2008.11.26 Wednesday
「こんなに早く君と仕事できる日が来るなんて思わなかったな」
「ふふ、頑張ったもの。それに、この出航に間に合わせるって約束したでしょ?」
青年は某豪華客船の一等航海士。彼女はその恋人でアシスタントパーサー、客室担当の乗務員で乗客の食事の世話などが主な仕事である。
早い話が青年は船長の次の階級のエリートで彼女は下から数えた方が早い低ランクの小間使い的存在といえる。
「今はまだパーサーだけど必ず貴方と同じ場所にいくから」
意気込む彼女に青年は少々肩をすくめた。
「僕だって君と同じ船で仕事できるのは嬉しいよ。でも…結婚して家を守るのでは駄目なの?」
女が困った顔をする。
「だって…それだと何ヵ月も会えないもの。貴方は船の上にいる方が多いんだし」
「…同じ船にいたら毎日会ってくれるの?結婚まで清い関係でいるって約束…そろそろ辛いんだけど?」
「!エッチ…!」
軽く頬を叩いて彼女は逃げてしまった。
「やれやれ…まぁ俺が云いだしたんだけどさ。一人前になる前に子供が出来たりしたらマズイから…でももう待つ必要はないんだ…」
青年はこれからの長期クルーズに胸を膨らませた。
夜、彼女を部屋に誘う計画を立てながら、その状況を想像したりする。
彼女とは高校から付き合い始めて一度だけ結ばれる寸前までいった事があった。
だが彼女が酷く痛がったのと男が忍耐強かった事から、結局亀頭の半分も挿入できないまま未遂に終わり、大学に通ってる間も何故か機会を逸し続け未だに童貞と処女のまま二人は来てしまっていた。
「もう…太郎のバカ…露骨なんだから」
実をいえば彼女――梓も青年との進展を望んでこの船で働けるようにした節があった。
流石に大学を卒業して処女でいるのも微妙なものがあるし、何より彼の傍に一秒でも多く居たかった。
「恥ずかしいけど…今夜…部屋に行っちゃおう…かな」
が、初日のハードさに太郎も梓も逢瀬は叶わず、その後も時間の都合が合わず会話する事もままならなかった。
「もう馴れた?」
短い休憩中、太郎と同じ一等航海士の男が梓に声を掛けてきた。
「全然です。毎日が勉強で」
「もっと他に待遇のいい船あるのに。ここは女の子には辛いと思うよ?」
云われてみればこの船の女パーサーの数は梓の知ってる中でも極めて少ない。
だが、それは梓には逆に難関の倍率を合格した自信を与えていた。
「君は太郎の恋人だろ?悪い事は云わないから今すぐ…は無理か…次の港で降りた方がいい」
「?大丈夫ですよ!私ガッツだけはありますから!」
梓が屈託なく笑うと男は物悲しそうな顔で笑みを返すだけであった。
乗船して三週間後、二等船室勤務だった梓に一等船室への異動命令が下りた。
「すごいよ梓!異例の出世じゃないか」
「うん!これで太郎と今まで以上に会えるよね!」
喜ぶ二人を複雑そうに見つめる男は、以前梓に妙な忠告をした男である。
「あのさ太郎…一等船室は…その…とんでもない金持ちばっか居てさ?それも我儘な」
「?平気さ、梓は敬語も教養も接客もパーフェクトなんだ。はは、身内バカっぽいかな」
「太郎…ふふ、ありがと」
863 名前:客船 投稿日:2008/11/06(木) 11:05:44 ID:cV+GLkvf
友人はいよいよ困った顔をした。
「だから!そうじゃなくて…ていうか太郎、チーフオフィサーの癖にあのこと何で知らないんだよ…?」
「あのこと?」
「!…いや、何でもない。二人がいいなら、それでいいよ」
豪華クルーズ客船に梓が乗船して半年、太郎は友人の意味深な言葉などすっかり忘れていた。
