〜11.J’s Diary〜
朝6時半に起床、30分の軽いランニングの後、朝食を取って昼まで仕事、その後夕食を挟んで深夜1時まで勉強。その間週3回は道場に通うという生活を続けている和希。
私生活が安定しているせいか、集中力はかつてないほど充実し、「2度目の正直」を実現すべく、それなりの手応えを感じていた矢先の事だった。
数日前から夜になると決まって届く悪戯メール。
添付ファイルもなく、業者っぽい誘い文句も一切ない無題のそのメールの事を、和希は他の悪戯メール同様、ずっと放置していた。
その日、休憩中に瞳と短いメールのやり取りをしていた時の事。
「何かあったら連絡頂戴ね!真夜中でも飛んでいくからね!」
いつも通り、適度に絵文字で飾られた瞳からのその日最後のメールが届いた後、いつもの悪戯メールを受信。
なにげにそれを開いた和希は、そこに記されていたURLからそれがブログである事をすぐに察知した。
最近いつもこの時間に来るやつ・・・ウィルスとかじゃないんだな
ご丁寧にパスワードまで書いてあって
そんなに見て欲しいのかい・・・はいはい、少しだけ付き合ってあげますよ
携帯でブログに接続し、PWを入力した・・・