304 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/10/11(水) 18:00:13 ID:UGaWoQ9q
ここで空気を読まず小説を投稿させていただきます。
題名は「かれん(仮)」です。
まだ出来は10%くらいですがよろしくお願いします。

305 名前:かれん(仮) 投稿日:2006/10/11(水) 18:01:14 ID:UGaWoQ9q
「俺に妹なんていないっ!」

 俺がまだ幼いとき、言った言葉だ。
 昔は俺は一人っ子だった、だけど、いつしか妹が出来た。
 名前は「かれん」、年は俺よりひとつ下。
 どういう経緯でうちに来たのかはわからない、でも、
それからというもの、俺のおやつは半分になったし、親戚から
もらえるおこづかいも「二人で分けなさい」になった。

「俺に妹なんていないっ!血はつながってないだろっ。」

 そんなことが悔しくて、つい、言ってしまった。
 今からでもできるなら、そんなこと言った俺を殴りたい。
 そもそも、その頃はその言葉があんなに人を傷つけるなんて
思ってもいなかった。

 だけど、幼いながらもその言葉を理解したかれんは人知れず、家を出て行った。

 だけど、父親も母親も、俺を殴らなかった。ただひとこと、
「お前が自分の言ったことに後悔しているなら、かれんを探してきなさい。」
と言っただけだった。

 かれんはすぐに見つかった。近所の神社でお祈りをしていた。そして
何を思ったのか、木にくくりつけられているおみくじをひとつ取って、
それに手に持ったマジックで何か書いて、また戻している。それを繰り返していた。

 かれんが目をつぶってお祈りしている間に、俺はそれを見た、そこには、

「わたしはおにいちゃんがだいすきです。だからわたしががいなくなって、
おにいちゃんがおこづかいたくさんもらえますように」

 俺はバカだった。そんなくだらないことで酷いことを言った俺をこんなに
思ってくれる妹がいたなんて・・・・

 そして、かれんは俺を見つけたみたいで、あんなに酷いことをいった俺に
近づいてくる、そして・・・・・・・

「おにいちゃ・・・・・ううん、けんいちくん・・・・ごめんなさい・・・・」

「おにいちゃん、でいい・・・・俺はお前の、兄だから。」

 そう言うと、かれんは涙を流しながら、

「おにいちゃん。」

と笑顔で言った。


306 名前:かれん(仮) 投稿日:2006/10/11(水) 18:03:19 ID:UGaWoQ9q
「兄さん、起きてってば・・・・・」
 ううっ、かれん、か・・・・・・
 俺は肌寒い体に鞭打って、起き上がる・・・・・

 そこは、見慣れた俺の部屋と、今年で18になる俺の妹がいた。

「もう、兄さん・・・・学校、遅れるよ。」
「はいはい、わかってるって・・・・・・」
さっきのは、夢、か。


一応紹介しておく。今俺の向かい側で朝食を食べている女の子は妹の
高坂 かれん。んで俺は高坂 健一。
まぁ、よく「似てない兄妹」と言われるが、これはうちの中では禁句だ。
そもそも、よく家庭で「お前は拾ってきた子供」とか「もらってきた子供」
とか言う冗談も使われるが、それも禁句。理由は・・・・推して知るべし。
そして、もう子育ては終わったと宣言するかのごとく、外国へ転勤して言った両親。
そんな複雑な家庭状況。
まぁ、そんなこんなの複雑な事情にもめげず、かれんはここまでまっすぐに
育ってきた。


