〜8.ニアミスする恋人達〜


日向と日陰、まさにそんな世界を行ったり来たりする瞳。
一日の内に和希と会えるのは食事をする朝と夜だけ。会えない間は彼との思い出を顧みたり、将来を想像しながら過ごすのだが、これが彼女的には結構楽しかったりもした。
土曜日のデートの事を思っては講義中に思わずニヤついてしまい、友人達に指摘される事もあったり、彼女は彼女なりに会えない辛さを上手く別の方向に転嫁して過ごしていた。
ここまでが「日向の瞳」。
続きを読む>>
23:05 : 投稿作品 : comments (11) : trackbacks (0)


〜7.日向と日陰〜


沈んだばかりの太陽が、一番星が見え始める西の空を青白く輝かせていた。
整理整頓された中で、唯一ベッドの上だけが乱れている彼の部屋には、まだ微かに彼女の甘い残り香が漂い、殺風景な風景に柔らかな雰囲気を醸し出していた。
シャワーを終えた岬はそのベッドの上に腰掛けると、瞳を抱いていた間に着信のあった数件の音声とメール履歴を確認していた。
そのどれもが女性からであり、今夜の予定を聞く者、明日以降の予定を聞く者等、全て岬に好意を寄せる者である事がはっきりと分かる内容ばかり。
続きを読む>>
18:45 : 投稿作品 : comments (9) : trackbacks (0)


〜6.蜜の味〜


分厚い報告書に目を通し終え、生温くなったコーヒーを啜る。
興信所から渡された報告書を読む作業はいつも気が滅入ってしまう。
協議離婚が殆どの今の世の中、裁判まで行き着かないと決着の付かない案件も多い。一度は愛し合い、将来を誓い合った二人が、数年、場合によっては僅か数ヶ月の時を経て、憎しみ合い、罵り合う姿は見たくない。
日本では結婚するカップルは一日二千組だが、離婚するカップルも七百組もいる。
宮條の事務所で扱う案件で、離婚裁判は決して少なくはない。
世の為人の為、正義の為に小さな頃から弁護士を目指していた和希は、だからといってこの職業になんら落胆はしていなかった。いや、正確には落胆なんか、とうの昔に乗り越えていた。
続きを読む>>
00:50 : 投稿作品 : comments (24) : trackbacks (0)


〜5.18年の歴史を脅かすもの(後編)〜


朝10時、コーヒーを入れて遅い朝食の準備をする。と言っても、パンを一枚かじるだけ。
昨晩の飲み会で散らかったままのテーブルを横目に一人トーストを焼き始める。
今日はバイトのある夕方までたっぷりと時間もあるし、昨夜は殆ど飲んでいないので体調も良い。
岬は携帯のメール画面を見ながら思いに耽る。
続きを読む>>
20:00 : 投稿作品 : comments (19) : trackbacks (0)


〜5.18年の歴史を脅かすもの(中編)〜


満月の夜だった。
人間が狼になる瞬間・・・というわけではないが、ここに一人の男が盛のついた「狼」ならぬ、「羊」になろうとしていた。
その男は滅多なことでは大声を上げることはない。いつも冷静に自らを律する事を知っている、野蛮な狼とは正反対の位置にいる心優しい青年だ。
ここは和希の部屋。夕食を終え、まったりと二人の時間を楽しむ恋人同士。
一緒にいるだけでいい、何をするわけでもなく、同じ空間で同じ空気を吸っているだけでいい。
そんな二人の熱い夜が始まろうとしていた。
続きを読む>>
21:20 : 投稿作品 : comments (15) : trackbacks (0)


〜5.18年の歴史を脅かすもの(前編)〜


朝6時、蚊の鳴くような弱々しい目覚まし音が五月蝿くベッドの隣で鳴り響いていた。
そう、第三者からすると、目覚まし時計としての機能性に疑問を持ちたくなるような小さな音も、子供の頃から聞かされている和希にとっては充分五月蠅く感じられるものだった。
いつものように目覚まし時計を止めてすぐに起き上がる。
爽やかな目覚め。
天気もいい。
夢なんか全く見ない。
眠りの深い和希は、寝たと思ったらあっという間に朝になる。それが彼の人並外れた集中力の源でもあった。
大きく背伸びをして、ふと机の上の紙切れの存在に気付く。
「おはよう。朝ご飯、うちに食べに来て」
最愛の恋人、瞳からの置き手紙をニヤつきながら見ていると、徐々に昨晩の事が蘇ってくる。と、同時に蒼くなって、慌てふためく。
続きを読む>>
14:35 : 投稿作品 : comments (5) : trackbacks (0)


〜3.彼女にとって不必要な出会い〜


青山三丁目駅を出て五分程の小洒落た洋風居酒屋の個室。
一見で所謂「リア充」と分かる男女6人が、これからまさに合コンに突入、会話の花を咲かせようとしていた。男性は3人とも背が高く、さわやかな印象の好青年ばかり。女性も皆周りとは一線を画すような美貌を誇り、1名を除いてニコニコと男性との会話に積極的に絡んでいく。
乾杯が終わって間も無く、化粧室に立った麻衣を追い掛ける瞳。その表情はやや固く、不安の色が滲み出ていた。
「なんで男の人がいるの?」
「ごめん、でも最初からそれ言ってたら瞳、絶対来てくれなかったでしょ」
悪びれもせずに、やや眉を八の字にして舌を出す麻衣。その小悪魔的な表情に、いつも周りの男だけではなく、女までもが騙されてしまう。でもそれが彼女の魅力の一つである事も皆分かっていた。
たまにムカつくけど、何故か許してしまう、そんなキャラの彼女を瞳は羨ましく思う事もあった。
続きを読む>>
21:30 : 投稿作品 : comments (9) : trackbacks (0)
<< 3/6 >>


[GAME] 
寝取られ作品特集第四弾
 
寝取られ作品特集第三弾

寝取られ作品特集第二弾
寝取られ作品特集第一弾(DLsite)

人妻特集
戦うヒロイン特集(Gyutto)

キーワード:寝取られ
未亡人特集(デジケット)

[BOOK]
寝取られ・NTR本特集第一弾
寝取られ・NTR本特集第二弾





    アクセスランキング ブログパーツ