梓に急な用ができて太郎は一等客室を捜しに回る。
ブザーを押しても応答のない部屋があって、鍵が開いているので太郎はそっと室内に入らせてもらう。
「失礼致します。何方かいらっしゃいませんか?」
扉を開けたままブザーを押すが音がしない。ブザーは壊れていて鳴らなかったらしい。
一等船室で何たる手落ちかと青年が整備士を呼びに行こうとした時、奥のベッドルームから男女の声がした。
確かこの部屋には大企業の若社長が泊まっている筈が連れは居なかった。
もっとも長期の長旅で知り合った乗客同士が羽目を外すのは珍しい事ではない。
慌てて退室しようとした太郎の耳に女の甲高い嬌声が届いた。
「ああっ…お客様…」
よく知るその声に太郎の足と思考が止まる。
「ああ…パーサーさんっ…」
部屋の持ち主の溜め息まじりの声が太郎の脳をざらりと撫でる。
「…不粋な腕時計は外してください…貴女にソレを見られると気が散る」
太郎の位置から女の手首が見えて、見覚えのある腕時計をサイドボードに置いた。
昔太郎がプレゼントした時計で梓にあげた物だった。
「パーサーさん…会いたかった…」
毎日決まった時間に来るそのパーサーは社長の大のお気に入りで身の回りを世話してくれている。
お近付きになりたくて船内のバーに何度か誘ったり、プライベートの時間に会ってほしい旨を伝えたりしたがOKを貰えた事は一度もなく、諦めきれない男はその船で一番偉い者に話をつけた。
その客船では、一等船室の乗客にのみ金次第で他の船では有り得ないサービスを提供する事がまかり通っていた。
一等船室に勤務する美しい花形パーサーは乗客にとっても憧れの的であり、20代前半のチャーミングな梓は若者にも中年にも人気があった。
髪をいつもアップにしていてスチュワーデスに通じる知的な美しさを醸し出しているが、若いし可愛い顔立ちにも見えるので髪を下ろした方が似合う。
が、可愛い顔とは裏腹にむっちりとやたら男好きする肉体は、いかにもキャリアウーマンといったカッチリした制服を酷く淫靡なものへと変貌させ男の劣情を煽った。
汗で彼女の香水が程よく部屋に立ちこめ男たちの鼻腔をくすぐる。
「はぁはぁ…今日もいい匂いだ…パーサーさん」
ギシギシと激しくベッドが軋む。
我慢できずに太郎はバレないようにベッドルームを覗いてしまった。
ベッドの上にはスカートを捲りノーパンで四つん這いにさせられた女と、その後ろにぴったりと張り付いて性器を挿入している男がいた。
獣の交尾にしか見えないそれに対する青年の嫌悪感が、女の顔を確認した瞬間戦慄へと変わる。
「こ…困ります、仕事に戻らないと…はうっ」
梓の声だ。男は彼女の白く柔らかな尻にパンパンと腹を打ち付けながら両手で乳房をいやらしく揉んでいた。
864 名前:客船 投稿日:2008/11/06(木) 11:07:47 ID:cV+GLkvf
「俺の相手も仕事でしょう…?に、逃げないで…もっと…!」
「あんっ、あんっ、いや…っ、た…太郎っ」
「いいですよ、恋人だと思って。だから俺の気持ち受け止めて…君を初めて見た時から…パーサーさんっ!」
桃尻を抱えて男は遮二無二梓を突き、うっとりと膣内を味わう。
太郎の目に、涙を溜めて唇を噛み締めている梓の顔が見えた。
「ここは最高の船ですよ…金を積めばパーサーさんとベッドインOKなんて…しかも貴女みたいなとびきりグラマーで可愛い娘と…。こんなデカいおっぱい初めてだ…」
高校時代に太郎が見たよりずっと大きくて乳輪もエッチな色になっている梓の乳房。