307 名前:かれん(仮) 投稿日:2006/10/11(水) 18:04:00 ID:UGaWoQ9q

「まったく、可愛い妹に朝食作らせといて、自分は時間ギリギリまで惰眠を
むさぼるとは、いいご身分ですねー。」
「可愛い妹?それ誰?」
「むぅー、目の前にいるでしょ、ほら。」
そういってわざわざ立ち上がってまるでファッションショーのように俺の
目の前まで歩いてきてくるり、と回転してみせる。
わが妹ながら、顔は整ってるし、身長は170くらいあるし、陸上部に入っているせいかやせ型でいい
具合にふとももとかに肉がついてるのでカッコよかった。
体の回転に少し遅れてついてくるまっすぐな長い黒髪もポイントだな、じゃなく、
いかんいかん、こんなこと考えているようじゃただの兄バカかシスコンだな。
「そんな嫌味言うなよ・・・・晩飯は俺が作ってるだろ。」
「むー、そりゃあ私、陸上が忙しいもん。」
 そういって拗ねてみせるかれん。
「あ、そうだ。今日私、テスト前だから珍しく部活休みなんだー。」
今日は金曜、テストは来週月曜から。要するに三日間しっかり勉強しろってことだろう。
「ふーん、そっか。それで?」
「お買い物付き合って欲しいなー、なーんて。」
「・・・・・・・パス。」
 そう俺が言うと、また一転して拗ねた表情。
「えー、横暴だよー、どーせ暇してるんでしょ?」
「まぁ、それなりには」
「じゃあ一緒に買い物、行こうよー。」
「あのな、普通、この年になると、というか中学生くらいから親とか家族と
かとは買い物とかいかないのが普通なの。友達同士で行って来なさい。」
「えー、ケチー。」
「ケチで結構。といいたいが、まぁ、二時間くらいなら付き合ってやっても
・・・・・」
俺がそう言うと一転してかれんは笑顔になる。
「ありがと、兄さん。」
そんな表情に、なぜか少しくすぐったいような満足感がある。
だけど、俺は照れを隠すようにかれんをからかう。
「買い物って、もしかして消臭剤か?」
「消臭剤?」
「お前の足、陸上やってるからクサいだろ?お前が練習後帰ってきたとき玄関とか
脱衣所とかスゴい臭いだぞ。」
これは冗談だ。かれんの名誉のためにいっておくとそんなことはない。
「そ、そんなことないもん、いい匂いだもん。」
「はいはい、と、そんなバカやってないで学校行くぞ。」
 俺は時計を見るリアクションをして二階へ上がる。
「あー、逃げたー。」


308 名前:かれん(仮) 投稿日:2006/10/11(水) 18:05:01 ID:UGaWoQ9q
かれんは実際はいっこしただが、俺が四月二日、かれんは四月一日で364日も
違うにもかかわらず、学年は同じだ。
かれんと俺が同じ年の時間は一日足らずであるのに。納得いかない。
クラスは、最悪にも同じクラスだ。おかげで周囲からからかわれることも多い。
まぁ、幸いにも俺は帰宅部なので放課後は違うが。
しかも、席まで隣同士。
ま、別に嫌いな奴が隣にいるよりはいいけどな。
俺とかれんは、結局一緒に学校に行き、同じタイミングで席に座る。
ったく、わざとかれんはそういう風に俺の行動にフザケテ合わせる。
そんな行動がからかう奴らを一層ひーとさせるのに。
「おっす、ケン。」
席に着くと、俺が学校へ来たのに気付いたのか、前の席から松がやってきた。
俺の名前は健一だけど、みんな略してケンと呼ぶ。
「よぉ、松。」
んでこいつは松本。野球部。友人。坊主。以上。
「おはよう、松本君。」
隣の席でかれんが余所行き用の顔と声で挨拶をする。
「お、おやほう、高坂。」
「あはは、何、松本君、その挨拶。」
かれんは手を口元に当て、女の子女の子して笑う。うっわ、こいつ猫かぶってやがる。
あと、松についてのプロフィールを追加しておくと、かれんに惚れてる。
「そうだね、何だろうね、あはははは。」
「それで、松、何か用か?」
「あ、そうだ。お前、今日の放課後、空いてるか?」
「あ、ごめんね、松本君。兄さんは今日は私につきまとう予定だから。」
「そ、そうなのか、ケン。」
・・・・・・暑苦しい。
「まぁ、な。」
「そっか、兄妹水入らず、邪魔したな。」
「あはは、ごめんねー。」
 すごすごと帰っていく松。おそらく、いつも暇人の俺が誘いを受けなかったのと、
かれんと俺が一緒に出かけるということ、二つのダブルショックだろう。
「あれ、松本君、どうしたのかな?」
「放っておいてやれよ・・・・」
「???」
かれんはどうやらわかっていない様子。


