そうよ」
冬美は伏し目がちに答えた。
「生徒会長の事は?」
「昔、あの子の家庭教師をやってたの。その時に憧れをもたれててね。こんな女なのに。
本当に悪い事をしたわ。親御さんにも申し訳なくて…」
警察の現場検証では二人とも口裏を合わせ、俊哉と勇三が以前、口論をしている所を見
たと言ってある。これで俊哉は私情から勇三を殺し、その後、罪の重さに気がついて自殺
したのだと、警察は断定するだろう。
「用務員さんは」
「…死んだわ。ナイフの刃は肺を突き抜けて、心臓まで達していたって。余程の恨みが無
ければ、ここまで刺さないって刑事さんが言ってたわ」
「そうなの」
事情を知った由紀は黙りこくってしまった。俊哉も哀れ、また勇三も哀れであった。
「小田島さんも辛いでしょうけど、なるべく忘れるようにして、生きるのよ。勇三…用務員の
事は忘れて」
「うん。先生も」
そう言うと冬美は悲しく笑った。
「私は忘れられそうにないわ」
と言って、冬美は腹をさすった。その仕草に由紀ははっとして、
「…赤ちゃん?」
冬美は黙って頷いた。
「あの人が逝って、かわりにこの子に生まれ変わるんだと信じて、生きていくつもりよ」
「じゃあ、産むの?」
「ええ」
冬美が微笑んだ時、保健室の窓に緊急車両の赤色灯が二つ映り、それは、あたかも
今日、現世とおさらばした俊哉と勇三の魂ではないかと二人の女に思わせた。
おわり
Comments
でも面白かったです。
もっと冬美が哲也や俊哉を疎ましく思ったり、教師らしくないケバイ女になってほしいとも思いましたが、こればかりは個人の嗜好ですからねぇ。(笑)
寝取られと寝取り、寝取らせも1つのカテゴリに放り込んでます。
細分化できないこともないんですが…。
>>舞方雅人さん
わー。お久しぶりです( ・∀・)ノ
パはエライことになりましたねw
お久しぶりです。
コメントは書いてないのですが、いつも楽しく拝見させていただいておりますです。
ここを覗くのは、ほぼ毎日の日課なのですよ。ww
パはどうにか日本ハムが優勝しましたけど、クライマックスシリーズに向けて楽天が不気味です。
一勝のアドバンテージがあってようやく五分な気がしますね。
いつもありがとうございます。
日ハムはもっと早く優勝を決めると思ってましたが、後半もたつきましたね。
ダルもCS1試合しか投げないみたいですし、僕は案外ソフバンが行きそうな気がするんですよね…。
楽天はここ最近のごたごたで士気が上がるのか、下がるのか…w
賛否両論ありますが、CS争い面白かったですね。
良い夢見させてもらいました(阪神ファン)
あと吉見というか、中日はヒドイですね。
今回ばかりは巨人を応援しますよw