俺はよろめきながらも立ち上がると、
口元を抑えながら、ふらふらと部屋を出る。
なんとかトイレに辿りつくと、
急いで便座を上げ、そして襲い狂う吐き気を開放した。
濁流のように吐き出される吐しゃ物。
便座にすがりつきながら、胃の中を空っぽにすると、
そのままトイレの中でうずくまり、
そして子供のように泣きじゃくった。
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20:25 : 投稿作品 : comments (64) : trackbacks (0)
「……にん?主任?」
ふと顔をあげると、俺を呼ぶ声がした。
慌てて隣を見ると、そこにはいつも通りほぼ丸刈りの林の姿。
小柄な割にはプロレスラーのような肩幅は、
柔道でのインターハイ出場は伊達じゃないことを主張していた。
「主任?どうしたんすか?ぼーっとしちゃって」
缶コーヒーを片手に、林は眉をしかめてそう尋ねる。
「いや悪い、なんだっけ?」

ところどころが薄汚れた白い長テーブルに、
味気ない座り心地のパイプ椅子。
いつも通りの会社の休憩室。

俺はついつい、昨晩の出来事を考えてしまっていた。
もう気にしないと決めたのに、
やはり何だかんだで気になってしまう。
いっそのこと、笹島に問い掛けてみようか。
そんな馬鹿らしい考えが脳裏によぎる。
そんな情け無い話が出来るわけがない。
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20:17 : 投稿作品 : comments (0) : trackbacks (0)
そもそも枝里子との出会いは、彼女が俺の部署に入社してきたことが始まりだ。
初対面の印象?
まぁ可愛いとは思ったよ。
可愛いっていうか、綺麗って感じだったけどな。
だった、なんて言うと怒られるな。
今でも綺麗だと一応言っておこうか。
どこで聞き耳立てられてるかわからんしな。
なに?密告する?
勘弁してくれよ。
まぁ実際、普遍的な美的感覚を持つなら、
美人って言ってもいいんじゃないか?
別に照れてるわけじゃないよ。
昔から大人びた雰囲気な女の子だったな。
別に背伸びしてる感じでもないし、
ただ物静かなだけって感じでもない。
なんて言うかな、肝が据わってるというかそんな感じだ。
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20:16 : 投稿作品 : comments (0) : trackbacks (0)

バッグの中の、マナーモードの携帯が震えている。
健二君が視線だけで、出なくても良いのかを尋ねてくるが、
どうせ亮太のはずがない。
あたしが家で寝てると思って、
香世子ちゃんと家で遊んでいる亮太が、
今あたしなんかにメールを送るはずがない。
健二君の舌が鎖骨から首筋を舐め上げてくる。
まるでアクション俳優のような鍛え上げられた彼の身体とは裏腹に、
その舌は、暖かく、そして柔らかい。
当たり前か。
舌の愛撫と同時に、彼の指があたしの乳首をそっと撫でる。
身体が勝手にビクッと震えてしまう。
感じたくない。
この期に及んで、そう思うのは、亮太に対する罪悪感なのだろうか。
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02:20 : 投稿作品 : comments (66) : trackbacks (0)

何が入ってるのかもわからない、ダンボール箱を乗せた台車を押しながら、
欠伸を噛み殺して夕食の献立を考える。
一人で食べるならその辺のコンビニ弁当で充分なんだけど、
しかしながら今夜は健二が遊びに来る予定が入っている。
別にフルコースのご馳走を用意する必要までは無いけれど、
それでも長年付き合った旧友が久しぶりに遊びに来るのだから、
それなりの物を出してやらねば、と思うくらいの付き合いはある友人だ。
「あいつ偏食家だからなぁ」
心の中でそう呟きながら、中身不明のダンボールを所定の位置に置く。
するとパートのおばちゃんの井戸端会議に巻き込まれ、
そして数分後には一掴みの飴を渡され解放される。
幾度となく繰り返し、そしてこれからも繰り返すであろう儀式を今日もひたすらと繰り返す。
職業に貴賎はないと言うけれど、少なくとも俺が死んでも日本経済には何の影響もないのだろう。
そもそも何の為に、こんなことをやっているのかを俺自身が把握出来ていない。
新入社員教育の時に、やたらと偉そうな小太りの先輩が何やら熱弁を振るってはいたが、
そんな説明など鼓膜を貫通して、地平線の彼方へと消えていってしまった。
ただ黙ってダンボールを台車に積んでは運ぶ。
それだけわかっていれば十分。
それが俺に課せられた使命なのだ。
地球の平和を任せられるよりかは、幾分重圧の少ない仕事ではあるが、
それでも賃金相応の責任感を背負って日々汗を流している。
誰にも馬鹿にされる覚えはない。
しかしこのダンボールには一体何が入っているのだろうか。
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01:30 : 投稿作品 : comments (1) : trackbacks (0)
『一年ほど前に、このブログを通じて寝取られにどっぷりと嵌ったのですが、
掲載されている体験談などを見るうちに、自分で書いてみようと思い立ちました』


まだ11月に入ったばかりだというのに、肌に触れる空気は思わず身をすくめるほどに冷たい。左手に繋がれた瞳の右手だけが、唯一温もりを感じさせてくれる。

瞳はいつも僕の左側に立ち、そしてそっと右手を差し出してくる。
彼女の手は小さく、そして暖かい。
だから僕は彼女の手を握るのが好きだ。恥ずかしくて、自分から握ったことなどないけれど、内心ではどうきっかけを作って握ろうかと、そんな不純なことばかり考えている。
僕がもし今、突然通り魔に刺されたとする。とめどなく流れていく自分の鮮血を眺めながら、薄れていく意識のなかで、きっと僕は、両親への感謝と、瞳の笑顔と握った手の感触のことを想いながら逝くだろう。
それくらい、彼女の手は温もりと優しさに溢れている。
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01:20 : 投稿作品 : comments (31) : trackbacks (0)
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