男の体が邪魔でよく見えないが性器も少女時代より色が濃く、陰毛もすっかり大人びている。
「でも、こんなエッチな体して最近まで処女だったんですよね?――が随分自慢してたよ」
一等船室でも超のつくVIPの名前がでる。太ったアメリカ人並みに腹の出た脂ぎった中年で性格も最悪である。
「俺が一番に買いたかったのに…くそっ!」
悔しさをぶつけるように、いきり立ったモノで男が梓の奥を突きまくる。
「あんっ、あうっ、ひいっ」
「あたってるますよ…?パーサーさんの奥に俺の先っぽ、あたってる…ほら、ほら」
「や…やめて…んんっ!」
梓の心に反して膣はまるで恋人を受け入れたように男をもてなし絡み付く。
「ああ…締まる…絶品の巾着だ…天井も芸術だよ」
梓の尻に指を食い込ませて男はねっとりと彼女の膣内とペニスを擦り合う。
奥にあたる瞬間だけ素早く重い一撃を加えると梓がそのたびに泣いた。
「あてないでっ、あんっ、いやっ」
「気持ちいいですよ…パーサー、さんの中…うう」
たまらず男の動きが早くなる。
「こんなに気持ちイイおまんこを処女のまま放っておくなんて…彼氏の顔が見てみたいよ」
男の亀頭がガツンガツンと見えない子宮口にめり込ませるつもりで重く突き上げる。
「激しっ…ひゃうっ…くはぁっ…」
「ああ…パーサーさんの、ぬるぬるする…白いのがこんなに…本気汁出てますよっ!?」
「っ?あんっ!知らな…い、太郎…っ」
連日乗客たちに健康管理を命じられ性欲の処理の相手をせざるを得なかった梓の体は望まずとも年相応の性感に目覚めていた。
客の相手を最初は拒んでいた梓に上層部は太郎の進退を持ち出してまで圧力をかけた。
梓はせめて処女だけは太郎に捧げたくて彼に会おうと努力したが、会話もままならぬままその日を迎える事になった。
10代の娘でもない梓に基礎体温の管理やピルの服用を信じているのか、最初の男もその後の男も毎回避妊を実行してくれない。
(やだ…ずっと出されてる…赤ちゃんできちゃう…)
はちきれそうな肉棒が膣内を擦りながら己を高めていく。
ひと擦りひと擦りが男に射精を近付けているかと思うと梓の腰が逃げたそうにもがいた。
(うう…やだよ…いや…)
「ま…まだ…もう少しだから…」
男のペニスが何度も根元まで収まっては出て行き、またきっちりと合体する。
865 名前:客船 投稿日:2008/11/06(木) 11:16:43 ID:cV+GLkvf
「ああ…たまらないよ…奥に吸い込まれる…」
梓の膣内に根元まで挿入したまま中を掻き回し、膨らんだ亀頭がずりずりと子宮口を擦る。
「ひっ…あぐっ」
「うう、いいぞ…パーサーさんの子宮口広がってきた…」
また男がピストンを始めて、音を楽しむようにパンパンと腰を振る。
「いや、いやあ…お腹が苦しい…やめてっ…」
梓が嫌がり男の手を掴むと、逆に男が梓の両手を掴んで引っ張った。
くびれた腰がのけ反り、腕を後ろに伸ばしたまま梓は乳を揺らして男に手綱をとられる。
「んっ!いやっ、離してっ、うんんっ」
必死に腰を振っていた男が急に梓の手を離して、梓は尻を高くあげたまま上半身だけシーツに突っ伏す。
「きゃっ」
その背中に男が倒れこみ密着したまま梓のウエストに腕を巻き付けてホールドした。
「はぁはぁはぁ…イッてもいいか?パーサーさんっ…ああっ…出るっ!」
女の体内でペニスがびくりと跳ねて尿道口から温かい粘液が何度も飛び出す。
一番奥に大嫌いな温もりを感じて梓はふるふると首を振った。
「やっ…抜いてっ…途中でもいいからっ…全部はイヤ…!」
「も、もう少しだから、出し切らせて…ああ…」