309 名前:かれん(仮) 投稿日:2006/10/11(水) 18:07:57 ID:UGaWoQ9q

一時間目の授業中、
(えっと、松本君って、もしかして私のこと好きなの?)
とノートの切れ端に書いて俺へ渡してきた。一応授業中だが、退屈な古典の時間だったから
俺もひまつぶしがてらに返事を返す。
(?何だ?自分がモテることの自慢か?)
かれんは実際、モテる、もちろん、マンガとかでよくありがちな
下駄箱あけたら手紙がドサー、というわけではない、
つーかあれありえないよな。
まぁ、三ヶ月に一人のペースで振っているらしい、と松からの情報。
(ううん、そうじゃなくて、前々からそうなのかな、って思ってただけ)
(さぁな、本人に聞け)
(あ、ひどーい。可愛い妹の質問無視するなんて)
(可愛い?)
(そう、可愛い妹)
俺がかれんを見ると、かれんは自分のほっぺをつん、と形のいい人差し指で
突き刺していた。
(キショ。)
(キショ。とは何よ!キショ。とは!それで、どうなのかなって。)
(まぁ、そうだな、好きらしい。)
(そう・・・・・)
(そう・・・・・って何だよ。)
(んー、困るなって。)
(別に興味がないなら振ればいいことだろ。)
(まあ、そうなんだけど・・・・・少し事情があってね、それだと少し困る)
(どういう事情だよ)
そう聞くと、かれんは少し考えるようにして、そして書き始めては消し、
書き始めては消し、を繰り返している。
俺はそれがもどかしくなり、小声で話す。
(なにやってんだよ・・・・・)
「ひゃっ!!」
かれんはそれが驚いたようで、変な声を出す。
そして、みんなの注目を浴びる。
かれんのほうに身を乗り出している俺、くすぐったそうにしているかれん。
教室中がしーんとなった。
「なにやっとるんだお前ら、廊下にたっとれ。」
流石にこんな騒ぎを起こしては叱られるだろう、そう思ったのか、かれんはすごすごと
真っ赤な顔をして廊下へとでる。
その途中、かれんのポケットからちいさな紙の切れ端が落ちた。
最後に書いては消していたその紙だろう。
俺は少しだけ気になって、かれんのポケットから落ちたその紙をひろって、見た。
(うーん、私が好きな人が、私を好きな人と仲が良かったら、それだけで
恋が終わりそう・・・・・ただでさえ、大きな障害、あるのに・・・)

二人して、廊下に並ぶ・・・・・
だけど、俺はかれんの書いた最後の言葉が気になった。




310 名前:かれん(仮) 投稿日:2006/10/11(水) 18:11:18 ID:UGaWoQ9q
小説書くのまだ二回目なんで書き込むペースとかわかりませんが、
とりあえず全体の10%くらいです。

今から陸上部の男子の後輩が出てきたり、主人公を好きな片思いのクラスメート
が出てきたり、松とカレンのデートを主人公がセッティングしたりとか続いていきます。

寝取られは後半60%を過ぎたあたりからと考えてます。
まぁ、古きよき「最狂の寝取られとはスレ」を意識した作品です。
気長に見守っていただけるとありがたいです。


21:43 : 2ch > NTR(寝取られ,寝取り) : comments (2) : trackbacks (0)
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Comments

10%部分でかなり期待させられるなw
期待大wwww
aaa...2006/11/04 10:04 PM
コメントありがとうございます。
モヤモヤ感、すごく好きっす。
よしの...2006/11/13 05:42 PM

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