女の子宮に精子を出し切った後も亀頭に付着した残滓まで執拗に子宮口になすっていく。
「ふう…出ましたよ」
「うう…ひどい…」
男は繋がったまま梓の耳やうなじを満足げに舐め回している。
「こんなにイイのに一日一回なんて、少ないなぁ…」
ようやく梓からしなびたペニスを抜きとり男が離れる。
種付けを終えた男は、満足そうにティッシュでペニスを拭いて下着を穿く。
「仕事に戻っていいですよパーサーさん。また明日きてくださいね」
冷蔵庫を開けて男がビールを飲みだすと、梓は悔しそうに性器をハンカチで拭いて、ベッドの下に落ちたパンティとストッキングを急いで穿いて逃げるように部屋を飛び出した。
とっさに柱の影に身を隠した太郎の存在には気付かなかった。
「今日もよかったなぁ、あの娘…。さてと、また明日に備えて高タンパク摂っとくか」
内線で食事を注文すると男は口笛を吹きながらベッドの上で腕立て伏せを始めた。
腰のいやらしい動きは梓との正常位をイメージトレーニングしているのだろう。
ぐるんと仰向けになると今度は大きな枕を股間に乗せて、くいっくいっと腰を揺すっている。男が何を想像しているかは一目瞭然だ。
太郎は吐き気がして何とか呪縛に凍り付いた足を動かし部屋から逃げ出した。
高校時代のベッドインの時無理にでも彼女を最後まで抱かなかった事、今の仕事に就いた事、梓の乗船を阻止しなかった事、今まで気付いてやれなかった事。
どの後悔から処理していけばいいのか分からず太郎は混乱して呻いた。
「そ、そうだ…梓を追わなきゃ…」
彼は飛び出し通路を走る。その時通り過ぎた部屋の中で次の男が梓を寝室に引っ張り込んでいた。
「早く早く。待ちくたびれたよ」
終わり。呼称など怪しい。お付き合い有難うございました
» 紅雪白雨
「ふふ、頑張ったもの。それに、この出航に間に合わせるって約束したでしょ?」
青年は某豪華客船の一等航海士。彼女はその恋人でアシスタントパーサー、客室担当の乗務員で乗客の食事の世話などが主な仕事である。
早い話が青年は船長の次の階級のエリートで彼女は下から数えた方が早い低ランクの小間使い的存在といえる。
「今はまだパーサーだけど必ず貴方と同じ場所にいくから」
意気込む彼女に青年は少々肩をすくめた。
「僕だって君と同じ船で仕事できるのは嬉しいよ。でも…結婚して家を守るのでは駄目なの?」
女が困った顔をする。
「だって…それだと何ヵ月も会えないもの。貴方は船の上にいる方が多いんだし」
「…同じ船にいたら毎日会ってくれるの?結婚まで清い関係でいるって約束…そろそろ辛いんだけど?」
「!エッチ…!」
軽く頬を叩いて彼女は逃げてしまった。
「やれやれ…まぁ俺が云いだしたんだけどさ。一人前になる前に子供が出来たりしたらマズイから…でももう待つ必要はないんだ…」
青年はこれからの長期クルーズに胸を膨らませた。
夜、彼女を部屋に誘う計画を立てながら、その状況を想像したりする。
彼女とは高校から付き合い始めて一度だけ結ばれる寸前までいった事があった。
だが彼女が酷く痛がったのと男が忍耐強かった事から、結局亀頭の半分も挿入できないまま未遂に終わり、大学に通ってる間も何故か機会を逸し続け未だに童貞と処女のまま二人は来てしまっていた。
「もう…太郎のバカ…露骨なんだから」
実をいえば彼女――梓も青年との進展を望んでこの船で働けるようにした節があった。
流石に大学を卒業して処女でいるのも微妙なものがあるし、何より彼の傍に一秒でも多く居たかった。
「恥ずかしいけど…今夜…部屋に行っちゃおう…かな」
が、初日のハードさに太郎も梓も逢瀬は叶わず、その後も時間の都合が合わず会話する事もままならなかった。
「もう馴れた?」
短い休憩中、太郎と同じ一等航海士の男が梓に声を掛けてきた。
「全然です。毎日が勉強で」
「もっと他に待遇のいい船あるのに。ここは女の子には辛いと思うよ?」
云われてみればこの船の女パーサーの数は梓の知ってる中でも極めて少ない。
だが、それは梓には逆に難関の倍率を合格した自信を与えていた。
「君は太郎の恋人だろ?悪い事は云わないから今すぐ…は無理か…次の港で降りた方がいい」
「?大丈夫ですよ!私ガッツだけはありますから!」
梓が屈託なく笑うと男は物悲しそうな顔で笑みを返すだけであった。
乗船して三週間後、二等船室勤務だった梓に一等船室への異動命令が下りた。
「すごいよ梓!異例の出世じゃないか」
「うん!これで太郎と今まで以上に会えるよね!」
喜ぶ二人を複雑そうに見つめる男は、以前梓に妙な忠告をした男である。
「あのさ太郎…一等船室は…その…とんでもない金持ちばっか居てさ?それも我儘な」
「?平気さ、梓は敬語も教養も接客もパーフェクトなんだ。はは、身内バカっぽいかな」
「太郎…ふふ、ありがと」
863 名前:客船 投稿日:2008/11/06(木) 11:05:44 ID:cV+GLkvf
友人はいよいよ困った顔をした。
「だから!そうじゃなくて…ていうか太郎、チーフオフィサーの癖にあのこと何で知らないんだよ…?」
「あのこと?」
「!…いや、何でもない。二人がいいなら、それでいいよ」
豪華クルーズ客船に梓が乗船して半年、太郎は友人の意味深な言葉などすっかり忘れていた。
梓に急な用ができて太郎は一等客室を捜しに回る。
ブザーを押しても応答のない部屋があって、鍵が開いているので太郎はそっと室内に入らせてもらう。
「失礼致します。何方かいらっしゃいませんか?」
扉を開けたままブザーを押すが音がしない。ブザーは壊れていて鳴らなかったらしい。
一等船室で何たる手落ちかと青年が整備士を呼びに行こうとした時、奥のベッドルームから男女の声がした。
確かこの部屋には大企業の若社長が泊まっている筈が連れは居なかった。
もっとも長期の長旅で知り合った乗客同士が羽目を外すのは珍しい事ではない。
慌てて退室しようとした太郎の耳に女の甲高い嬌声が届いた。
「ああっ…お客様…」
よく知るその声に太郎の足と思考が止まる。
「ああ…パーサーさんっ…」
部屋の持ち主の溜め息まじりの声が太郎の脳をざらりと撫でる。
「…不粋な腕時計は外してください…貴女にソレを見られると気が散る」
太郎の位置から女の手首が見えて、見覚えのある腕時計をサイドボードに置いた。
昔太郎がプレゼントした時計で梓にあげた物だった。
「パーサーさん…会いたかった…」
毎日決まった時間に来るそのパーサーは社長の大のお気に入りで身の回りを世話してくれている。
お近付きになりたくて船内のバーに何度か誘ったり、プライベートの時間に会ってほしい旨を伝えたりしたがOKを貰えた事は一度もなく、諦めきれない男はその船で一番偉い者に話をつけた。
その客船では、一等船室の乗客にのみ金次第で他の船では有り得ないサービスを提供する事がまかり通っていた。
一等船室に勤務する美しい花形パーサーは乗客にとっても憧れの的であり、20代前半のチャーミングな梓は若者にも中年にも人気があった。
髪をいつもアップにしていてスチュワーデスに通じる知的な美しさを醸し出しているが、若いし可愛い顔立ちにも見えるので髪を下ろした方が似合う。
が、可愛い顔とは裏腹にむっちりとやたら男好きする肉体は、いかにもキャリアウーマンといったカッチリした制服を酷く淫靡なものへと変貌させ男の劣情を煽った。
汗で彼女の香水が程よく部屋に立ちこめ男たちの鼻腔をくすぐる。
「はぁはぁ…今日もいい匂いだ…パーサーさん」
ギシギシと激しくベッドが軋む。
我慢できずに太郎はバレないようにベッドルームを覗いてしまった。
ベッドの上にはスカートを捲りノーパンで四つん這いにさせられた女と、その後ろにぴったりと張り付いて性器を挿入している男がいた。
獣の交尾にしか見えないそれに対する青年の嫌悪感が、女の顔を確認した瞬間戦慄へと変わる。
「こ…困ります、仕事に戻らないと…はうっ」
梓の声だ。男は彼女の白く柔らかな尻にパンパンと腹を打ち付けながら両手で乳房をいやらしく揉んでいた。
864 名前:客船 投稿日:2008/11/06(木) 11:07:47 ID:cV+GLkvf
「俺の相手も仕事でしょう…?に、逃げないで…もっと…!」
「あんっ、あんっ、いや…っ、た…太郎っ」
「いいですよ、恋人だと思って。だから俺の気持ち受け止めて…君を初めて見た時から…パーサーさんっ!」
桃尻を抱えて男は遮二無二梓を突き、うっとりと膣内を味わう。
太郎の目に、涙を溜めて唇を噛み締めている梓の顔が見えた。
「ここは最高の船ですよ…金を積めばパーサーさんとベッドインOKなんて…しかも貴女みたいなとびきりグラマーで可愛い娘と…。こんなデカいおっぱい初めてだ…」
高校時代に太郎が見たよりずっと大きくて乳輪もエッチな色になっている梓の乳房。
男の体が邪魔でよく見えないが性器も少女時代より色が濃く、陰毛もすっかり大人びている。
「でも、こんなエッチな体して最近まで処女だったんですよね?――が随分自慢してたよ」
一等船室でも超のつくVIPの名前がでる。太ったアメリカ人並みに腹の出た脂ぎった中年で性格も最悪である。
「俺が一番に買いたかったのに…くそっ!」
悔しさをぶつけるように、いきり立ったモノで男が梓の奥を突きまくる。
「あんっ、あうっ、ひいっ」
「あたってるますよ…?パーサーさんの奥に俺の先っぽ、あたってる…ほら、ほら」
「や…やめて…んんっ!」
梓の心に反して膣はまるで恋人を受け入れたように男をもてなし絡み付く。
「ああ…締まる…絶品の巾着だ…天井も芸術だよ」
梓の尻に指を食い込ませて男はねっとりと彼女の膣内とペニスを擦り合う。
奥にあたる瞬間だけ素早く重い一撃を加えると梓がそのたびに泣いた。
「あてないでっ、あんっ、いやっ」
「気持ちいいですよ…パーサー、さんの中…うう」
たまらず男の動きが早くなる。
「こんなに気持ちイイおまんこを処女のまま放っておくなんて…彼氏の顔が見てみたいよ」
男の亀頭がガツンガツンと見えない子宮口にめり込ませるつもりで重く突き上げる。
「激しっ…ひゃうっ…くはぁっ…」
「ああ…パーサーさんの、ぬるぬるする…白いのがこんなに…本気汁出てますよっ!?」
「っ?あんっ!知らな…い、太郎…っ」
連日乗客たちに健康管理を命じられ性欲の処理の相手をせざるを得なかった梓の体は望まずとも年相応の性感に目覚めていた。
客の相手を最初は拒んでいた梓に上層部は太郎の進退を持ち出してまで圧力をかけた。
梓はせめて処女だけは太郎に捧げたくて彼に会おうと努力したが、会話もままならぬままその日を迎える事になった。
10代の娘でもない梓に基礎体温の管理やピルの服用を信じているのか、最初の男もその後の男も毎回避妊を実行してくれない。
(やだ…ずっと出されてる…赤ちゃんできちゃう…)
はちきれそうな肉棒が膣内を擦りながら己を高めていく。
ひと擦りひと擦りが男に射精を近付けているかと思うと梓の腰が逃げたそうにもがいた。
(うう…やだよ…いや…)
「ま…まだ…もう少しだから…」
男のペニスが何度も根元まで収まっては出て行き、またきっちりと合体する。
865 名前:客船 投稿日:2008/11/06(木) 11:16:43 ID:cV+GLkvf
「ああ…たまらないよ…奥に吸い込まれる…」
梓の膣内に根元まで挿入したまま中を掻き回し、膨らんだ亀頭がずりずりと子宮口を擦る。
「ひっ…あぐっ」
「うう、いいぞ…パーサーさんの子宮口広がってきた…」
また男がピストンを始めて、音を楽しむようにパンパンと腰を振る。
「いや、いやあ…お腹が苦しい…やめてっ…」
梓が嫌がり男の手を掴むと、逆に男が梓の両手を掴んで引っ張った。
くびれた腰がのけ反り、腕を後ろに伸ばしたまま梓は乳を揺らして男に手綱をとられる。
「んっ!いやっ、離してっ、うんんっ」
必死に腰を振っていた男が急に梓の手を離して、梓は尻を高くあげたまま上半身だけシーツに突っ伏す。
「きゃっ」
その背中に男が倒れこみ密着したまま梓のウエストに腕を巻き付けてホールドした。
「はぁはぁはぁ…イッてもいいか?パーサーさんっ…ああっ…出るっ!」
女の体内でペニスがびくりと跳ねて尿道口から温かい粘液が何度も飛び出す。
一番奥に大嫌いな温もりを感じて梓はふるふると首を振った。
「やっ…抜いてっ…途中でもいいからっ…全部はイヤ…!」
「も、もう少しだから、出し切らせて…ああ…」
女の子宮に精子を出し切った後も亀頭に付着した残滓まで執拗に子宮口になすっていく。
「ふう…出ましたよ」
「うう…ひどい…」
男は繋がったまま梓の耳やうなじを満足げに舐め回している。
「こんなにイイのに一日一回なんて、少ないなぁ…」
ようやく梓からしなびたペニスを抜きとり男が離れる。
種付けを終えた男は、満足そうにティッシュでペニスを拭いて下着を穿く。
「仕事に戻っていいですよパーサーさん。また明日きてくださいね」
冷蔵庫を開けて男がビールを飲みだすと、梓は悔しそうに性器をハンカチで拭いて、ベッドの下に落ちたパンティとストッキングを急いで穿いて逃げるように部屋を飛び出した。
とっさに柱の影に身を隠した太郎の存在には気付かなかった。
「今日もよかったなぁ、あの娘…。さてと、また明日に備えて高タンパク摂っとくか」
内線で食事を注文すると男は口笛を吹きながらベッドの上で腕立て伏せを始めた。
腰のいやらしい動きは梓との正常位をイメージトレーニングしているのだろう。
ぐるんと仰向けになると今度は大きな枕を股間に乗せて、くいっくいっと腰を揺すっている。男が何を想像しているかは一目瞭然だ。
太郎は吐き気がして何とか呪縛に凍り付いた足を動かし部屋から逃げ出した。
高校時代のベッドインの時無理にでも彼女を最後まで抱かなかった事、今の仕事に就いた事、梓の乗船を阻止しなかった事、今まで気付いてやれなかった事。
どの後悔から処理していけばいいのか分からず太郎は混乱して呻いた。
「そ、そうだ…梓を追わなきゃ…」
彼は飛び出し通路を走る。その時通り過ぎた部屋の中で次の男が梓を寝室に引っ張り込んでいた。
「早く早く。待ちくたびれたよ」
終わり。呼称など怪しい。お付き合い有難うございました
» 紅雪白雨
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